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勘違いしていませんか!?給与や年収の数字のマジックを読み解く!3つのポイント

コロナショック影響がなくなった!?人手不足!?

2020年のコロナショック影響で一時期は転職市場がフリーズしていたのですが、2021年の10月ごろから再度活気を帯びてきました。

最近ではいろいろな転職サイトが多くなり、いろいろなサイトへ登録をしたとたんに、スカウトメールがバンバン届いてきて、自分のスキルにはニーズが高いという勘違いをしてしまう人もいます。

人事や人材紹介会社のアドバイザーやコンサルタントは、登録日、更新日が浅い人は転職意向が強いと思われるため、条件を絞っただけで片っ端から無味乾燥のスカウトメールを送っているのが現状です。

あなたのスキルに魅力があるということではなく、転職する気満々なので声をかけました。というのが本音でしょう。

転職するなら今でしょ!?と考えてるあなた。
転職のリスクを理解していますか?
転職する準備をしていますか?

人材エージェント経験者であり、企業内人事でもある、ヒューマンプロデューサーだから、わかることがあるんです。

数回に分けて、ここが違うよ!転職活動の誤解ということで、色々なお話をしていきたいと思います。

転職活動の誤解!とは!?

まずはよくある誤解を上げていきます。
・転職をする=年収が上がるという勘違い
・転職理由はポジティブなものでないといけない。という勘違い
・資格取得が転職に有利になるという勘違い
・転職においてはスキルが最優先という勘違い
・志望度が高い企業があれば一極集中という勘違い

これから順を追って、色々な事例を踏まえて、この勘違いの謎を解いていきましょう。

年収up?年収down?年収stay?

最初に、転職する=年収が上がるという勘違いについて。
よく電車やWEBの転職サイトの広告を見ると、年収100万円UPとか、250万円upとか、年収upというキャッチコピーが目につきます。

実態についてはどうなのか?ということですが、結論からいうと年収が上がるというのは、下記の条件が揃った時に、結果的に上がります。
ただし、見込み年収という数字のマジックにだまされないように。

賞与と決算賞与という文字が組み込まれていると、1年目ではなく2年目以降の給与水準ベースになるので、住宅ローン、車のローンなどのいろいろなローンの支払いができなくなってしまうこともあるので、注意してください。

また、採用する企業からすると、〇〇さんと〇〇さんの間ぐらいだから、その2人の現在の等級号棒と給与水準を教えてくれるかな?それからオファーレターをつくるから。という状況です。

1:中小零細企業から大手企業へ転職をした時
大手の場合30歳になると年収が500万円前後になるケースが多い。
中小零細企業の場合、30歳になると年収が400万円前後になる。
人事の給与テーブルが全く違うため、年収も変わる。

2:一般社員から役職付きになる
30歳となると大手企業ではリーダー、主任クラスになる。
そうすると役職手当が支給されているケースがある。
中小零細企業では一般社員のままである。

3:ボーナス係数が異なる
大手企業の場合業績連動といっても、高い売上、営業利益があるため、
最低でも1ヶ月分は出る会社が多い。
平均すると3ヶ月前後は出ている企業が多くなっている。
また、決算期には決算賞与が支給されるケースもある。
中小零細企業でのボーナス支給はほとんどないのが特徴。

最後に騙されやすい数字のマジックについて

見込み年収は年齢、ポジションによって、給与レンジが決まります。
そして、残業が含まれる、含まれないということがあります。
残業が含まれる場合は、上限時間とその後の実績支給なのか、
サービス残業になるのかをしっかりと聞いておいてください。
含まれない場合については、平均残業時間を聞いておくといいでしょう。

残業時間が見込まれて給与設定をされているときは、基本給が少なくなる可能性が高いので、しっかりと計算をしておかないと年収downにつながっていくので注意してください。

見込残業時間を超えた場合は実績支給なのか、それとも代休、振休になるのかなど確認をしておくことが必要になるでしょう。
退職時に超過分を振休扱いにしてくれるのが、残業代未払い分を請求するのかなど、退職トラブルにつながることもあるため、事前にチェックをしておくことがいいでしょう。

次はボーナス係数についてです。
日本の企業の場合、上半期、下半期と分かれますね。

4月~9月を上半期、10月から翌年3月までを下半期とする
企業がほとんどですが、稀に決算月が違うので、
ホームページの会社概要から決算月を見ておいてください。

上期の賞与を12月に支給、下期の賞与を7月に支給するのが
日本企業の通例となっていることを頭に入れておいてください。

何が言いたいのかというと、入社月によって係数が変わるか、
1年目は定額の金額しかボーナスを出さない企業があるからです。

例えば7月に入社をすると、上期の評価は50%扱いになるし、
1月に入社をしたら下期の評価は50%になることもあります。

そうするとオファーレターでもらっていた年収額と
実際に源泉徴収票に書き込まれる金額が違うということもあります。

だから、年収が上がるものではないというのは、
数字のマジックにだまされた人たちの思い込みなんです。

次回は、転職理由はポジティブなものでないといけない。という勘違いについて。

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