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転職の決断は慎重に。転職活動は積極的にする3つの理由とは!?

転職するのが怖いんです!

私自身も医療系の人材紹介、大手の人材紹介、中小企業の人材紹介を渡り歩いてきて、年間500人以上の転職希望者と面談をし、年間300社との商談を勧めて人材紹介をやっていた時代がありました。今でも口コミやコミュニティから年間100名以上の転職相談を受けています。

そんな中で、キャリアに悩んでいる方から「今の職場で働き続けるのは正直苦しい。でも、転職するのは怖いんです。どうしたら良いですか?」というご相談をいただくことが非常に多いです。

そう、多くの会社員にとって、「転職」は怖いものなんです。大きな決心をしないと、踏み出せない。「転職」という言葉が「転落」や「転ぶ」などネガティブなイメージを想起させるのか、まるで清水の舞台から飛び降りるかのような思いで、転職を捉えているのです。

転職は意思決定をすることになり、自分に自信がないからどうしたらいいのかわからなくなっていることで不安になり、転職することが怖いということになります。新しい環境で対応できるのか、自分のスキルがどこまで通用するのか不安になります。入社日を迎えて、早く実績を残せてはじめて安心できる状況になります。

私は「転職の決断は慎重にしてください。転職活動は積極的にしておいてください」といい続けています。なぜなら、「今の職場があまりにもブラック労働を強いる職場なので、働き方を変えたい」と思い、焦って転職をした結果、前の職場よりもさらにブラックな職場で働く羽目になってしまった……ということも少なくありません。だから、会社を辞め、新たに入社する会社を選ぶ際は熟慮は必要で、慎重になるべきなのです。

転職活動は定期的な健康診断

会社員をしていると年に1度健康状態を調べる健康診断がありますね。自分は健康だから大丈夫!って思っていても、意外な結果が出て再検査という事態もあります。キャリアについても同じ事が言えるのです。仮に「自分は健康だ」と思っていても人間ドックの受診が必要なように、仮に今の仕事や職場に何の不満もなかったとしても、転職活動をしてみることをオススメします。

転職活動によって得られるものは、大きく3つあると考えています。

1:自分の市場価値を測れる
2:マーケットのトレンドを知れる
3:自分の「人生のコンパス」を確かめる機会になる
それぞれ、簡単にお話をしていきましょう。

1:自分の市場価値を測るには

転職活動の「はじめの一歩」は、自分の経歴や実績を整理するところからはじまります。新卒で入社してから今に至るまでの経歴を「職務経歴書」にまとめてみましょう。できるだけ具体的な数値や達成率を記載することを忘れずに。

履歴書・職務経歴書を作成したら、さっそくエージェントや転職サイトに登録してみましょう。すると、あっという間にものすごい数のスカウトメールが届きます。スカウトメールが多数届くようであれば、あなたの市場価値は比較的高いことが分かります。年収がどれくらい上がるか?など具体的な金額が知りたければ、転職エージェントを活用したり、実際に選考に進んでオファーを受けるところまで転職活動をしてみるのもアリです。

2:マーケットのトレンドを知ることができる

私も現在も続けていることは、いろいろなサイトに登録をしておき、月に1回はレジュメを更新するようにしています。なぜそうしているのかというとレジュメは更新順に上位表示されることが多く、細かい設定をしない限り殆どの場合は上位表示をされるようにしています。その他にもエージェントもアクティブな人から優先的にスカウトメールを送るということがあるからです。

レジュメを数ヶ月そのままにしておくと、表示される確率が下がる一方で転職活動をしていないと判断されてしまうため、そうならないためにはどうしたらいいのかということを考えてやった結果になります。

もう1つ大切なことは、「いまホットな業界の、ホットな企業の、ホットな求人を知れること」でした。求人サイトはトレンド情報の宝庫です。その先で出合える企業との、対面での面談やディスカッションで知れる情報は、「ここでしか知れない話」が満載です。

昔は企業が個人を評価・ジャッジするための面接ばかりでしたが、今は違います。Wantedlyには「話を聞いてみたい」というボタンがあり、その先にはお互いの理解を深める「カジュアル面談」が用意されており、その会社の事業内容や、業界トレンドなどもつまびらかに教えてもらえることが多いです。

この流れを組んでかどうかはわかりませんが、お互いの理解を深める場として面談をしませんか?というスカウトメールも多くなっています。気をつけなければならないのが面談については履歴書や職務経歴書は必要ないということです。

応募前の段階でお互いを見る場ですから、個人情報については掲載しているサイトであったり、応募フォームからの情報だけで十分なんです。履歴書、職務経歴書を提出した段階で、応募意思ありということになりますので、履歴書、職務経歴書の提出を求める企業については、先行のグリップを握って、主導権を主張したいという意思表示ですから、交渉をすることを忘れないようにしましょう。

3:自分の「人生のコンパス」を確かめる機会になる

職務経歴書を作成する中で自分の経歴を整理したり、複数の企業の人事や経営者・事業責任者に会って質問をしたり、されたりする過程を通じて、「自分が本当にやりたいこと、挑戦したいことは何だろう?」「自分が変えたくないもの、譲れないものはなんだろう?」と考えざるを得なくなります。

その過程を通じて、自分は一体どこに向かっていきたいのか、そのために何が必要で、今の自分に何が足りないのかが見えてきます。転職活動を通じて、自分の「人生のコンパス」の輪郭がよりはっきり、くっきり見えてくるのです。

これからの時代は会社に使われるか!?会社を使い倒すか!?

よくいわれているのが2:6:2の法則。2割は優秀な人材、6割は普通の人材、2割は会社にとって毒になる人材といわれています。売上の8割を優秀な人材があげて、残りの2割を8割の人であげているという話もあります。

世間では働かないおっさん、粘土層、抵抗勢力と言われている人たちも、自分に自信がないから、パワハラちっくなことをしたり、不正に加担をしてしまう人もいます。

会社にぶら下がることを考えて、定年まで逃げ切ろうと考えている人もいますし、必死にもがき苦しんでいる人もいます。好景気であることと、人手不足であること、労働法に守られている以上、こういう人たちに対して、客観的な事実がなければ解雇をしにくいのが現状です。

できるだけ若いうちにスモールビジネスで複業をしながら、新しいことにいろいろと挑戦をしたり、スキルに賞味期限があると感じているのであれば、どんどんアップデートしていくことで、市場価値をあげていくことをオススメします。

バブル期までの年功序列、終身雇用がなくなってしまっているのですから、これからは会社にキャリアを委ねるのではなく、自分自身でキャリアを作っていく時代になります。キャリアに正解はありません。会社を使い倒すために転職が良しとされてくる時代はすぐそこまで来ている。

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