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海外人材採用って何なん?メリットとは その1

KPIを各企業独自設定をしていないと答えにくいこの類の問い。

『海外人材採用って結果何が良いの?』
弊社とご一緒いただく企業の方から質問を受けることがあります。

そもそも日本企業が外国籍人材を受け入れるニーズとして、
①表層ニーズ : 現場人材の確保(緊急度より高い)
         インバウンド対応(緊急度高い、重要度そこそこ)
②潜在ニーズ : 海外進出のための牽引人材確保(緊急度低い、重要度高い)
         専門性高い技術者(ITエンジニアを中心とした)の確保(緊急度そこそこ、重要度より高い)

といったことが挙げられます。

弊社の場合、②のニーズに対するソリューションが中心となります。
昨年、メルカリ社がIIT(インド工科大)のnon-Japaneseエンジニアを大量に採用しました。未だ、日本語スピーカーを求める日本企業が多い中、各国代表する企業と人材戦略においてやっと肩を並べられた(社数は少ないですが)、と安堵したニュースでした。
同社の外国籍エンジニア人材のその後を記述した記事があります。

また、同社入社のエンジニアが何が決めてで入社を決意したかが直接インタビューで語られています。外国籍エンジニア採用を検討されている企業さまに参考となることが含まれています。

話を戻すと、外国籍人材の流入はホワイトカラー分類ポジションにおいて、優秀日本人層を脅かすことでもあります(女性活躍推進しかり)。その要素も含め、心のどこかで推進を拒む意思が働く経営者や人事は少なからず存在します。
ここであるデータを示します。
USの各都市の「出身国の多様性と平均賃金の関係」データについて。


参照: Journal of Economic Geography, Volume 6, Issue 1, 22 June 2005, Pages 9–44, https://doi.org/10.1093/jeg/lbi002

1) マイアミ
2) ロサンゼルス
3) ニュージャージーシティ が上位3位です。
多国籍人材の豊富さと平均賃金の上昇率が高いことを示しています。人材の多様性∝賃金上昇は少なからず因果関係があると言えます。

日本企業にちがいを持つ人(女性・外国籍人材)や事(AIなど先端技術)が入るとき、必ずと言って良いほど、
- コミュニケーションがうまくいくのかな?
- 文化の違いによって軋轢が生まれるのでは?
- 仕事が奪われる!または、仕事が増える!
などなど受入側からこのような声が上がります。

もう少しポジティブな影響へ目を向ける(その前にポジティブにしていこうとする思いがなければ成功はしませんが)ことはできないのでしょうか。
上記データの可能性を考えると、多様性が生まれることで、既存社員方々の給与があがるなんて良いことではないですか!
外国籍社員の方が担う業務で全体の生産性が上がり、利益に繋がることが社員と会社にとって良い事ではないですか!

日本企業が外国籍人材を採用するメリット、大いにあります。
もちろん、失敗するケースもあります。日本人採用でそのようにしてきたように。
人材採用〜受入、活躍までの道のりは国籍関係なく企業にとって永遠の課題です。

外国籍人材が日本企業にどんどん流入する、そんなパイプラインとなるよう、弊社も引き続き精進したいと思います。

Rie Ohno from Career Fly 大野理恵

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