七つ屋忍のぶの宝石匣:自分らしく生きたいと思ったらコレ
【七つ屋忍のぶの宝石匣:二ノ宮知子】
オタクはオタクを知る。
っていうと変だが、オタクはオタクに対して鼻が利く。
あ、同類だわ。と。
たいてい外れない。
オタクとは「神は細部に宿る」を地で行く人なんじゃないかと思う。
つまり、何かに興味を持って調べはじめたら突き詰めずにはいられないし、類似も調べずにはいられないし、なんなら歴史やたどり着く経緯も気にせずにはいられない。
そうして自分の頭には、何の興味もなくまっ平な草原と、調べまくったけど使い道のないマリアナ海溝が出来上がる。
基本作者に言及する気はないのだが、この二ノ宮知子さん、同じ匂いがする。この方の頭の中はおそらくマリアナ海溝がいくつもある。
一つが、宝石。
「匣」は「ハコ」と読む。常用漢字外なので、読めない人もいるんじゃなかろうか。
宝石匣(ほうせきばこ)。
箱との違いは、匣は蓋つき、箱は荷かごが元だったらしい。
そんなわけで、七つ屋忍のぶ宝石匣。
マリアナ海溝大活躍。何となくしか知らない「宝石」。深!! 今、こんなに技術が進んでいるのね。天然と人工物だと天然の方が価値が高い!と思っているけど、これも認知バイアスの一つなのかしら。
それとも、天然石が持つエネルギーは人工物ではありえないのかしら。
人と石は相乗効果があるかもしれない。
石の知識も付くが、物語が想像の翼を広げるお話。
ところで。
「七つ屋(ななつや)」は「質屋(しちや)」の洒落た言い回し。しち=なな・七 で、質屋を婉曲的に表現したもの。こういう洒落が日本人は好き。
「草」だってそう。笑う表現の「www」が草に見えることから「草生える」→「草」。今も昔もこうしたちょっとした洒落っ気は変わらない日本人の気質かも。
https://kisscomic.com/c/nanatsuya/
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