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キャリアブレイク本を読んで寝かせて書いてみます。(理事:まっくす編)

「キャリアブレイク本、読みましたよ」

最近、いろんな方にお会いするたびにお声かけいただいて、感想を伺ったり活動に興味を持っていただいたりと、本の出版を通じて嬉しい時間が増えた気がしています。

「この本、大事にしています」

無職酒場を始めてから、むしょく大学を開校してから、出会った人たちに「ありがとうございました」と言われることも増えました。「キャリアブレイク」という言葉が存在しているだけでも、誰かの人生に彩りが増しているのかもしれません。

改めまして。一般社団法人キャリアブレイク研究所の理事のまっくすと申します。研究所では、むしょく大学の運営を中心にキャリアブレイク中の方や関心ある方々の出会いとつながり、そして学び合いの場をつくったりしています。

今日は、1月に出版した本「仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢」について読んでみた感想をシェアしたいと思います。

キャリアなんて本当にイロイロなんだ

この本を読んで面白かったポイントは「キャリアブレイクを経験した人たちがたくさん紹介されていること」だと思いました。新卒で働いた会社を辞めた話、憧れの会社に転職したあとの話、再就職後に悩んだ話やキャリアスクールに通ってみた話など、読んでみるとたくさんの実録が書かれているのが本の魅力だなと改めて思いました。

私自身も、「むしょく大学」や「無職酒場」を通じて、いろんな人たちのいろんな人生をお聞きしたり、退職前後のことを教えてもらったり、いまどんな時間を過ごしているのか、どんなテーマに興味があるのかなど、たくさんのことを日々教えてもらっています。

すると、そういった場では自分が思い悩んでいたことを既に経験済みの人に出会えたり、まさに同じ渦中の人に出会って話に花が咲いたり、言葉にすることで新たな出会いや繋がりが生まれていくことがあります。

きっと、この本を手にとってくれた方も、どこかの一文に共感する言葉があったり同じような状況を経験している人がいたり、これからの参考にしたいあり方を見つけたり、そんなことが生まれる本なんじゃないかって思いました。(うんうん、そうなってくれてるといいな)

お互いに素直に話せる社会へ

本を読み終えたなかで、第5章の「企業は、キャリアブレイクした人をどう見ているのか」で紹介されていた人事や転職エージェントの方々からのお話が印象に残っています。

テーマは「採用における空白(ブレイクorブランク)期間の取り扱い」でしたが、ブランクがあると懸念される考え方が紹介されている現実的なお話と、ブレイク期間がもたらしている効能に触れる可能性的なお話が混ざり合っていて、きっと現場ではいろんなドラマが日々起こっているんだろうなと感じました。

ただ、どちらも(採用する側も応募する側も)、素直に自身の過ごした時間やその間に考えたこと、経験したことについて語り合える時間があるといいんだよなと思いました。これは、新卒採用時にも「学生生活で頑張ったことは?」ということに対して、大きく見せようと話したり偽って採用試験を受けてしまうと就職した後にミスマッチが起こってしまう構図と同じなんだなと。

旅に出たり何かを学んだり経験をした時間も、体と心を癒したり感性を取り戻したりご褒美を与えたりした時間も、お互いに隠さず素直に話し合いながら、評価しマッチングが生まれていくようになれば嬉しいなと願った部分でした。

自分のペースで。自分のリズムで

1冊を読み終えてから1ヶ月と少し。改めて、むしょく大学の活動の中でもみなさんの近況を伺ってみたり、過去の経験、これからの展望を伺いながら、ときには書籍に書いたことに当てはめてみることもありますが、それよりも「目の前の人の人生」に注目すると、本当に1つ1つが異なることがわかります。

「一旦まとめてみる」ことはできたけど「そんなケースもあるのかー!」ということばかりで、情報も日進月歩的にアップデートされていく感じです。

なので、決して「ここに書いている人がこうしたらから、こうしなきゃ」なんて思い込まずにに、すぐには聞こえにくいかもしれませんが、自分自身の心と体に耳を傾けながら自分のペース、自分のリズムで日々を過ごしてもらえたらと、いまは思っています。

そして「本」は

書店はもちろん、カフェや電車や図書館で読んでいる人を見つけて1人じゃないんだと思ったり、読書会や本好きの集まりで紹介して仲間をみつけてみたり、自宅の本棚に置いておいて訪れた友人や先輩、後輩の興味をひいてみたり。ちょっとした「道具」としても、使ってみてください。あ、面白い使い方、絶賛募集中です(先日、通勤電車で背表紙見れるようにして読んでみるなんて案が話題になっていました)。

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なにはともあれ、こうやって書籍を世の中に出せたことは嬉しい限りです。執筆を担ってくれた代表理事の北野さん、毎週ともに話しながら活動を続けているハルさん、活動の起点になったさやさん、むしょく大学の運営をささえるメンバーや無職酒場を開いてくれた奇特な方々、そして活動に参加したり経験を共有したり、日々の気づきや発見、モヤモヤを言葉にしてくれるみなさんに感謝いっぱいの1冊です。

あ、もちろん購入いただいたみなさんも(まだ、これから購入いただけるみなさんも)。

日本に「キャリアブレイクが文化になる」ための一助になりますように。

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