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老親介護問題 その1 子どもの立場で厄介なのはキーーーッ!

親がだんだん老いていく。
弱っていく。
いつかそういう日が来ることはわかっていたことだけど、いつまでも昔のイメージが消えないから、何やってんのよぉ、と思うことしばしば。

そんなことはわかっちゃいるんだけど、つい親に「キーーーッ」っとなる。ガミガミ言ってしまう。怒鳴ってしまう。
そして後から、優しくできない自分が、とても冷たい人間に思えて、いやな気分になる・・・。

「キーーーッ」ポイントはたくさんある。

たとえば、忙しいなかをやりくりして親のところに行く。
重い思いをしていろいろ買い込んで持参する。
家を片づけたり、料理を作ったり、役所ごとなどの事務処理をしたり。
それなのに、それが無駄になったり、そのやり方が気に入らなくて文句を言われたりするとき。

冷蔵庫を開けると、賞味期限が切れた食材がいっぱい入ってて、中には腐っているものが見つかったとき。

やたらといろんなものを買い込んでいて、片づけても片づけてもたくさん物があふれているのを見たとき。

キーーーッとなる。

これが他人なら簡単なのです。

お年を召して大変でしょう? 
高齢者ですもの、私はちゃんと優しくできます。
でも親となると、なかなかそうはいかない。優しくしようと思っていたはずなのに、そうはできない。
そこが面倒なところなのです。

老親の問題というのは、介護が必要であろうがなかろうが、親がだんだん弱っていくのを、子どもがどう受け入れ、その変化と向き合うかということ。
親子には歴史があって、子どもには、親との関係が刻まれている。
昔叱られたこと、理不尽だったこと、親の期待に応えようとしたこと、愛されたこと、などなど。
親と向き合う中で、そういう蓄積がきっと邪魔をするのです。

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