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職務経歴書の書き方

職務経歴書に関するお悩み第一位は?

以前、転職関連のサービス立ち上げをしているときに、市場調査の一環で200人くらいの職歴書添削をやったことがあります。オンラインでお話しながら実施しました。

その際、一番多かったお悩みが「書き方がわからない」というものでした。
20代の若手から50代のベテランさんまで同様のお悩みを抱えていて、よくよく考えると転職時にしか書くことないし、そもそも書き方も習わないからそりゃそうなるよな、と。

今回は職務経歴書の書き方に悩む方向けにポイントをまとめていこうと思いますが、個人的には職務経歴書を「転職活動時に慌てて作るもの」ではなく、自身の成長を図るバロメーターとして定期的に更新し、活用するものと捉えていただけるとよいのではと感じています。(私はデスクトップに置いておいて3か月に一度更新するようにしています。あんまり書くことがないな・・と思ったらやばいと思うようにしています。)

書き方で評価が決まる!?

というと大げさですが、人事は書類選考の段階で「書き方」を結構見ています。極端な例をあげると時系列でびっしり経歴を書いていて超大作10枚、とかだと「相手を意識したコミュニケーションや構造化が苦手な方かな?」という感じです。

多くの人事は多忙な中、書類選考を行っていますので読み手を意識した書き方が重要です。

職務要約が重要

自身の採用担当としての経験や、採用コンサル時のお客様の声を踏まえて率直に申し上げると、職務経歴書を隅から隅まで読み込んでいる人事担当はあまり多くいないと思っています。

本当はじっくり読み込みたいところですが、なかなかそうはいかないのが現実です。

ただ、だいたいの人がここは見ているという場所があります。それが職務要約です。ゆえにここをしっかり描くことが大事です。

時系列でやってきたことを分かりやすく書くでもいいのですが、お勧めはこれまで取り組んできたことを抽象化して「できること」を書く。加えて「今後とりくみたいこと」が書いてあるとすごく見やすい職務経歴書になると思います。

書き方サンプル

法人営業とカスタマーサクセスを経験→採用人事にチャレンジしたいと思っている人

あまりよくない例)
営業の担当エリアや手法、実績を書く。次段落でカスタマーサクセスで支援業界や担当社数、継続率をつらつら書いてある

お勧め例)
法人営業とCSの経験があり、〇〇業界に知見があり主たる実績は■■。これまでの経験から顧客に長期的な観点でかかわり成果を上げることを得意としている。その経験を活かして、採用人事として候補者に向き合うことを通じて採用成功に寄与したい。

行きたいと思っている業界や職種が複数ある場合は、それぞれ向けの職務経歴書を用意しておいたほうがベターです。

まとめ

読み手を意識して、事実をシンプルにまとめつつ、経験を抽象化して「できること」 ≒強みや、やりたいこと(今後のキャリアの方向性)をかけるだけで一定の差別化になると思います。

冒頭でちらりと書きましたが、定期的に更新することで自身のキャリアの健康診断的に使えるツールだったりするので、自身のキャリアを主体的に考えたいなと思っている方は、職務経歴書を普段目にする日常のもの、として活用いただけるとよいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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