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スカウトメールの見極め方

とにかくたくさん届くけれど・・

転職活動をする際、多くの方がスカウト型の転職サイトに登録するのではないでしょうか?個人的には、転職をある意味「当たり前」のものとした、優れた発明だと思っています。

ただ、「とにかくたくさん届いてどれがいいかわからない」「最初は読んでいたけどだんだん見なくなった」「ほんとに私のレジュメ見てるんですか?っていうスカウトが届き続けて萎えた」などなど、残念な声も非常に多く聞きます(全部実際の声です)。

今回はそんな残念な気持ちになったことがある方や、これからスカウトサイトを活用してみようかなと思っている方にぜひ読んでいただけたら幸いです。

大量に届くのはなぜ?

大別するとスカウトを送っているのは「転職エージェント」か「採用企業」のどちらかです。で、送信者をよく見ると、おそらく転職エージェントからのスカウトがかなりの割合を占めると思われます。

転職エージェントは個人を支援し、転職して初めて報酬が発生するビジネスモデルとなっているので、優秀な個人を集めるのがめちゃくちゃ大事です。各社、人手不足ですから求人側が足りないということはなく、求職者集客が最も重要と言っても過言ではありません。(景気が悪くなると逆転する)

その結果、大量にスカウト送信するエージェントが出てきたりします(スカウト送信数をKPIに置いているエージェントも結構います。戦略としては一定正しいとは思いますが、、個人的には少し残念だったりします)

そのあたりは前回の投稿で触れているので、よろしければそちらをご参照ください。

どのサイトを使ったらよいか

見極めの話をする前に、どれを使ったらいいか少し触れたいと思います。私(30代)は情報収集を兼ねて、主要な転職サイトにはレジュメを登録してスカウトを受け取っています。それぞれのサイトに特性っぽいものはありますが、スカウトサイトが世に出て早10数年、さほど大きな差はなくなってきたなという印象です。

それゆえに、とにかくたくさんのサイトに登録するのは、あまりお勧めしません(げんなりしたり、見切れなくなったりする)。個人的に20~30代くらいの方は、よくCMで見かけるお馴染みのスカウトサイトに登録しておけば事足りると思います。

スカウトはどう見極るの?

結論(そして身も蓋もないことを)言ってしまえば「慣れ」です。見てるとだいたい良し悪しが分かってきます。なので、ぜひ転職する気がないうちからスカウトそのものに慣れていくことをお勧めします。

とはいえ、すぐに判別できるようになりたい!というニーズにも応えられるよう、いくつかポイントをまとめてみます。

◆採用企業からのスカウトメールはレア?
上段で「多くのスカウトはエージェントから届いている」という話をしました。相対的に採用企業からのスカウトは少ないことのほうが多いです。なぜかというとエージェントと違って、採用企業が直接スカウトを送るには結構大きなハードルがあるからです。

「複数の紹介先企業」を持っているのが基本のエージェントに対して、採用企業は「自社」で活躍してくれそうな人がスカウト対象になります。エージェントがある求職者の情報を見て「〇〇の経験はないからA社は難しいかもしれないけど、■■の経験があるからB社かC社を紹介できる可能性がありそう。だからスカウトしよう」ということができるのに対して、採用要件と少し違う≒スカウトしないという判断をする人事が実に多いです。

私はエージェントも採用人事も双方経験しておりますが、この違いはとてつもなく大きいです。まさに似て非なるものです。

採用企業から直接届くスカウトは、基本的に経歴をしっかり見たうえで送られてくるので、そこまで大きな外れはない印象です。経験を活かせそうだな・チャレンジしたい領域なんだよなと思ったら一度面談してみることをお勧めします。

◆自分の特徴を言ってるか?会社の実績を言っているか?
これはエージェントから届くスカウトの話です。
スカウトメールの上段には、「私はこういうものです」という自己紹介っぽいくだりがあります。

そこで「私は」こういう特徴がありますと言っている人は優秀である率が高い印象です。実際話してみるととても勉強になりました。

一方で、「弊社は数万社と取引があって、これまでたくさんの求職者の支援実績があって」と会社のことだけ言っている人は、対応がちょっとよくなったことが多いです(あくまで個人の経験談です)

「私はベンチャー企業のメンバー層から経営層まで幅広くご支援しています。」こちらはどうでしょう?このように「なにかを言っているようで、実は誰でも言えること」を言っている方は本当にそうである場合もありますがそう言っているだけ、の可能性があるので注意が必要です。

ここまでつらつらと述べましたが、エージェントや採用企業とどれくらいフィットするかをスカウトメールだけで判断するのは難しいので、「なんかしっくりくるメッセージだったな」と感じたらコンタクトしてみることをお勧めします。

まとめ

これからの転職市場は、ますますスカウトメール流通量は増えると思います。たくさん届くので見る気がなくなる、という気持ちも非常によくわかりますが、自身のキャリアにとって重要なメッセージを見落とさない個人が増えることを願うばかりです。そんな方々の参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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