「キャリアを考える」って言ってもねぇ
なにから手をつけていいかわからない
そんなお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?上司との1on1で「君はどんなふうになりたいの?」と問われると回答に窮してしまったりしますよね。
今日は、そんな方々の力になれるよう、自分なりの見解をまとめてみました。キャリアコーチをしている中でも話したりするんですが「次になにすればいいかイメージが湧きました!」と言っていただけることも多いためご参考になれば幸いです。
※キャリアの方向性はすでにある!やりたいこともある!でもどう始めていいかわからない..というお悩みを持つ方もいらっしゃると思いますので、それはまた別の機会にまとめてみようと思います。
前提
個人的に「キャリアを考えるってつまりどういうこと?」という反応は、ある意味当たり前で、難しいのは当然だと思っています。
日本企業は長らく「終身雇用制度」を採用してきました。ざっくりいうと、「入社してくれたら、定年まで面倒見るよ。だから頑張って!」「キャリアパスも会社が決めるよ。入社して5年経ったからそろそろ部下を持とうか」と、こんな感じです。
つまり、キャリアは「会社が決めるもの」であり、個人が主体的に考える必要はなかったんですね。(もちろんそのような仕組みの中にも、キャリアを主体的に考えていた諸先輩方はいらっしゃるとは思っておりますのであしからず)
私も新卒で入った大手人材エージェントで数年経った時、「来年のマネージャー登用試験の対策をはじめるよ」と上司に言われ、なにも疑わずに「こういうものなんだ」と思った記憶があります。
終身雇用の崩壊
こんなことがここ数年で言われるようになりました。大企業の幹部が「終身雇用を維持することが難しい」といった声明を相次いで出したあたりからキャリア領域でも「個の時代」であると言われ始めました。「会社で面倒見るのは限界があるから、各自いろいろ考えてみてよ」ということですね。
これについて、なにかを否定する気は全くないのですが「急に考えろって言われても難しいよね」と感じます。実際、「なにから手をつけたらいいかわからない」といった声は非常に多く、20、30代の方もそうですが40代以上のベテランの方々からもそういった声が非常に多く上がっています。
まずはここから始めてみませんか?
強みの「種」を探し、活かしてみる
あなたの強みは?と問われると悩んでしまうので、まずは「強み候補」を探してみましょう。
アプローチ方法は、その仕事(や行動)をしているときに、
楽しい/苦ではない/やりがいを感じるものを考えて、書き出してみることです。
考えても出てこない方は、周囲の方に力を借りましょう。「私ってどういうときにイキイキと働いているように見える?」とか、ストレートに「どういうところが強みだと思う?」と聞いてみてもいいと思います。
私の場合は「コツコツ継続することは苦ではなく、お客様やチームメンバーの困りごとをじっくり向かい合って解消し、前向きになってくれた瞬間が好きだなー」となりました。
自分の強みの種が、なんとなくわかったら、それを目の前の仕事に「どのように活かせそうか」考えてみましょう。
私の場合、「ゴリゴリMgrの元、自己主張が強くないメンバーが困っている。そして退職者が続出している。まずい」という状況を踏まえて、まずは安心してもらうために、メンバーの心理的安全基地を創ろうと行動してみました(組織論を独学でコツコツと学び、事業部長に直接提案してました)
具体的には、チームを飛び越えた1on1制度を構築し、定期的な対話を通じてメンバーの安心を担保&良さを引き出す、という取り組みをしました。
少しずつ組織の状態が良くなっていき、結果的に多くのメンバーが高い成果を上げることができ、全社表彰を所属部門で獲得することができました。
ありがたいことに、とても良い結果を得ることができ「自分の強みを活かすとの重要性」を体感することができました。
強みを活かせると、どうなる?
強みを活かして仕事ができると、楽しいです。ワクワクもします。
面白いもので、そういう時は成果も出やすいです。成果が出てくると高いレベルの仕事が増えたり、もっと強みを活かしたいと思うようになります。
こういう状態になると「自分ってこういうことがしたいのかもな」という「やりたいこと」が見えてきたりします。
そうなったら、あとはやりたいことと現状を整理して、その間に位置する差分を埋めていくだけ。こうなるとぐんぐん成長していけると思うし、理想のキャリアに近づいていけるとも思います。
今日のまとめ
強みって自分からすると「当たり前にできること」だったりするので、自分では気づきにくかったりします。でも、どんな人にも強みの種はありますので、是非自分の行動を振り返ってみたり、近くの人の力を借りながら探してみてもらえたら嬉しいです。強みっぽいものを自覚したら、あとはそれを磨いていくだけ!一歩ずつ、いきましょう。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
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