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【参加者の声】1人目 日本の就活に馴染めなかった帰国子女の若者が、殻を破って仕事を楽しめるようになった話。


埼玉県の西部地区・東部地区でアミューズメント施設を運営する株式会社USEI(ユーセイ)様。「私たちはお客様に楽しい時間を提供します」というクレドのもと、パチンコをリスクの高い「ギャンブル」ではなく、「低価格で身近な遊び」と再定義し、高い稼働率で成長を続けている注目の企業です。

今回は、ダイアログリクルーティングを通して株式会社USEIに入社した佐藤開さんにキャリア解放区の代表納富がインタビューしました。

「俺でも内定をもらえたんだよ」という体験談に勇気づけられて

納富:佐藤さんは、アメリカ生まれでしたね。ダイアログリクルーティングに参加した理由を聞かせてもらえますか?

佐藤:高校卒業までをアメリカで過ごし、早稲田大学国際教養学部に入学しました。大学にはあまり熱心に通わず、休学もしながら6年間在籍していました。ダイアログリクルーティングに参加したのは、日本の就活が合わなかったからです。そもそもあまり身が入らなかったし、真剣に受けた選考もうまくいかなかった。

納富:そんなときにダイアログリクルーティングを知って参加することに?

佐藤:僕と同じようにちょっとクセ強めの友人が教えてくれて(笑)。そのときは「へえ」と思っただけだったんですが、切羽詰まってきた頃に思い出して、改めてよく調べたら面白そうだったので参加しました。

納富:実際に説明会や合宿、ワークショップに参加してみて、どう思いましたか?

佐藤:「せっかくの機会だし、やってみよう!」と前向きな気持ちになりました。特に印象に残ったのは「人」。長髪でとても自由な雰囲気のあるOBから「俺でも内定をもらえたんだよ。人が良かったら決めたんだ」という体験談を聞かせてもらって、勇気をもらったことを覚えています。

 他の参加者も、大学で出会う人たちとは少し違いました。僕みたいな人は、日本の大学でも職場でも、帰国子女に囲まれて過ごすのが「普通」だと思います。そこには同じような価値観の人たちばかり。意外と世界が狭いのです。でもダイアログリクルーティングはそうじゃなかった。日本人だけど個性が強い人たちと出会うことができたのがうれしかったです。

納富:たしかに、色んな意味で個性の強い方が多いです。ダイアログリクルーティングに参加して、就活に対する気持ちは変わりましたか?

佐藤:楽になりました。状況も個性もみんな違うのに、「内定がもらえない」という悩みがある。「自分の悩みってありふれたものなんだ」と気づけました。

納富:そう。やはり同質性が高い集団だと、疑問を持ってはいけない同調圧力があります。ちなみに、企業との対話セッションは、どんな印象を受けましたか。

佐藤:やっぱり、少し変わったダイアログリクルーティングというサービスに参加していることに納得ができる、勢いがある企業が多かったです。対話セッションの前半は社名を伏せているのですが、それでもお話ししていくうちに、相手やその企業のことがなんとなく見えてきたのが興味深かったです。一般的な就活とは違って、気軽に話ができました。

「一緒にビジョンを探してみようよ」という言葉が決め手に

納富:いくつかの企業と出会った中で、USEIさんに入社した決め手は何でしたか?

佐藤:人事の方が僕がアメリカ人であることを知って、目をキラーンと光らせて「うちはラスベガス研修がありますよ」と言ってくれたこともポイントですかね(笑)。

「パチンコの会社だよね? ギャンブルだからラスベガス?」と頭の中が「?」でいっぱいになったんですが、スーパーマーケットなどを視察してチェーン展開のヒントを得る研修だと知り、シンプルに「楽しそう!」と感じました。また「パチンコの先にやりたいことがある」とうかがって、「視野が広い会社だな」と興味をもちました。

納富:USEIさんは、参加者から「丁寧に話を聞いてくれてうれしかった」という声も多いんです。

佐藤:本当に。僕の話をしっかり聞いて大爆笑してくれたりと、とても楽しい時間を過ごしました。一般的な就活では、その企業のことをよく知らないのに志望動機を聞かれますよね。僕はどうしてもそこがしっくりこなくて。やったこともないに、そこで目指したいことが何かを言語化できない。でもUSEIは、パチンコで遊んだことすらない僕に「一緒にビジョンを探してみようよ」と言ってくれたんです。

納富:アメリカ生まれの帰国子女でパチンコとは無縁だった佐藤さん。勤務地は埼玉県で、当時住んでいた横浜からは距離があります。だから「USEIへの入社を決めました」と報告を受けたときは、少し意外に感じました。でも、同じ目線に立ってくれたことで興味を持てたし、熱心に誘ってくれた。その両方だったわけですね。

佐藤:アメリカから来た僕にとって、USEIの本社がある入間はまったく知らない土地でした。でも、入間の駅のホームでお婆さんが「こんにちは」って挨拶してくれて。少しホッとしました。さらに、入間のロードサイドの風景を見て、なぜか生まれ育ったサンディエゴの田舎を思い出したんです(笑)。実際は、パチンコに対する偏見のようなものもありましたよ。大学の友人で、パチンコにハマって大学に来ない人もいましたから。でもお話を聞いているうちに、「人間には娯楽が必要で、USEIが提供する低価格のパチンコは身近な娯楽なんだ」と納得して、ここで働いてみたいと思ったんです。

「チャレンジの先に、意外なキャリアが広がっている」

納富:佐藤さんは入社2年目ですね。いまの業務内容について教えてください。

佐藤:2021年の春に出店した新店の立ち上げにそしてアシスタントマネジャーとして携わり、今は店舗運営をしています。

納富:入社2年目でアシスタントマネジャーとなり、新店舗の立ち上げまで任されるとはかなり頑張っていますね。ちなみに、入社当初はやはり大変でしたか?

佐藤:とても大変でした。パチンコで遊んだ経験がないので、まったく知識がありませんでしたから。でも研修がしっかりしていたので、少しずつ仕事を覚えていくことができました。さらに先輩に気軽に質問もできました。なので、苦労する期間は短かったです。

納富:佐藤さんの話や表情から、今の仕事がとても充実していることが伝わってきます。仕事のやりがいは、どこにありますか?

佐藤:一緒に働いてる人がチームとなって、目標に向かって試行錯誤するのがとにかく楽しいです。店長の下に僕らのようなアシスタントマネジャーが何人かいて、その下に社員キャストとアルバイトキャストがいるんですが、みんなが一丸となって成果に向かって取り組ん出る時が気持ちいいんです。

心がけているのは、現場から声をあげやすい雰囲気づくり。実際、キャストの意見を取り入れて作業効率化に成功したことを評価していただき、アシスタントマネジャーに抜擢してもらいました。アルバイトも社員も、なるべくストレスなく楽しく過ごしてほしい。それが僕のモチベーションです。

納富:メンバーが楽しく仕事をすれば成果も自然と出てきますからね。佐藤さんがサービス業に適性があるというのは、入社前の姿からすると意外な感じがします。

佐藤:こんなに向いているなんて、僕も意外でしたよ。入社当初は「現場じゃなくてオフィスで仕事がしたい」と思っていましたから。「あのアメリカ人、また何かやってるぞ」と微笑ましく見守ってもらえて、自由に働かせてもらえるところがいいんだと思います(笑)。「失敗しても落ち込まないで、次にいこう!」というカルチャーがあるので、働きやすいし、提案もしやすいですね。

納富:会社の雰囲気が伝わってきますね。最後に、今後ダイアログリクルーティングに参加する若者へメッセージをお願いできますか。

佐藤:僕が参加していたときは、最終面接のチャンスをもらえたのにお断りしてしまうなど、最後のステップで引いてしまう子が多かったんです。でもそれって、すごくもったいない。不安で仕方ない気持ちは良く分かりますが、そこからの「もう一歩」こそが重要なんです。

踏み出してみたら、僕のように意外なキャリアが広がっているかもしれない。だから「ま、いっか精神」つまり「葛藤もあるけど飛び込んでみよう」という気持ちでチャレンジみてほしいです。しがらみを乗り越えた先に、楽しいことが待っているはずです。

納富:対話の先に自分の想像を超えた仕事への適性を見つけた、佐藤さんらしいメッセージですね。今日はありがとうございました!

あとがき

ダイアログリクルーティングには、日本の伝統的な就活に馴染めずに参加する帰国子女も多くいる。だが、佐藤さんのように思い切ってアミューズメント業界の最前線に飛び込むケースはとても珍しい。アメリカ育ちだからなのか、考え方がおおらかで、先入観もなく、目の前の人や事に、しっかりと向き合うことができる。だからこそ、対話とクレドを重視するUSEI様のスタンスと共鳴したのだろう。プランド・ハップンスタンス(計画的偶発性)理論を実践するかのように、軽やかに働く佐藤さんの今後の成長がとても楽しみです。