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1級キャリアコンサルティング技能士 1発合格!点数も開示します!

こんにちは。ビヨンド・ワーズ代表の越です。
この度、1級キャリアコンサルティング技能士試験に合格いたしました🌸

1級キャリアコンサルティング技能士はどんな資格?

1級キャリアコンサルティング技能士は、キャリアコンサルタントの指導者としての技能が求められる試験です。
個別の相談スキルとしては、難渋するケースであっても安定的に適切なコンサルティングができること、そして、一つ以上の専門領域を持ち、それ以外の領域においても、一定程度以上の支援が可能であることが求められます。
さらに、指導者としての基本的機能と領域間のコーディネート機能の発揮を求められています。

キャリアコンサルタントには、3つの資格があり、令和5年12月に公表された「キャリアコンサルタント登録制度等に関する検討会報告書」では、下記のように書かれています。

キャリアコンサルティング技能士は、優れたキャリアコンサルティング技能・知識のレベルの到達度を証明する資格であり、1級(指導者レベル)及び2級(熟練レベル)のいずれについても、国家資格キャリアコンサルタントに求められるレベルよりも上位に位置づけられるものである。

https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/001181633.pdf
キャリアコンサルティング協議会
https://www.career-shiken.org/lp/

1級の試験は難関であることで有名です。
今回の合格率は、学科35.66%・実技8.97%、合格者数は、67名と狭き門でした。

試験結果の詳細はこちら。

https://www.career-kentei.org/wordpress/wp-content/uploads/40_toukei_2023koukiF_1634.pdf

受験までの道のり

学科試験は、2021年度に合格済みで、今回の試験ではじめて実技試験を受験しました。
1年空いているのは、実は2級の実技がなかなか受からず、6回も受験していたからです。2級の1回目の試験結果がこちら。論述がなんとも、残念な、、、
そして、この後は、論述は安定して60点以上取れたのですが、面接の方が具体的展開力が数点及ばず不合格の連発!
2級技能士に求められる「安定的にキャリアコンサルティングができる」に達していないことを痛感しました。

はじめて受験した2級試験の結果

そして、6回目の試験でようやく合格に至りました!

6回目でようやく2級に合格!

2級にようやく合格し、1級受験に向けて準備を始めました。
1級試験は学科の一部合格が今回まで有効であったため、実技のみ受験です。

試験対策は何をしたのか、知り合いからも問い合わせを頂いたので参考に記載します。

【試験に有用だったと思う講座】
筑波大学エクステンションプログラム キャリア・プロフェッショナル養成講座
日本キャリア・カウンセリング学会 スーパーバイザー養成講座「講義編」
日本キャリア・カウンセリング学会 スーパービジョン入門講座

スーパービジョンは、通常のコンサルティングとは構造が異なります。
日本キャリア・カウンセリング学会 スーパーバイザー養成講座を2020年に受講しており、そのときのレポートにこんなことを書いていました。

 「SV」は、何度も聞いている言葉ではありますが、それがどのような関係の中で、何を目的にどのように関わるのかを全く理解しておらず、事例検討やコンサルテーションと混同していたことに気づきました。その気づきの中で、大切でありこれから改善していきたいと感じたのは、「意図を持って関わること」です。スーパーバイズの場であれば、その関係性と関わりの目的をしっかり意識し、他の役割(スーパーバイザーからカウンセラー)に成り下がらないよう自分の軸を据えて関わりたいと思います。スーパーバイザーとバイジーの関係性は上下でありながらも親密さを持ち教育的に関わる、という独特のものであると感じ、複雑であるからこそ、先に述べた自分の軸が判断の拠り所としても必要なのだと感じます。
また、ゲートキーパーとしての役割から、スーパーバイザーになるということは新たな社会的責任を負うということなのだと自覚が芽生えました。
SVを行う上では、バイジーの課題に気づき、それにバイジーが気づくための質問をしていく必要があり、まずは自分自身のカウンセリング力を上げなければならないということを痛感しました。

この講座で、追手門学院大学 三川教授の「スーパーバイザーがカウンセラーに成り下がるな!」という指導が今も心に残っています。とっても温和で大好きな先生です。

対策講座は2日間参加しました。1級試験は、2級と進め方が違うため、対策講座でやり方を知ることができたのがとても良かったです。
論述は、独学で過去問をひたすら解き、あぁでもないこうでもないと何度も書き治したのでした。

もう1つ、良かった点は、受験経験者の方から複数お話を伺えたこと。
これが一番参考になりました。ネットワークの力は偉大ですね!

これまでの経験として、自分がスーパービジョンを受けることや、スーパービジョンを見せて頂く機会に恵まれたことも有り難かったと思います。

そして試験当日・合格発表

試験が終わった直後のFacebookにこんな投稿をしていました。
(大阪の試験会場は中之島公会堂の近くなのです。)

試験直後は、具体的展開(指導)までたどり着けなかったことで意気消沈していました。
それだけに、結果をWEBで確認したときは、なかなか合格を受け止められない程、びっくりしました。

終わった直後は、できなかったことに囚われていましたが、今、振り返ると出来ていたこともたくさんありました。

・丁寧なコンプリメントで、終始関係構築を維持できた。
関係構築は、昨年の日本ブリーフセラピー協会第15回学術会議で、椎野 睦 先生の「コンプリメント秘伝」というワークショップに参加した際に、「コンプリメントが雑すぎる!」と冒頭におっしゃっていたのが印象的で、教えて頂いた秘伝をもとに研鑽した結果、関係構築&相談者の強みを活かすことに繋げられたと感じています。
・スーパーバイジー本人が自ら考えられるように、質問を展開できた。
・進め方・目標について、合意がとれた。
・口頭試問では、出来なかったことをしっかり伝えることができた。
実は、30分の面談終了時にスーパーバイジーの研鑽課題が明確に掴めていなかったのです。口頭試問では、「◯◯の仮説はあるものの、まだ、確信には至っておらず、さらに面談を振り返る中で、一緒に成長課題を見つけて行きたい」と回答。
これは、よかったのか、どうか。。。

試験で「出来た!」と感じること

口頭試問は回答が冗長になり、途中で「後◯問あるので、手短に」と試験官から注意されました(笑)
しかし、喋らないより、喋った方が良いのではないかと思うのですよね。
たぶん、試験は減点ではなく、話したことに対する加点だと思うので。

そして、結果がこちら。
力を入れた関係構築が70点あり、うれしい限りです。
具体的展開力はギリギリでした。さらに研鑽が必要な力が明確となりました。

1級取得は、「スーパーバイザーとしての入口に立った」という感覚です。
更新講習だけでなく、スーパービジョンでもキャリコンの質向上に寄与できるように、精進します!

長い記事にお付き合い頂き、ありがとうございました!

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