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子どものやる気と成長を守るために親が気をつけたい「3つのNG行動」

子どもの成長を支えるために、日常の中で親がやるべきことはたくさんあります。でも、その中で意外と見落としがちなのが「やってはいけないこと」。何気ない一言や行動が、実は子どものやる気や自信を奪ってしまうことがあります。今回は、子育てにおいて気をつけたい「3つのNG行動」をご紹介します。


1. アンダーマイニング効果

まず紹介したいのが「アンダーマイニング効果」。これは、子どもが自主的にやっていたことに対して、大人が余計なことをしてしまうことで、子どものやる気を失わせる現象です。普段から自然に行っていたことに対して、過度な褒め方や報酬を与えることで、元々あった「やる気の源」を壊してしまう可能性があります。

例えば、子どもが食事の後に自主的にお皿を片付けていたとしましょう。ある日、祖父母の家で同じようにお皿を片付けた時に「偉いね、はいご褒美にお小遣いをあげよう!」と言われてしまったらどうでしょうか。子どもは最初は喜ぶかもしれませんが、次第に「片付けをするのはお小遣いをもらうため」という意識になり、本来の「自発的に家の手伝いをしたい」という気持ちが薄れてしまうのです。

親としては、子どもが何かを頑張った時は「やったね!」と褒めるだけで十分です。報酬を与えるのではなく、行動そのものを認め、自己肯定感を高めることが大切です。お金や物で評価してしまうと、子どものやる気がどんどん薄れてしまう可能性があるので注意しましょう。


2. 子どものストレスを無視しない

次に気をつけたいのは「子どものストレスをほったらかしにしないこと」です。子どもがストレスを感じる場面は意外と多いものです。例えば、遊んでいて転んでしまった時、泣いている子どもに対して「男の子なんだから泣かないで」と言ったり、「大したことないよ、我慢しなさい」と言うのはよく聞くフレーズですが、これでは子どもの心にストレスが残ってしまいます。

実は、ストレスは子どもの脳に大きな影響を与えます。脳の「海馬(かいば)」という部分は記憶を司る重要な領域ですが、ストレスに非常に弱い特徴があります。強いストレスを受け続けると、海馬が縮んでしまい、記憶力や学習能力に悪影響が出てしまうことが分かっています。

子どもが転んで泣いてしまった時、まずは「痛かったね」と共感し、安心させる言葉をかけてあげることが大切です。「大丈夫だよ、一緒に手当てしよう」といった優しい対応で、子どもの心をサポートしましょう。子どもは親から安心感を得ることでストレスを解消し、自信を持って前向きに進む力を育んでいきます


3. 睡眠時間をしっかり確保する

最後に重要なのが「睡眠」です。これは誰でも知っていることかもしれませんが、実は現代の子どもたちは十分な睡眠が取れていないことが多いのが現状です。特に小学生や中学生は、勉強や遊び、スマホやゲームなどで夜更かししてしまうこともありますが、親としては睡眠時間をしっかり確保することが重要です。

睡眠不足は脳にとって非常に有害です。特に、十分な睡眠が取れないと脳が休まらず、勉強や日常生活において集中力が低下します。例えば、睡眠不足の状態は、アルコールを摂取した状態に似ていると言われています。酔っ払っているような状態で学校に行けば、集中力が続かず、学習効率も悪くなり、結果的に勉強が嫌いになってしまうこともあります。

小学生なら最低でも8~10時間、中学生でも8時間程度の睡眠が必要です。睡眠中に脳は情報を整理し、記憶を定着させます。特に、成長期の子どもたちにとって、質の高い睡眠は体だけでなく心の健康を守るためにも欠かせません。勉強の成績を上げたいと考えるなら、まずは子どもがしっかりと眠れる環境を整えてあげることが最優先です。


まとめ

今回ご紹介した「アンダーマイニング効果」「子どものストレスを無視しない」「睡眠時間の確保」は、どれも子どもの成長に大きく影響を与える要素です。親として、つい見逃しがちなこれらのポイントに注意することで、子どもが自信を持って成長できる環境を作りましょう。今日から少しずつ実践して、子どものやる気と成長をしっかりと守ってあげてください


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