講演依頼を受けた後の準備は?
中小企業診断士が集まる勉強会で話をしました。
久しぶりに80分間、話したので、テンション上がりましたね。
自分の備忘録として、今回のプレゼン準備をまとめてみました。
1.テーマを決める
「何をテーマにするか」は、言うまでもなく一番大切なところ。
ターゲットとなる診断士の人たちの関心が高いところで、自分の実務経験から話せるテーマがいいですね。
今回は依頼を受けた段階で、ほぼテーマが与えられていたので、大枠は決まっていました。タイトルがキャッチャーだったので、実際の内容が「テーマ負けしないか」ちょっと心配でしたが。
2.話の軸を決める
「何を一番伝えたいか」
これがシンプルにビシッと決まらないと、プレゼンがグタグタになりますね。「とりあえず」みたいな感じで、パワポを作り始めると、結局、何を伝えたいのか、はっきりしない内容に・・
今回は、テーマで掲げた疑問に対する「答え」を話の軸に置きました。
ですので、プレゼンの冒頭に「診断士は〇〇されるのか?」というフリに対して、一番伝えたいことを「実際に診断士は〇〇だ」と伝える感じ。
3.全体構成を決める
いきなりパワポを作り出すのではなく、大きな全体図をノートに書き、その後に構成を描きました。自分の準備では、ここのプロセスが一番、時間がかかります。
「話の軸」をより、しっかり伝えるための工夫をどうするか悩むところ。
今回は参加者が全員、診断士ということもあり、グループワークは盛り込みたいなと最初から思ってました。
最終的には、次の3部構成に。
第1部 テーマについての具体的な内容
第2部 グループワークによる意見交換
第3部 グループワークの回答とこれから
流れは、第1部でテーマの内容を詳しく紹介。自分たちがどんな想いや考え方で取り組んだかなど、テーマになじみのない人が聞いても、わかるように工夫しました。
第2部では、テーマにそった意見交換。第1部の内容を踏まえて、自分ごと化してグループで話してもらい、第3部でカタチにまとめていく、そんなストーリーを描きました。
4.パワポのシートをつくる
3つの構成に分けて、約50枚のシートを作成。
50枚といいながらも、図や写真のみのシートや、文字が1~2行ぐらいのシートがほとんど。
資料配布なしだったので、文字も36ポイントぐらいにして、遠くからでも目で追えるようにしました。文字が小さくて、読めないとストレスになりますからね。
そして今回、気をつけたのは「話のテンポ」。
1部と2部はライトな感じで、パッパッと進め、3部は、自分の考え方や価値観もいれて、しっかり伝える。
そんな構成にしました。
2部でグループワークを入れて、参加者もテーマについて考えることで、3部で自分が話す内容が響きやすくなるかなっと。もちろん、意見はそれぞれなので、自分の考えを認めてもらう必要はないのですが、参加者も考えることで理解が深まっている感じがしました。
5.事前のリハーサル
若い頃、ぶっつけ本番で、ぐたぐたになった経験から、事前のチェックの大切さを感じています。
特に投影用の資料が文字数を減らしたり、図だけにすると、話す内容を事前に決めておくことが大切。緊張したりすると、ここで何を話したらいいか、ストンと頭から飛んじゃうときもあります。
パワポの資料をごちゃごちゃ書かないからこそ、きちんと話で説明できるように気をつけたいですね。
あとは、今でもコントロールしにくいのが時間配分。パワポのリハーサル機能で、どのシートにどれぐらいの時間をかけるかをチェック。
今回のようなグループワークがあると、当日に意見交換や発表の時間をうまく取って、調整できるのがいいですね。
6.アンケートの活用
「人の評価は気にしない」、「文句書かれても困る」などなど、講演のアンケートを気にしない人もいますが、自分を振り返られるフィードバックは貴重ですね。特に否定的な意見やマイナスの評価は、サイコーです(まあ、気持ちは萎えますが・・)
今回は、事務局側にさらに、お願いをしてアンケート項目に一つ追加してもらいました。結果が気になります。
最後に
今から振り返ると、テーマが決まった後、話の軸や全体構成を考えるところに、やはり今回も労力を使った気がします。このプロセスがうまくいくと、当日の講演も結果的に良いことが多いですね。