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吉田、忘れ物を届けるお母さんかよ…? 感想#104話

チェンソーマンの104話までの感想。

ネタバレしているのでチェンソーマンを読んでいない人は絶対に読まないでください。






ネタバレ 感想 #104話

前回はデンジが吉田とカフェでだべって終了したのでそのままデンジ主体でチェンソーマンが進んでいくのかと思いきや、
戦争の悪魔がじたばたするシーンから始まった。ヨルの叫びがコマ割になってて良い。
これからはデンジとアサのダブル主人公のような感じで進んでいくんだろうか。けど第二部がはじまってから、この104話も含めてデンジのモノローグが一切ないためアサの方が比重が大きいように感じてしまう。

ヨルのTシャツがケーキなのが意味深。ずっと制服姿しか見たことがなかったけど初めて制服以外の服を着ているなと思った。
アサの「忘れられるのが怖いの?」という質問でなんとなく『さよなら絵梨』を思い出した。

場面は学校へ切り替わってデンジ。
ここは
まじで
笑った
爆笑した。
アサの「ありがと チェンソーマン」からのデンジ椅子は落差が激しすぎる。ヒーローであるチェンソーマンとは対照的に人間の底辺みたいなデンジ、ヒーローとしてのプライドもクソもなくて最高だった。報酬もないのにモテたいがためだけに命を懸けてチェンソーマンとして戦うなんて、確かに人間の奴隷なのかもしれない。
学校に通うデンジはクラスの人気者になってそうだなと個人的には想像していたんだけど「イスになる」という発想が斜め上を行き過ぎてて本当に面白い。イスになるバイトをやってたら一生モテないからやめたほうがいい。

あとデンジは「イヌ」なので、「ヌ」の二画目の棒を下に押し出すと「イス」になるから掛けているのかもしれない。こんな掛けてるのか掛けてないのかよくわからない考察が出来てしまうから作者と同じ母国語の国に生まれて本当に良かったと思う()

デンジは吉田のことが嫌いみたいだけど(っていうかなんでこんなに嫌ってるんだ???)野郎の呼び出しにもちゃんと応じるデンジはやっぱり根っこが良い子だと思った。あるいはイスになってるときデンジは嬉しそうではあるけど、イスじゃない時顔が死にっぱなしなので、本当はイスになりたくないのか、椅子になってる自分を客観的に考えてしまったときに虚無を感じていたから吉田の呼び出しに応じたということも考えられるかもしれない。
吉田が生徒手帳を渡した時のデンジの受け取りかたが良かった。デンジがいちいち良い。
吉田のイスになるくだりも笑った。誰もボケてないし誰も突っ込んでないのになんでこんなに面白いんだ…?
下から見る吉田もイケメンだった。前回からエサを目の前にぶら下げてくるような、吉田のあの財力見せつけてくる感じなんなの?!けど吉田は嫌味に感じないから不思議だな!

っていうか吉田が生徒手帳を渡したとき、忘れ物を届けるお母さんみたいだな、と思った。ストーカーしてるのも、吉田はチェンソーマンだってバレないように見張ってるのはわかるんだけど、息子を心配するお母さんみたいに見えてしまって…しかもデンジは反抗期みたいな台詞ばっかり言うし…吉田が出した一万円もデンジへのお小遣いに見えてきたな……そうかデンジは反抗期だから吉田にあんな口調で……………(?)

吉田の「協力させてくれ」に意地張らずに要求するデンジが素直で最高、デンジ最高。

「今すぐ彼氏が欲しい子」と言われて、吉田と同じく、読者全員が戦争の悪魔を思い出したと思う。
けど待て!アサとデンジを会わせるのはまずい!!と思う間もなく屋上でふたりは出会ってしまった。なんでやねん。やばい面白すぎる。

吉田、アサの顔に突然アザが出てきてふつうの高校生ではないってわかってるっぽかったのに会わせちゃうってどういうことなんだろう???
そもそもフッた女の子に男紹介するってどんな神経してんだ???
読者はアサじゃなくて戦争の悪魔が武器にするために告白したってわかってるから違和感なく感じるけど、吉田目線では単にアサが吉田に好意があるから告白したし、フラれたから傷ついているだろうなって配慮するはずなのでは???お前人間の心?無いんか??!モテすぎて心なくしたんか??

………吉田ヒロフミ、もしかしたらデンジに負けず劣らず「頭のネジがブッ飛んでる」部類に入るのかもしれない。いや、わかっていたことだけど、うん…。

とにかくふたりは出会ってしまいました。対面するのは
ずっとずっと先の事だと思っていたんだけどちょう早かった。早すぎ。もう『チェンソーマン』は全てにおいて予想外すぎるんだ。にしても3人の並びがめちゃくちゃ良いな。
チェンソーマンについて語るアサが最初のアサ(98話のアサ)に戻っていてとても良かった。いや、やっぱりデンジには建前を取っ払う不思議な力が(以下略)
アサのチェンソーマンが嫌いな理由がまんまデンジのことを言い当てていて良い。

デンジが「俺がチェンソーマンなんだ」というシーン、読者としてはハラハラした。だってアサの中には戦争の悪魔が居て、脊髄剣にされてしまうかもしれない。
だけどアサはそんな不安を一蹴するように「ダサっ」と言ってデンジの言葉を信じなかった。デンジは落胆しただろうけどぼくとしては、よし!という感じだった。確かにあの話の流れで俺がチェンソーマンなんだって言われても信じられないよな…。
英語圏だと「ダサっ」は「LOSER」って訳されているらしくてめちゃめちゃオシャレだなと思った。LOSERは“負け犬”とも訳せるし、犬=デンジになっていて良い。

デンジがネタバレしたあと吉田が目を閉じて人差し指立ててるんだけどこのコマ腹立つな。なんか腹立つな。このとき吉田が何を思っているのか少しも想像できないんだが。腹立つな!






感想は以上です。
また気ずいたことがあったら加筆します。

読んでいただきありがとうございました。














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