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善逸について語るときに我々の語ること③縁壱と善逸は似ても似つかないだろ

こんにちは。

善逸と縁壱って全然似てないですよね。

似てないはずなんですが、今回はふたりの似ているところを妄想爆発で語らせていただきたいと思います。

「こじつけだ!」と突っ込みながら読んで下さい。

ネタバレご注意下さい。

目次

その①“名前”

その②“双六と諍い事がない世の中”

その③“スズメと笛”

その④“家族を鬼に奪われ、剣の才能を覚醒させる”

その⑤“兄が鬼になる”

その⑥“双子???”

(スマホで書いているので目次をクリックしても飛びません)

善逸と縁壱は似てない!その①“名前”

「縁壱」「善逸」

漫画ではふりがなが振られているので、無意識のうちに読めてしまうのですが「縁(えにし)」を「ヨリ」と読むのはなかなか高度な知識が必要だと思います。(ぼくの勉強不足でしょうか、、)

縁壱の「縁」は「エン」と読めますし
「壱」は「イツ」とも読めます。
音読みすれば「エンイツ」になりますね!

「ゼンイツ」とは一文字違いでしかないですし、「ゼ」の母音は「エ」なので厳密に言うと「z」しか違わないです!

うーん!こじつけだ!

善逸と縁壱は似てない!その②“双六 · 諍い事がない世の中”

【双六】
20巻、巌勝が縁壱との子供の頃を思い出す場面。

縁壱「剣の話をするよりも俺は兄上と双六や凧揚げがしたいです」

ぼくは鬼滅の刃のファンブックを持っていないのですが(買う予定)、「善逸の趣味は双六」という情報を入手しました。
これは紛うことなき共通事項ですね!

【諍い事のない世の中】

縁壱の母朱乃について、20巻で縁壱はこう語っています。

私の母は信心深い人だった この世から諍い事が無くなるよう毎日毎日祈っていた

同じく20巻、縁壱が初めて稽古をつけて貰い、大人を打ち負かしてしまった後のこと。

縁壱はその後 侍になりたいと言わなくなった 縁壱にとって人を打ち付ける感触は耐えがたく不快なものだった

侍になろうとしていた縁壱ですが、侍になるということは「人を打ち付ける」ということです。
縁壱は剣の才があるにも関わらず「耐え難く不快」である暴力を封印しました。
縁壱が暴力を嫌ったのは朱乃の影響も大きいかもしれません。

「善逸はなぜ箱を庇ったのか」でも書きましたが、起きている時の善逸も暴力を嫌い、そして放棄しています。

4巻で人面蜘蛛から逃げながら善逸はこう言っています。

「夢であってくれたなら俺頑張るから 起きたとき禰豆子ちゃんの膝枕だったりしたらもうすごい頑張る 畑を耕します 一反でも二反でも耕してみせる!!」

鬼殺隊として稼ぐのではなく、畑仕事で生計を立てていこうという、善逸のほのぼのとした将来像が滲み出ています。
善逸の平和を愛する感じがすごい出ていて、この台詞は個人的に大好きです。(善逸が柱を目指すようになるのはもう少し先のことではないかと思います)

善逸と縁壱は似てない!その③“スズメと笛”

鬼殺隊に入ると、連絡用として「鎹鴉」がつけられるのですが、善逸だけ「スズメ」です。チュン太郎とても可愛いですよね!

ぼくははじめ、キャラクターごとに「昔話」をあてがわれているのだと思っていました。
炭治郎は鬼退治で「桃太郎」、禰豆子は竹を噛んでいるので「かぐや姫」、善逸はスズメに懐かれている(?)ので「舌切りスズメ」、伊之助は…伊之助………猪…。

伊之助で完全につまずきました。ので、ぼくの中で昔話説は無くなりました。

なぜ善逸だけスズメだったのでしょうか?

縁壱が小さい頃、巌勝に「助けて欲しいと思ったら吹け」と、笛を貰いました。

この笛の形、スズメ笛に似ています。

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画像はAmazonより

…巌勝が作ってくれた笛は丸い穴が開いていますが、スズメ笛に似てる!???

チュン太郎は那田蜘蛛山で善逸の命が危なかったときにしのぶを呼んでくれましたよね。

善逸はスズメ笛ではなくスズメと行動を共にするという訳です。

はい!ちから技でこじつけました!


善逸と縁壱は似てない!その④“家族を鬼に奪われ、剣の才能を覚醒させる”

縁壱は剣の才能がありながら、「人を打ち付ける感触は耐えがたく不快」に思い、ずっとその才能を眠らせてきました。

大人になって縁壱は結婚しましたが、妻のうたと腹の子供を鬼に殺されてしまいます。
この事件によって縁壱は鬼狩りの道へと進みます。皮肉なことに、大切な人を喪うことで縁壱の剣の才能は無理矢理「覚醒」させられてしまいました。

善逸も剣の才能がありながらそれに気づいていませんでした。
(というか深層心理では暴力を嫌っていたため、無意識のうちに気づかないようにしようとしていたのではないかとぼくは思っています。自己肯定感の低さも原因のひとつです。善逸は暴力を嫌っていましたが、爺ちゃんの期待に応えたいという想いは本当だと思います)

善逸の師匠の桑島は自ら腹を切って死にました。
とても残酷ですが、“うた”も鬼に腹を切られたという点は同じです。

爺ちゃんと血の繋がりはないにしろ、善逸にとっては家族も同然だったと思います。
爺ちゃんが鬼に直接手を下された訳ではありませんが、兄弟子の獪岳が鬼になったせいで爺ちゃんは自刃しなければならなくなったので、間接的ではありますが、爺ちゃんは鬼に殺されたと言っても過言ではないと思います。

そして、いつもだったら眠らないと戦えなかった善逸が、獪岳との戦いでは起きたまま戦っています。
これは善逸が鬼狩りとして「覚醒」したということだと思います。
今までずっと逃げて逃げて逃げまくっていた善逸は大切な人を喪って、「覚醒」させられてしまったのです。
そして善逸は「俺が考えた俺だけの型」である「雷の呼吸 漆ノ型 火雷神」を生み出しました。

縁壱は鬼舞辻に出会い、剣技の型を完成させています。

善逸と縁壱は似てない!その⑤“兄が鬼になる”

縁壱の兄、巌勝は“痣”が発現していたため自分の命が長くないことを知ります。そして生と強さを求めて鬼になってしまいました。

善逸の兄弟子、獪岳も生きるため、そして強くなるために鬼になっています。

17巻で善逸は「特別だったよ アンタは 爺ちゃんや俺にとって特別で大切な人だったよ」と言っているように、善逸にとっては獪岳も爺ちゃんと同じように“家族”であり、“兄貴”でした。

兄が鬼になるという点は同じですが、善逸は獪岳の首を切り、縁壱は寿命が尽きて死んでしまったので、巌勝の首を切ることが出来ませんでした。
「鬼を倒せた善逸と倒せなかった縁壱」これはどう考えても明らかな“違い”なのですが、これについてはまた別の機会で書きたいと思います。

善逸と縁壱は似てない!その⑥“双子???”

善逸の出生については全くの謎です。

ですがこれまで書いてきた通り、善逸と縁壱は境遇がとても似ていると思います。

この境遇の類似は暗に「善逸は双子だった」事を示唆しているのではないかと思うのです。

17巻で「壱ノ型しか使えない俺と壱ノ型だけ使えないアンタ」と言ってますし、善逸が心の中で「俺たちの道は分かたれた」とも言っていることから、

「ひとつのものがふたつに別れた」=「一卵性双生児」

を連想させるので、これも「双子だった」という作者からの提示ではないかと思っています。

善逸と獪岳が双子だと言いたいわけではなく、あくまで「巌勝と縁壱が双子だった」ことと、「獪岳と善逸」を“関連付け”ている、という感じを受けます。

巌勝と縁壱、それから双子である時透有一郎と無一郎は正反対な性格として描かれています。
善逸と獪岳も性格が真逆です。

縁壱が生まれた時代、双子は“不吉”とされ、朱乃が反対しなかったら縁壱は赤子の頃に殺されていたでしょう。あるいは棄てられていたかもしれません。

善逸が「捨て子」だったのは、双子だったからなのではないか、とも考えられると思うのです。

(鬼滅の刃は“大正時代”なので、善逸が生まれたのは明治だと思われますが、実際、明治時代に「忌み子」の迷信が残っていたかどうかは調べてもよくわかりませんでした)

しかし憶測でしかないのでわかりません(大声)

おわり

いかがだったでしょうか。
散々妄想を爆発させましたが、なんだかんだ縁壱と善逸は似てないです。
善逸は雷の呼吸を使いますし、女好きですしうるさいですし。
でも縁壱の「要素」(?)は他のキャラクターにも散りばめられている気がします。
縁壱についてはまとまったらまた書きたいですね。

読んでいただきありがとうございました。

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