出会い話ができる。その経てきた過去へ敬意を、

現代はおそらく人類がこれまでに経験した事がないくらい、能動的に、活字などといった人伝でない情報に触れることができる時代だ。事実、俺の今武器とすることができる知識や、アイデンティティと読んで差し支えのない、根底の考え方のような物は、活字から得た知識は大きい。

が、それでも。人から得られる、その、人との会話で得られる学び、感情の高まりは、能動的な活字から得るそれとは質が異なり、量の異なる、価値の高い時間だ。
吟遊詩人が偉業を詩にのせたように、尊敬すべき人から受け取る、学びは心に感動を誘う。
その人と出会い、学んだ月日が、自身の歩んだ人生が、今の自分を形作り、立たせているのだと強く肯定してくれる。

人生で師と呼べる人がいて、師が子と呼んでくれる。当り前でないこの事に感謝が溢れてたまらない。

そして、同じく思うのだ。家族や、友や、同僚にとって、少しでも自分がそうあれたらいいなと。

人生はどんなにあがいても一本の線でしかない。
その線が交わる中、自分と交わったその時を、その人が振り返ったときに、今を支える何かになれていたらいいなと。

人は過去の積み上げで、過程が結果を産む。
過程と過去に敬意を払うことが、今の支えになり、そして先へ進める。
これが俺のアイデンティティだ。

俺の愛すべき過去へ、最大限の敬意を払う。
俺は先へ進んでいく。

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