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「pictSQUAREのオンリーイベント」について

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茶番劇

 タイトルの通り、「ピクスクのオンリーイベント」の主催をやってみようと思います。


 ……え?
 もうこれまで散々記事で宣伝してたから知ってる?

 ……いやいや、けものフレンズのオンリーの話じゃあございません。
 でも、絶賛募集中なんで、申し込み待ってます!!

 今回の件は……



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 【pictSQUARE用 アバター/内装画像】オンリーイベントを開催します!!
 ……オールジャンルなのに、オンリーとは、これいかに。

思い立った経緯

 身も蓋もない話なんですが、ピクスクの反応を見てた時に、興味を示している人が「pictSQUAREってアバターとかスペース画像作らなきゃいけないの?かったるい!!」という反応をしている所をちょくちょく見かけたんですね。

 もとより私は、MSペイントとお絵かき掲示板・EDGEと共に育ち、今はなきコレピクでは家具やフィギュア作りをエンジョイし、アマチュアとは言えどゲーム作りのために数百数千とドットを量産してきた、それなりに場数を踏んだドッターではあります。
 なので、「ドット絵でスペースとアバター作れるとか楽しすぎるし、原稿の隙間時間で打てて、オタクならみんな楽勝やんwww」といった具合に、pictSQUAREへの入門に対して、滅茶苦茶にドッターとしてのバイアスがかかっていた見方をしていたことに気が付いたわけです。

 落ち着いて考えてみると、そもそも「若年層の絵師はお絵かき掲示板も使わなければ、高機能なお絵かきソフトだって無料で入手できる」わけですし、「2Dゲームにおいても、現代の商業ゲームでのドット絵は、もはや職人芸の域に達している変態的なブツが多く、最近のゲームなら小さい表現でもフルカラーの高解像度イラストを使ってることが多い」って話です。今や、RPGツクールのキャラチップも、かなりデカいみたいです。 
 「ドット絵は、低スペックのPCしかない状況でも、ジオラマ気分でポチポチ打って遊べるもの」という認識が、そもそも時代遅れなんじゃないかと、逃れ得ぬ加齢を再認識し、老兵はただ去ることに……。

I'll Be Back

 「って、去ってる場合と違うわ!!うちのイベント…というかpictSQUARE全般の参加者が少ない理由の一端、これかもしれんぞ!?」

 ……考えてもみれば、ドット絵は簡単に習得可能な分野ではあるものの、慣れない間はどうしてものっぺりしたチープな見た目になってしまいがちな分野ではあります。見栄えを整える基本的なルールを覚える必要はあります。
 そもそも、同人作家は本を売りたいだけなのに、なぜドット絵という未習熟技能を、スペースの装飾のためだけに、わざわざ身につけなくてはならないのか?
 第一、同人は「絵師」だけの舞台ではなく「同人小説」「同人音楽」「同人ハンドメイド」など、絵を描かない方の参戦は十分考えられる界隈。そう考えると、サークル参加者に向けて「みんなドット絵を描こう!」はかなり過度な要求であると言えます。
 現実世界のイベントにおいては、テーブルクロスやポスターなど、絵を描かずとも様々な工夫でオシャレなスペースの構築が出来ます。……ですが、pictSQUAREにおいては、「ドット絵」こそが、スペースの見た目を支配する、絶対的な "力(チカラ)"…… 
 pictSQUAREを介してドット絵復古運動が巻き起こることで、かつてデジタルコンテンツ界を席巻していたドット絵帝国の栄華が蘇り、新たなる支配階級としてドッターが君臨する新世界が到来する……!!備えよう。

こりゃ大変だ

 まあ、そんなわきゃないですね。
 ……というか、三つ前の記事で書いたように「3Dと比べて特殊技能がなくとも低工数でアバターや内装を作れる」というのがpictSQUAREの強力な利点なので、ドット絵が「習得してる人が少ない特殊技能」となると「気軽にカスタマイズできる」という優位性が崩れちゃいます。

 実際の所、ドット絵は3Dと比べたら圧倒的に楽に作れるとは思いますし、ちょっとした工夫で、いい感じにスペースを飾りたいサークル主にとっては、いい塩梅のカスタマイズ性であるというのは事実だと思います。
 ただ、リアイベでのスペース装飾……「テーブルクロスを引く」「ポップや値札を作る」「ミニポスターを用意する」など、コロナ禍以前では100均で当日のことを思い浮かべながら、楽しいお買い物として準備していたであろうスペースを彩る手段が、ピクスクにおいては総じてドット絵の技能に依存してしまう、そういう状況なわけです。

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▲(それはそれとして、ピクスクでも現物写真をお品書きに乗せとくと、より即売会らしい雰囲気出ると思います)

 さて、このドット絵ワールドにおいて、各々のサークルをより雰囲気のあるスペースに演出するため、用意すべき役割は何であるか。
 それは……

ドット絵界の「ザ・●イソー」

 「ダ●ソーでお買い物をする気分で、スペース画像やそのパーツ、アバターを買える店」が必要、というのが私の見解です。
 もっとも、現状でもフリーのマップチップを使ってスペース画像を作るとか、色々手段はあることでしょう。
 しかし、「作り方や配布場所の情報が集約されていない」「素材の規約面に不安がある」「スペース作りに手間がかかる」が、サークル参加者の前に立ちはだかってくることは請け合い。
 であれば、既製品としてサークルスペースのひな型画像を入手出来てしまった方がお手軽です。その上で、花瓶とか家具とかのスペース装飾オブジェを一緒に頒布すれば、量産感や地味っぽさも払拭できるかもしれません。
 今回企画した、アバター/内装オンリーイベントは、ドット絵が書ける人材が輝ける場であり、またpictSQUARE自体をひとつのジャンルとして見た時、ドッターが需要に応える形で技術を提供することで、ジャンル発展に寄与する機会にもなると思います。
 あと、pictSQUAREはオンリーが林立し、それぞれが交流をせず独自にイベントを開催している手前、こうした「全ジャンルのサークル参加者が助かるイベント」があれば、異文化交流の一助になるんじゃないか、とも思っています。
 ちょくちょく、Twitterで流れてきた補足外のジャンルのイベントレポで「この発想には負けた…」と言いたくなる面白スペース画像が流れてくるので、それらを一か所に集めれば、きっとこの世のものとは思えない、カオスの市が誕生することでしょう。

今後の展望

 「あゔぁけっと!!」と名乗っていることもありますし、しばらくはアバターの頒布サークルの方が多くなるんじゃないかなと踏んでいます。
 やっぱり、能動的に即売会に参加するサークルは「キャラ」を描きたいって動機が大きいと思いますし(私も、けもフレアバターの置き場的な利用をしたいというのが、割合として大きいと思います)
 ただ、内装の種類が少なく、品質を上げたいと望むサークル主も多い今だからこそ「RPGマップ風の汎用内装素材」をpictSQUAREで書ける人は、大活躍できるタイミングでもあると思います。
 絵を描かない人だって、本当はスペースに絨毯やテーブルクロス、花瓶などの家具やワインセラーといった小道具を置いて、シャレオツな雰囲気を演出したいものです(参加ジャンルの世界観のフレーバーに置き換えてください)
 ダ●ソーセ●ア東急ハ●ズユ●ワヤサ●キなどと言った、同人設営の強力な助っ人(フレンズ)の存在しない孤独なpictSQUARE世界、そうした設営用のドット素材の蓄積は、多くのサークル参加者にとっての光となることでしょう。

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 また、アバター画像の蓄積についても、ジオラマ感覚でスペースに合成すれば、推しキャラを売り子として配置して賑やかしにしたりもできます。
 他にも、アバター素体の配布が一般化すれば、アバター制作の敷居も下がりますし、既成アバターでは物足りない絵師たちがド美肉(ドット絵美少女(美少年)受肉)を始める事でしょう。
 このように、ライトな既製品の活用ディープな自作の入り口をスロープで結ぶことで、凝り性の絵師たちはきっと、ドットを打たずにはいられなくなるはずです。
 さあ、無限に広がるドット絵沼までの道を、着実に舗装して、誘導していきましょう。

 お前がドッターになるんだよ!!(沼に突き落とす)

再宣伝

 というわけで、

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 pictSQUARE用 アバター/内装画像オンリーイベント「あゔぁけっと!!」を、よろしくお願いします。

格言

 ——すべての道はドットへ通ず
(ドット絵帝国皇帝 ピクセル=ダイスキウスIII世)

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