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億万長者世界一決定戦!?札束でマウントを取る貴族の競りゲーム『ハイソサエティ』

こんにちは!きゃらべ隊長のかもしーです。

突然ですが、もしもある日、1000億円の資産を手に入れたら、あなたは何をしますか?一等地を買って、豪華な屋敷を建てて、アンティークの調度品を揃えて、家のことは全部召使いに任せて、世界一周旅行に出掛けて・・・それでもまだまだ尽きることのない無限の資産、永遠の浪費生活。

今回は、そんな貴族の気持ちを味わえる夢のようなボードゲーム『ハイソサエティ』を紹介していきます!

どんなゲーム?

ハイソサエティ

プレイ人数:2〜5人  プレイ時間:15〜30分

ハイソサエティ』は、自らのステータスを高める数々の物品、乗り物、不動産などを、莫大な資金力を駆使して競り落としていくオークションゲームです。プレイヤーは大富豪の1人として、ライバルに格の違いを見せつけ、世界の頂点に立つことを目指します。

数多くのボードゲームを発表している有名作家、ライナー・クニツィアの代表作としても知られているゲームですね。

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プレイヤーは最初、同じ額の資金を持ってオークションに臨みます。お札の単位はなんと「BILLION(10億)」!!さすがは大富豪、ケチな買い物をする気など毛頭無いことが伝わってくる気合の入りっぷりです。

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オークションにかけられるのは、これらの16枚のタイル。落札すると価値に応じて得点できる「ステータスタイル」(タイル上にある数字がそのまま点数になります)や、最終得点を2倍にしてくれる「アウォードタイル」があり、どれも貴族ならば嗜みとして保持しておきたい内容になっています。・・・何か不穏なタイルも数枚混ざっている気がしますが、こちらの説明はまた後ほど。

タイルをひとまとめにしてシャッフルし、裏向きの山をつくったら、いよいよオークションの始まりです!皆さん、札束の用意はいいですか・・・?

値付けは慎重かつ大胆に。思惑が錯綜するオークション


紳士的な方法で最初の親を決めたら、そのプレイヤーが山からタイルを1枚めくり、オークションがスタートします。・・・今回は7ポイントの価値があるステータスタイル、“郊外の大豪邸”が出品されたようです。

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内容を確認し、親から順番に値付けをしていきます。手元の資金から、好きな額を好きな枚数で提示しましょう。

黄:「とりあえず、手付金として10 BILLIONからどうだね?」(こんな感じで、貴族っぽく出まかせのセリフを言いながらプレイすると、雰囲気が出るのでおすすめです笑)

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値付けの権利は左隣のプレイヤーへ順番に回っていき、自分の番が来たプレイヤーは、直前につけられた値段より高い額を提示するか、そのオークションから降りるかのどちらかを選択します。

赤:「10じゃあ話にならないだろう?15BILLIONは出すね」
緑:「では私はさらに1BILLION足して専属の執事を雇おう」
青:「20だ。諸君らにこの額が出せるかね?」

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値付けが一周して、オークションに残っているプレイヤーが複数人いた場合は、そのまま二周目が始まります。押すか引くかの勝負どころです。

ただし、二度目以降の値付けにはちょっとした制限があって、プレイヤーは既に提示した札に付け加える形で額を吊り上げなければなりません。貴族たる者、一度懐から出したお金は引っ込めてはならぬのです。
(例えばこの場合、黄色プレイヤーは直前の「20」の値付けに対して、最初に出した「10」の札を手元に戻し、新たに「20」と「1」の札で「21」という額を提示することはできません)

黄:「舐めてもらっては困る。ならば戯れに25まで出してくれよう」
赤:「そ、そこまでムキになることもなかろう」
緑:「まだ他にも買わねばならないものがあるのでな」
青:「よくよく考えたら、屋敷などもう5つも持っておったわ」

このように、最後に値付けをしたプレイヤー以外が全員、オークションから降りたら決着です。落札者は提示した額を支払い、獲得したタイルを自分の前に置きます。一方、降りたプレイヤーは手元に札を戻します。
そして、落札者が次の親となって再び山からタイルをめくり、あとは同じ手順を繰り返していくだけです。

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タイルの中には、自分の最終得点を2倍にしてくれる「アウォードタイル」が3枚入っています。これらがめくれた場合も、通常のオークションと同じ方式で最も高値を付けたプレイヤーが落札します。

効果は重複するので、2枚集めれば4倍、3枚とも独り占めすれば8倍!う〜ん、夢がありますねえ。

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一方、獲得するとデメリットになってしまう「トラブルタイル」も3枚存在します。いかに貴族と言えど、いいことばかりの人生ではないのです。

「文無し」は、アウォードタイルの反対で、自分の最終得点が半分になってしまう恐怖のタイル。カジノなんて行かなければ・・・。
「逮捕」は、獲得した時に自分が持っているステータスタイルを1枚選んで失わなければいけないタイル。罪を犯せば貴族も捕まる。
「事故」は、自分の最終得点から5ポイントをマイナスするタイル。高級車ほどぶつけた時のダメージは大きい。

これらのタイルは、オークションの方式が変わって、プレイヤーは「これだけ支払うからタイルを取りたくない」という値付けをすることになります。そして、最初にオークションから降りたプレイヤーがそのトラブルタイルを獲得し、それ以外のプレイヤーは全員、自分が提示した額を支払います

真の貴族は底を見せない

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ちなみに、「アウォードタイル」と「文無し」のタイルは縁が赤色になっているのですが、実はこれがゲームの終了を左右する仕掛けになっています。

写真のように、すでに3枚の赤色タイルが落札されている状況で、4枚目の赤色タイルがめくれたら、そのタイルはオークションにかけられず、ゲームは即座に終了します。いつ終わるのか分からず、全てのタイルが出てくるとも限らないというところが、何ともニクいですね。

ゲームが終了したら、それぞれ獲得したタイルのポイントを合計して、最もポイントが高かったプレイヤーの勝利・・・なのですが、実はその前にもう一つ、やらなければならないことがあるんです。

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順位発表の前に、プレイヤーは全員、手元に残った資金を見せ合います。そして、その時点で残金が最も少なかったプレイヤーは、ステータスのために背伸びをしていた“エセ貴族”の烙印を押され、ゲームから脱落してしまうのです!!!なんという諸行無常。もちろん、残金最少のプレイヤーが複数人いた場合はみんな仲良く脱落します。落ちぶれた者に慈悲などないのです。

そうして、資金力の底を見せず、かつ最も多くのステータスを獲得したプレイヤーが、真の貴族として見事に世界の頂点に立ちます!
(写真の場合、緑が残金22で最少のため、ポイントはトップですが脱落します。そして、赤が12点で1位、青が10点で2位、黄色が8点で3位となります)


札束で相手の頬を叩く痛快さと、脱落者にならないための絶妙な駆け引きが楽しめる『ハイソサエティ』、ぜひ皆さんも遊んでみてください!これだけ中身が濃いのに、実際のプレイ時間は20分程度なので、きっと何度も繰り返し遊びたくなると思いますよ!ではでは!​


このゲームはきゃらべでもお取り扱いがあります!
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