見出し画像

おやおや、仲がよろしいようで・・・『ハゲタカのえじき』

こんばんは、きゃらべのワタルです。

「馬が合う」という言葉があります。
性格・波長がよく合うという意味で、もともとは乗馬する際の騎手と馬の呼吸がぴったり合うということから生じた言葉だそうです。
同じ2つの波が互いをより高め合うがごとく、こういった関係性から得られるものは確かな絆と強固な結束。心から「馬が合う」と確信し合う者同士の前には障害などあってないようなものなのかもしれません。

ところが、今回ご紹介するのはそんな「馬が合う」人同士がことごとく泣きを見ることになるゲーム。その名も『ハゲタカのえじき』

天才作家アレックス・ランドルフの代表作として、実に30年近くも多くの人に愛されているロングセラーゲームです。

最初に言っておきますが、以降「馬」は出てきません。「ハゲタカ」のゲームです。まぁ「ハゲタカ」も言うほどは出てこないのですが・・・(笑)。

どんなゲーム?

画像9

『ハゲタカのえじき』はプレイヤー間の「価値観・相場観」を推し量る心理ゲームです。
こうやって書くとなんだか難しそうですがルール自体はとっても簡単。
どれぐらい簡単かと問われれば、我らが隊長がタケノコ隊員の貴重なカップラーメンのためにわずか1分でルール説明したというぐらい簡単です。

本記事でも隊長をリスペクトする形で、読了まで1分もかからない超お手軽noteを目指して作成していたのですが(笑)、さすがにそれは無理だったので、その分しっかりと説明していこうと思います。

画像2

はじめに各プレイヤーには15枚ずつの手札が配られます。カードには「1~15」の数字が書かれていてますね。

画像3

同じく15枚の得点カードの山札を用意します。こちらにも数字が書かれていますがその内訳は先ほどの手札と違い「1〜10」と「-5〜-1」。こちらははじめる前によくシャッフルしておきましょう。

なんとたったこれだけで準備完了!それでは早速スタートです。

できるだけ大きいカードを出そう!ただし・・・

画像4

山札のカードを1枚めくって、出てきた数字を確認します。出てきたカードは「8」。得点カードは最大で「10」なので、なかなか大きめの数字が出ました。これはぜひとも手に入れたい。
点数を確認したら、今度は自分の手札へと視線を落としましょう。

画像5

今から手札のカードを一枚選んでもらいます。選ぶ基準はズバリ、「ワタシはその点数カードをこれぐらいほしい!」という気持ちにぴったり当てはまる数字のカードです。
今回は「14」のカードを出すことにしましょう。けっこう大きめの得点ですしね。他の人に見えないように裏向きで出します。

そして全員カードを選び終わったら、いざ勝負の時!一斉にカードをひっくり返しましょう。全員の数字を確認し、「最も大きな数字のカード」を出した人が勝ちとなります。

画像6

「14」が最大なので、見事8点カードゲットです!うーん、オイシイ。
こうして勝者が決まったら、一度使った手札を別のところにどかして置いておきます。そしてまた山札をめくって次の得点を取りにいきます。

やることはこれだけです。おお、これは確かに簡単だ!これならすぐに遊べそうだし、1分でルール説明もできそうじゃないか!

・・・でも、これだけだと淡々と手札を切って淡々と得点を取りにいくだけの作業になってしまいますよね?大きい点数に、大きい数字を合わせるだけ。それはちょっとオモシロクナイ。

そこでこのゲームには大事なルールが1つ設けられています。
それは、「ダブった数字はないものとみなす」というものです。

ダブりから始まるキミとのハートフル物語

画像7


今、最大得点である「10」のカードをめぐって手札を切ったところですが、最大の数字が「15」でダブってしまっています。こうなるとこの「15」の札は何の力もありません。代わりにその次に大きかった「11」のカード、これを出していた人が今回の勝者となります。さらに一度使った手札はもう使うことはできないので、ダブった二人はせっかくの「15」の札を無駄にした結果となってしまいました。

なんということでしょう、この「15」の二人はお互いの気持ちがちょうどぴったりだったばっかりに、仲良くふんだりけったりな目に遭ってしまったのでした・・・ぴえん。

画像8

ところで、出てくる点数カードは「得点」ばかりではなく「減点」を意味するマイナスのカードもありましたね。この時でも基本的にやることは同じ。今度は「このカードはこれぐらい欲しくない!」というアピールを行うことになります。

これも全員揃ったところで見せ合いっこ。この場合、「最も小さな数字のカード」を出した人がマイナスカードを受け取ってしまうことになります。

画像9

そして当然、ここでも「ダブった数字はないものとみなす」ルールは適用されます。写真では「2」のカードがダブっていますね。ということはこの「2」はないものとみなされるので、マイナスカードを受け取るのはその次に小さかった「6」のカードを出した人になります。
なんということでしょう、この「2」の二人がなまじっか息ぴったりだったばっかりに、よくわからないままに「6」の人はとばっちりを食らってしまったのでした・・・なんでやねん。

これを繰り返して15枚すべての山札と15枚すべての手札を使い切った時点でゲームは終了です。点数カードに書かれた数字を足し合わせて一番大きな得点となった人が栄えあるチャンピオンとなります!

さぁ、あなたは目の前の点数にどれだけの数字を出せるでしょうか?
それとも、ダブりを警戒してあえて外しにいきますか?
でも、もしかしたら裏目に出るかもしれませんよ?

さいごに

『ハゲタカのえじき』、いかがだったでしょうか。
使うものはカードだけ、ルールも大変覚えやすい、しかしやってみたらけっこう悩んでしまうゲーム性。世界中で長い間愛され続けているというのも納得のポテンシャルです。「まだボードゲームをやったことってないんだよね」という人がいても自信をもってオススメできる一品となっております。

それでは今宵はこの辺で、失礼。


このゲームはきゃらべでもお取り扱いがあります!
気になった方は以下のリンクよりお気軽にご注文ください!


最後まで読んでいただきありがとうございます!面白かった、これからも期待したいと思ってくださった方は、よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートは、きゃらべの活動のために大切に使わせていただきます!