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車を乗り換える事になった話③「車にも意思がある?」

突然決めた、車の乗り換え。
とはいえ、約4年半連れ添った現在の愛車に不満がある訳でもなく。

今まで憧れてた希少な車種が中古車で発売されているのを見つけ、個人の欲求優先で購入したという経緯を今まで述べてきたのだが。

今回は、愛車との別れを目前としているタイミングで体験した、ある不思議体験について書いていこうと思う。

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実は、次なる相棒を購入に至るまでの間から、今の愛車との別れについては頭から離れなかった。

現在の愛車•BR9型レガシィツーリングワゴンを購入した理由は、ベタではあるが「結婚」がキッカケであった。
今もそうだが、元々スポーツカーが好きで。
入籍した時は、ホンダ•インテグラ(MT)に乗っていた。その車もかなり気に入っていたのもあり。

「結婚後もある程度の期間は、乗り続けられるだろう」と、安易な考えを持っていたのも若気の至りだろうと。恥ずかしながら思っている。

しかし、当時の筆者は"どうしてもマニュアルのスポーツカーに乗りたい欲"が強く。初期費用を抑えるために、走行距離が多めの中古車を購入していた。当然、そのツケは維持費に加算される。

入籍した年に車検があり、見積もりを出してもらったところ。
足回り&ミッション系のオーバーホールが必要という状況になった(予兆はあった)。
いつまで乗れるか定かではない車に、多額のメンテナンス費用を払うか。ライフスタイルの変化に合わせて、次なる車を購入するか?

と、いうことで後者を選んだ。
そして筆者と妻の意見を整合して購入したのが、現在の愛車だった。

自分で選んで購入した車とはいえ、やはりスポーカーからステーションワゴンへの乗り換えは、当初は納得がいってなかったのだろう。
「デカい・重い・走り出しがトロい…」などなど、不満タラタラにだったのを覚えている。

しかし、毎日運転していく事により。次第に車の良さにも気づき始めていく。ビッグサイズボディながら、コーナーを難なく曲がれるバランスの良さ。スバルらしい安定感•力強さを感じられる、走りごたえ。扱いやすさのある、トルク重視の加速性能。ツーリングワゴンの名に恥じぬ、長距離移動の快適性…などなど。

さらに"スバル=ターボ"のイメージが強い方も居ると思われるが。筆者が選んだのは、レギュラーガソリン仕様のNA(妻の絶賛条件より)。

市場にはもちろん筆者と同じNAに乗っている人も良く見かけるが。やはりターボに比べて少ない印象=人と同じになりづらいという、筆者の趣向にもマッチしている点も気に入っているポイントだ。

現在、約4年半を共に過ごし走行距離は15.5万キロ(筆者が乗ってからは約9.0万キロ走行)に到達。

北は青森、南は三重まで。沢山の場所に一緒に行った。
定期的なメンテナンスはしっかり行なっていた為、ありがたい事に普段使いでも、長距離移動の時でもトラブルが起きた事は無い。
(その代わりフォグランプのカプラーが焼けるという、個体差としか理由が浮かばない稀有な出来事があったが)

そんな車だからこそ筆者の欲求優先で、なおさら急な別れを決断したのが、心残りではある。
前述したインテグラなど、過去に乗っていた車も、別れの寂しさは確かにあったのだが。
今回のレガシィワゴンについては、別格とも言えるものを感じてしまっている。

そして、つい先日。不思議な出来事が起きる。

別れの一週間前というこのタイミングで、まさかの故障が発生したのだ。
それも、後付けしたチューニングパーツを取り外すためにちょうど良くディーラーに入庫していた時にだった。

実は2日前より、一回だけエンジンの始動に違和感はあったのだが。
その翌日にディーラーでの整備を終え、いざ自宅に帰ろうと乗り込んだところ。エンジンがかからないトラブルが起きた。

突然の異常に、整備士さん達も驚きながら原因を特定したところ、フューエルポンプ(ガソリンをエンジンに送り込む部品)の故障と判明。
ディーラーさんによると、この部品は走行距離に応じてというより、今回のケースのように故障したら交換対応となるケースが多いらしい(もちろん過走行車には交換提案はしている)。
短くまとめると、もちろん車種にはよるが…そう簡単に壊れる部品ではないという事だ。

それが、旅立ちの一週間前に起きる。
しかも、道路上ではなく修理対応出来るディーラーだったのが、まだ救いだった。
整備士の方も「タイミングも場所も、稀なケースですよ、ホントに。」と語っていた。
後から聞けば笑い話ではあるが、同感である。

車は、言わずと知れた機械である。
だが、このような出来事が起きると「意思を持って動いているのかな?」とファンタジー的な想像をしてしまう。

「送り出すのなら、せめて直すところは直してからいけよー!」と、怒っているのだろうか?

「一方的にフッたんだから、最後に一手間かけさせてやる!」という、恋愛的なイタズラ心?

それか「次も別オーナーの元で、頑張るからっ!」という、意思表明か?

いずれにしろ、アンラッキーとラッキーが入り混じったこの状況と、それを体験の筆者の心情は。綺麗に説明するのは難しい。

ただ思うのは

「車って不思議だなー。」

この一言につきる。






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