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猫の日にちなんでいるかは分からない漫画をご紹介

記事に興味を持っていただきありがとうございます。
本日2022年2月22日は「スーパー猫の日」だそうです。となると200年後は「アルティメット猫の日」にでもなるのでしょうか?

今回はスーパー猫の日にちなんで「猫」が登場する漫画をご紹介します!
数ある候補の中から私が選んだのはこちら。

あらすじ

「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」。
まったりゆったりしゃべるだけ。関西の男子高校生、瀬戸と内海のクールでナナメでシニカルな放課後トーク7編。

秋田書店公式サイトより引用

作者・此元和津也先生

幻冬舎コミックス新人漫画賞の受賞などを経て、コミックバースにて『スピナーベイト』を連載されていました。その後、今回ご紹介する『セトウツミ』の連載が別冊少年チャンピオンで始まります。こちらの『セトウツミ』は実写映画化やテレビドラマ化もされました。

また、此元先生は漫画家だけではなく脚本家としても活躍されています。最近話題になった『オッドタクシー』というオリジナルテレビアニメの脚本を務められています。

みどころ

この漫画は基本的に2人の男子高校生が河原でおしゃべりをするだけです。しかも2人とも暇つぶしなので基本的にローテンションです。にもかかわらず面白くて笑ってしまいます。

その要因の一つが、多彩な表現力だと私は思います。ほとんどのページは座って喋るだけなので絵に動きはありません。しかし、アングルや表情で1コマごとにバリエーションを持たせています。また、ふきだしの位置にも気を遣われていて、自然と掛け合いのテンポが伝わってきます。

脚本家としても活躍されている此元先生の構成力は漫画でも発揮されています。例えば、2人で絵しりとりをする回では、同じ展開を片方ずつの視点で描いていました。2話を使って瀬戸内海それぞれの頭の中だけでストーリーが進行してしまうんです。ただ絵しりとりをしているだけなのに、ここまですれ違ってしまうのかと笑わされました。

その他にも全体の構成にもとんでもない仕掛けが隠されていました。この漫画は時系列もなく1話完結のお話だと思っていたのですが、何気ない会話の中にも伏線がちりばめられています。しかもその伏線をまったく気取らせることもなく、ちゃんと楽しめるようになっています。だからこそラストの衝撃的な展開には驚愕してしまいました。

そういえば猫も出てくるんでした。2巻で登場する野良猫の「ニダイメ」はその後もたびたび登場してくれます。デフォルメというより、リアルに描かれている猫は漫画では珍しいですよ。ちゃんと可愛いのでご安心ください。

バトルもドラマも無いただ高校生が河原で暇つぶしするだけの漫画です。それでもそこには青春があって、かけがえのないものだと思わせてくれます。そんな新感覚コメディ『セトウツミ』をぜひ一度ご一読ください!

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