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カピバラと泊まれるホテル伊豆リゾートヴィラ、追記。

カピバラと泊まれるホテル伊豆リゾートヴィラに滞在したお話の追記です。
宿泊施設の概要は前回の記事とofficialホームページを参照してください。もし行こうかなぁと思っている方は、少し長いけど読んでみてくださいね。

ちにみに、私の宿泊した感想はズバリ「中東の国の石油王になった気分」。よくお金持ちが動物を保護する目的で個人の動物園を広大な自分の土地に作る話を聞いていたので、勝手にカピバラ保護区のオーナーになった気分でした。

連泊してみたら何が起こるのか?

今回の滞在は、金・土・日曜日の2泊3日の滞在でした。なんで2泊にしたかと言うと、普通に滞在したら15時のチェックインから翌10時のチェックアウトの19時間滞在となります。その中で庭に降りてカピバラと遊べる時間は15時から19時と翌8時から10時迄の計6時間です。少し足りないかなぁと思ったのと連泊すれば土曜日の昼間の10時から15時の5時間も追加で遊べると考えた訳です。またマニアとしては、その5時間に何が行われているのかも気になりますよね。

この連泊しないと味わえない昼間の5時間、何が行われているかというと、10時30分ぐらいにアニマルキングダムの飼育係さんがやって来て、まずは庭やテラスに置き去りにされたうんちの掃除です。何せ27頭分の丸1日分ですからスゴイ量で、一輪車(ねこ車)に山盛りです。そして宿泊施設の庭に面している硝子とカピバラ部屋の硝子を綺麗に磨いてくれます。その後、隣接する飼育小屋からオスを出し群れに合流(追加して27頭)させた後、カピバラ達の朝ごはんを点々と配ります。ご飯は約10分もしたら完食です。

午後、のんびりタイム。カピバラ達はお昼寝かゴロゴロ。

その後はカピバラ達、数頭は動きがあるものの、大半は日向ぼっこやお昼の時間です。確かに動物園、例えば埼玉や長崎バイオなどはお風呂の無い日中はのんびりタイムですから同じパターンです。あまりにも気持ち良さそうなので私は見守りタイムです。

スゴイ量の餌にビックリ。

その後14時ぐらいに再度、飼育係さんが登場。お掃除をもう一度行った後にもう一度ご飯です。これがスゴイ量でバケツに並々と野菜とペレットが混ぜたものが約10kg、更に庭の各所と飼育小屋に寝床兼食べる為の草を麻袋一袋分を置いて行きます。初日に最初にカピバラ達に出会った時に「餌ください」モードが凄くて餌の量が少ないのかなぁと思ったのですが、これを見たら安心しましたし、よく観察してみれば、ここのカピバラ達が瘦せ細っている訳でもなく体型的にはベストな感じなので適量なんでしよう。と・・・なると連泊して得れたプラス5時間は大半は昼寝観察な訳で、飼育係さんに質問をしたいとか、お掃除のテクニックを盗みたい方は別として(お金的に)無理して連泊しなくて季節を変えて違う機会を狙っても良かったではと個人的には思ったりしております。

私の滞在部屋の前のテラス、早朝からカピバラ達がウロウロしている。

3つの部屋の違いと何処がベストなのか?

宿泊する建物は3部屋に分かれていてメゾネットタイプです。三部屋並びの両サイドの部屋、部屋番号1と3は左右対称ではありますが面積と間取りはほぼ一緒なのですが、真ん中の部屋番号2は部屋面積が広くテラスに面している部屋の正面の硝子も広く、テラス部分の横幅も長いのです。更にはカピバラ専用部屋とのガラス面も他の二部屋は丸型に対して四角型で大きい特徴があります。ベット数は6ベットですが配置も違います。

それとは別の視点から見ると、部屋に隣接しているカピバラの部屋を比べると1と3は丸窓で若干小さいものの観察するには十分の大きさ、2は部屋とのガラス面が壁一面と表現できるぐらい大きくのが特徴。そしてテラスからカピバラの部屋に入るルートなのですが、1と3はテラスに隣接する感じでカピバラは直ぐに入れ、部屋の間口(入り口の幅)が2に比べると狭いのです。対する2の部屋はテラスから3mほどL字に曲がり、大きい間口から部屋に入ります。その構造の差なのか今回の滞在中、1と3の両サイドの部屋に比較的カピバラが集まりやすく、中央の2の部屋が少ない結果となりました。凄く寒い夜の一日目は、18頭・2頭・6頭という滞在数。時間によって変化したり部屋に入らないカピバラもいるので単にこの日だけかもしれませんが・・・二日目も11頭・中部屋不明・10頭という滞在数。直接中部屋はカウントしてないのですが推定で5頭と二日とも真ん中の部屋が少ない結果となりました。寒いので間口が狭い方が部屋が暖かいのでは?と考えたり、なんで差が出来るのか不思議です。

両サイドの1.3の部屋のカピバラ部屋窓。
中央の2のカピバラ部屋の窓、そとから撮影。他の部屋より間口が広い為に寒さは厳しいと推測される。

と・・・なると、自分達の宿泊する部屋の広さを優先するのか、それとも絶対ではないが確率的にいっぱい夜にカピバラが来てくれる両サイドに滞在するのか?判断が難しいのですが動物園で言う閉園後の真っ暗な飼育小屋を覗き&観察している気分になれる貴重な体験時間なので慎重に考えたいものです。カピバラが夜にどの部屋に来るか?私的結論は・・・天候、温度、カピバラの気持ち、そして運かなぁ。

ちなみに部屋の指定は事前にホテルに電話でお願いすることが可能だそうです。

チョコレートフォンデュ、アイスミニシュークリームもあった。
朝食、パン食もあったけど私はフライと大盛りのご飯。

予約の際、食事付にした?しない?

今回の滞在は夕飯と朝食付きの宿泊プランを選択しました。何処のホテルでも最初の滞在は食事を付けるのが食いしん坊の私の常です。朝・夕共にバイキング形式で食事メニューも満足できる品数と美味しさでした。大きなエビフライやエビチリ・麻婆豆腐やお魚のボイルは何回もおかわりしたぐらいです。特にお子様のいるご家族などは絶対おススメ、チョコレートフォンデュやドリンクバーやデザートなどもありますから、隣のテーブルの小学生なんてご機嫌そのものでした。全体的に食事処の雰囲気は大きな合宿所の食堂の様で懐かしい感じです。ただ、私の様なカピバラ馬鹿にとっては、問題は時間のロスです。自分の部屋から本館の食事会場まで徒歩で3.4分あり、食事時間と合わせると30分間カピバラを見るのを止めないといけないと思うと次回は持ち込みで良いかなぁと思いました。自分の部屋のソファーにどんと座ってカピバラを眺めながら食事を楽しめるのも、このホテルならではの楽しみではないでしょうか。自販機はホテル本館の他に宿泊している建物から1分も歩かない屋外の場所にも自販機がありました。ちなみに私、今回の二泊三日、大浴場に行く時間がもったいなくて部屋のシャワーを浴びて過ごしました。

沢山のカピバラとふれあいが思う存分出来る貴重な体験。

カピバラと自分しかいない空間と時間、だから・・・。

昨今、動物園や水族館のカピバラとのふれあいは、関東圏であった大怪我事件から飼育係さんの立ち合いが増えた気がします。餌のあげ方やトングや手袋を付けるルールもあるのが普通です。
ところが、この施設には全く無いに等しいのです、正直に言うと驚きました。動物園のふれあいでは必ずある飼育係さんやお客様の「他の人の目」が全く無いプライベート空間、チェックインからアウトまでカピバラのいる庭(放飼場)にはホテルのスタッフさんも動物園の飼育係さんも誰も来ません。なので何をしても怒られないし止められないスペシャルな環境です。動物園では禁止のカピバラの抱き上げや膝に乗せたりという行為も、なんなら、口に餌を咥えてあげる事も出来ます。最悪なことを考えると、ここでも禁止事項となっている餌の持ち込みだって出来てしまいそうです。ただルールが無い分、自分自身が節度を持ってカピバラに接する事が大事だと思います。
カピバラに害がある事やストレスを与える事は絶対にダメですが、多少他では出来なかった夢をかなえることも良いでしょう。ただ、私的には、SNSなどに目に余る行き過ぎた行動を掲載し他の人の目にさらすのは、どうでしょう?と思います。もしも、それを見たカピバラや動物に慣れていない他のお客様が真似をして怪我をしたとしたら・・・怪我は病院で治りますが、貴重な体験が出来るホテルが風評被害などで間接的にですが自分の行動や写真・記事によって御迷惑が掛けないように心がけるのも必要だと思いました。

19時以降でもテラスに出る事は可能、外から部屋を覗くカピバラ達を撮影。

お値段のことを考えてみる・・・1泊25000円は、実は?!

二人で一泊で約5万円。最初ホームページを見た時に少し高いかなぁと思いましたが、宿泊&体験してみて値段と満足度が釣り合えば問題ない。普段の生活費を少し節約して特別な日に遊びに行くなんて素敵なイベントになることでしょう。カピバラ好きのご夫婦の結婚記念日、彼女の誕生日、動物好きなお子さんのお誕生日や卒業記念など、6人まで一部屋に泊まれますしカピバラ達に囲まれて盛り上がる事は間違えナシ!思い出に残こることでしょう。ただし、ご年配の方と行く場合などは、完全なバリアフリーではありませんのでご注意くださいね。

二人で約5万円、一人2万5千円。
そこで提供してくださるサービスを列挙するとします。まずは駅からヴィラの往復やアニマルキングダムの送迎が含まれます。(予約時にホテルに確認しましょう、稲取駅からホテルまでタクシーだと片道約1800円)。車で訪ねた場合は駐車場が無料です。入浴施設も使えます。カピバラの餌が1つ付いてきます。アメニティも充実しています。そして大きなお部屋で楽しい時間が過ごせます。そして何よりカピバラとお庭で6時間のふれあいが出来ますし、夜もデッキから降りなければ滞在中は何時間だって、ふれあい可能です。(カピバラの部屋にデッキから中にお邪魔出来ます)。調べたら都内のカピバラ喫茶の値段は1時間2,500円 でした。単純カフェに6時間滞在したら、それだけで一人15,000円です。

となると・・・
カピバラ好きにとっては実は、とてもリーズナブルなのかもしれません(笑)


伊豆リゾートヴィラ・アニマルヴィラ
https://izu-resort-villa.jp/animalvilla/