見出し画像

11.がん治療でお悩みの方へ綴る《化学療法》

読み進んでこられた方に改めて申しますが、これは田中の偏見の塊の文章でもあることをお忘れなきように。参考にはして下さい。鵜呑みにはしないでください。

化学療法とは、いわゆる抗がん剤の話でございます。昔は単純でしたけれど、医学の進歩によると申していいのかもしれませんが、まあ、新しいタイプの薬剤がたくさん出るようになってきました。分子標的剤、免疫賦活剤とか。

それでもですね、プロローグでお話ししたと思いますが、医学会において「治癒率」は現存していないという事実は変わっておりません。使う目的は繰り返しお伝えしております これ です。

少しでもコントロールして延命をはかること。

慢性骨髄性白血病に限って言うと、特効薬と呼べる薬剤が存在します(完全寛解に持ち込みやすい)。白血病や悪性リンパ腫の場合は化学療法の苦労を乗り越え元気になる人が割と多いですし、骨髄移植という手段もあります。骨髄性よりもリンパ性白血病の方が寛解に持ち込みやすい傾向があるようです。

悪性リンパ腫を発症した同級生は骨髄移植で十数年も元気です。白血病のなかでも夏目雅子さん、本田美奈子さんは残念でした。私の従兄弟は18歳で白血病を発症し、治療の甲斐なく亡くなりました。渡辺謙さんは完全寛解の希望を与えてくれています。池江璃花子さんは驚愕の回復を見せてくれました。寛解が長く続くことを願っています。

要はですね、どれだけのコントロールが自分には見込まれるのか? です。

どなたかの闘病記をごらんになると分かりますが、抗がん剤を使うと、それなりに、、まあ、凄い事にはなります。凄い状態に突入するわけですから、ともかく主治医とよく話し合う必要があります。勝算は何%なのか? 現状把握とエビデンスとしての数値を交えた説明に自分の人生を託せるのか、否かを確認して下さい。自分が描くゴールにどこまで迫れるのかを主治医に確認するのです。

ということで、非固形がんの場合は化学療法の可能性を単純に否定することが難しいのです。自然派に多い傾向があるのですが、ただ単に抗がん剤は人を早く死なせる諸悪の根源だ、だけみたいに思わないでいてほしいかなあ、と思います。

ただ、固形癌の場合はかなり様相が異なります。

…つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?