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英語を理解するうえで重要なことは主語と動詞をみつけること

「単語はすべて知っているのにうまく訳せない」と感じたことがある人は多いと思います。

難関大学の受験英語では、倒置・挿入・省略の問題が頻出です。SVOCの基本文型に当てはまらないため、スッと入ってこない、訳しづらい問題を作りやすいからです。
一方で、ビジネス英会話では意思疎通を図ることが目的のため、そもそもわかりにくい表現は避けるべきです。そのため、TOEICでも読みづらい英文や難解な文法問題はあまり出題されず、長文問題の文章量を増やす等、英文処理のスピードが求められていると思います。
 
英語以外の外国語を勉強していると、いろんな文法に出会います。
否定文ではSVOの語順が入れ替わったり、格変化といい単語の末尾が変わったり、言語によって文法は全く異なります。しかし、共通している文法のルールがみえてきました。それは

「主語と述語をわかりやすくする」

ということです。
 
英語の場合、五文型があります。

①    S・V I teach. 私は教えます。
②    S・V・C I am a teacher. 私は先生です(S=C、私=先生)
③    S・V・O I teach English. 私は英語を教えます。
④    S・V・O・O I teach English to him 私は英語を彼に教える。
⑤    S・V・O・C I think he studies. 私は彼が勉強すると思います。

Sが最初にきて、その次にVが来るという構造は共通です。
I am Japanese. She is beautiful. のように、be動詞がくればそのあとに来る単語は、私=日本人、彼女=きれいのように「主語が何なのか」を表す言葉です。
I teach や I think のように、動詞がくればそのあとに来る単語は、「何を」教える、考えるのかを表す目的語や文章です。
このように、何がSで何がVかわかれば、CだろうがOだろうが文脈や主語との関係から比較的容易に文の意味を想像することができます。

Although he is handsome, he doesn't have a girlfriend.
彼はハンサムだけれども、彼は彼女がいない 

この文章を訳すとき頭の中では、heが主語でisがbe動詞、he=handsome
でも、文の初めにAlthoughがついているから「SはVだけれども」 と訳して、「彼はハンサムだけれども」
he doesn't have a girlfriend. heが主語でdoesn't have が動詞・・・と訳していくと思います。

次の例題です。

Frank talks between young and older people are always important.

この文章を読んだとき、多くの方は「外国人のフランクさん」が主語で、「話す」が動詞で・・・でも読み進めるとareが出てきて「あれ動詞が2つある?」と混乱したと思います。
ここでは、フランクな関係という言葉があるように、率直な会話・腹を割った会話という意味の「Frank talks」が主語で、「are」が動詞です。
「若者とお年寄りの腹を割った会話はいつも大切である」という意味です。
英語ができる方はareを見た瞬間、「talksは動詞じゃなかったんだな」と文頭に戻って、「Frankは形容詞で、talksは名詞の複数形」と読み直します。

このように、英語が理解しにくいのは、何が主語で何が動詞かわかりにくいところにあります。

語彙ももちろん大事ですが、語彙が最も重要であれば単語はすべて知っているのにうまく訳せないということにはなりません。

英語をわからなくしている根本的な原因は文構造を把握できていないからです。言い換えれば、主語と動詞をみつけることができれば英語は理解できます!


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