「新人作家・杉浦李奈の推論Ⅴ」 松岡圭祐著

松岡圭祐氏は出版スピードが驚くほど早い。第1巻が出版されたのが2021年10月、2022年6月には5巻まで出版されている。12月には7巻が上梓された。

緑の猿や千里眼シリーズから読み始めている。推理小説も数多くあるがミッキーマウスの憂鬱などドキュメンタリータッチのものも出版されている。ウクライナに関する出版もある。

この「新人作家・杉浦李奈の推論Ⅴ」は日本の著名な作家がみな集まったパーティ会場が火事になり、2名を除いて全員死亡するというショッキングな事件から始まる。

副題に「信頼できない語り手」とあった。これを読まずに読み進めていた。

杉浦李奈と櫻木沙友里との出会いから事件解決が始まる。

招待されざる客、緒林氏とは何者か? 火事の生き残りは作家の藤森氏と有希恵氏、この二人はその後養子縁組をする。

順調に推論が続いていくのだ。ところが後半ですさまじい展開が待っている。

また松岡圭祐氏の手中でもてあそばれた気分だ。やられた!いつものことなのだが。

続刊を読んでみようか! このシリーズは1巻完結ものだから途中から読み始めても、何巻から読んでも迷子にはならない。まぁ1巻から読み進めるのがファンのしきたりだろうとは思うが。


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