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「20歳の自分に受けさせたい文章講義」古賀史健著

タイトル通りに文章を書く講義。「書く技術」は一生使える”武器”になる。ベストセラーにもなった「嫌われる勇気」の著者が書く文章術。教科書であり、バイブルとも言える内容だった。

構成は5章立て
ガイダンス その気持ちを「翻訳」しよう
第1講 文章は「リズム」で決まる。
第2講 構成は「眼」で考える
第3講 読者の「椅子」に座る
第4講 原稿に「ハサミ」を入れる

文章術の教科書であり、バイブルのような本だ。新書版で後書きも入れて、276ページ。何度も読み返して、血肉にしていくべき内容。

難しいことを中学生でもわかるように書く。専門用語を、誰もがわかるように書く。わかりやすく書くということは、書こうとしていることの理解が深いということだ。安易に仲間内でしか通用しない専門用語で書くのは、対象に対して理解不足、思考不足である。

起承転結は、日本だけのルールだそうだ。結論の前で転ぶと、結論がぶれる。この指摘には、納得しかない。

PREP法がしっくりくる理由もわかる。
Point 結論
Reason 理由
Example 例
Point 結論
という組み立てだと、転んだりしないので、読書が迷うことがない。この構成はわかりやすい。

ちょっと、今記憶に残っていることをメモしておく。

文章のリズムをよくする。目で見る、視覚のリズム。それと音読する、聴覚のリズム。整えると読みやすく、わかりやすい。

接続詞は多用しようとのこと。接続詞が多いと、文章の流れ、リズムが悪くなると思っていた。真逆の提起だった。読むと、そうかと納得する。うまく使用することが大切。

1行目は2行目を読ませるためにあり、2行目は3行目を読ませるためにある。読者をずっと引きつけておく、引き続けさせる、そういう文章を書く。次はどうなるのか、次はどうなるかと思わせられると良い。

校正は削ること。書きたいことを書いていくと、どんどん文章が増える。ボリュームが多いと多くのことが書かれていて、読者が何が書かれているかわからなくなる。何が主張したいのか、わからなくなってしまうのだ。だから、校正は書かないことを決めることだ。文章を削ることである。1つの文章、1つの章に、各テーマは1つにすると良いかも。

これは自分のメモであり、収拾のつかない内容だ。これが文章術を読んでの感想かと笑われそうだ。

ここまで読んでいただけると感謝しかない。この本を読むきっかけとなれば、ありがたい。
ありがとうございました。

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