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名前のない読書感想文

あなたであってあなたでないような、日常と物語が境目なく繋がっていく思考が、一見硬質に見える文章を軽やかに感じさせるのかなと思う。
少し残る違和感もまたあなたの魅力なのだろう。

そしてあなたの物語にはやっぱり彼女がいる。
ここにもいる、ここにもいた、とあなたと彼女との風景や思い出を共有する。
全ては止まってしまったのに動き続ける思いは知らないうちに増幅する。そして知らないうちに大切だったはずの人を傷つけたり、自分を傷つけたりする。

あなたがいつかあなたの全てを包んで暖めてくれる毛布のような人と出会ってほしいと勝手ながら思っています。
いつも素敵な物語をありがとう。

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