【旅ごはん・散歩ごはん】 チベットレストラン&カフェ タシデレ (東京・市ヶ谷)

東京の中心部、市谷と四谷と境目の辺りにその店はある。防衛省の威風堂々たる建物と靖国通りを挟んだ反対側にあるのが今回僕が吸い寄せられたチベット料理の店「タシデレ」である。ここは市ヶ谷駅と曙橋駅からほぼ同距離であるが、僕は四谷三丁目の交差点からやはり同じくらいの距離を歩いた。駅近と言う訳ではないが歩く価値はある。とはいえ10分ちょっとだが。

東京のど真ん中にチベット登場

さて、店内に入るとチベットの写真、チベット関連の書籍、ダライ・ラマの写真等、一気にチベットの世界が広がる。スタッフもチベットの方のようだし、居合わせた客も多分チベットの方。

店内にあるものがいちいち物珍しくて愉しい

ランチのメニューとしてはチベットの料理とインドのカレーのセットやミールスが用意されているが、迷わずチベット料理。その中でもチベット料理の盛り合わせのようなスペシャルランチセットがあったので挨拶代わりにそちらをチョイス。

スペシャルセットの説明

セットの内容としては大根と鶏肉のスープ「ラプシャ」、ラムと野菜の炒め物「シャプタ・ラム」、モモ、蒸しパンというか具なしの肉まんに似ている「ティンモ」、デザート代わりに揚げ餃子のような形をしたカッテージチーズを包んでほのかに甘い「チュラパレ」にライスとサラダ、ドリンクが付く。どことなく先日食べたブータン料理に似ている。そういえば、あのブータン料理店も反対側だけど市ヶ谷駅のそばだ。

まずはサラダを先に片付け、それからチベット料理満喫タイム。モモは小さいながらも牛肉がしっかり詰まっている。大根のスープは大根のほのかな甘みが感じられて日本人には馴染みある味だろう。ラムと野菜の炒め物は少し中華ぽい感じもするがもう少し素朴な感じがする。そしてスタッフがテーブルに置いて行った唐辛子ベースの調味料で辛さを増やすと更に美味しい。ちなみにこの調味料をスープに溶かしたりティンモに付けたりして田部進。炒め物以外は基本的に塩でほのかに味付けをした感じなのでこの調味料で味に変化をつけると幅が広がって愉しい。ブータン料理の時もそうだったが、唐辛子を使うが辛さはさほど強くない。野菜のひとつとして活用している感じがする。

スペシャルランチセット メニューよりボリュームある感じがする。チベットを感じる?

最後にデザートとしてチュラパレ。ほろほろのカッテージチーズの控えめな甘みが衣の嘖々とした歯触りと相まって一連の料理と違う食感で締めくくってくれた。

どの料理も主張しすぎることなく、優しい味わいであった。どことなくチベットの人はそういう感じなのだろうな、と感じた。

また食べに来ようと思いながら店を後にした。本当はチベット自体に行きたいのだけど。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?