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あの空が、青いのは。

日曜日の朝は
パンとコーヒー。

クロワッサンを焼くと
すごくいい匂いが家の中に
立ち込める。


今日も私は、私のためにnoteを書く。




この家の周囲には、家がない。

近くても
お隣さんは、500m先にある。


だから
窓を全開にして

カフェミュージックを
流すことも可能なのだ。


そして、景色もよく見える。


食事をするデーブルからは
地元の山と空が眺められる。



ここからの風景が
私は、好き。

今日の空は…
一段と青いね。


主人はさっき、
楽しそうにゴルフの
練習へ出かけて行った。

夫婦それぞれの日曜日。




昔は、
子供と私を残して
出かけられるのが嫌だった。

2人の年子の息子…。

私は身動きが
取れなかった。


私は、子育てを舐めていた。


だから
実際経験することで

子供を産み育てることが
どんなに凄まじく大変なことか
思い知らされたのだ。


性格にもよるが
男の子は、基本「動的」だ。

動きまわる。
壊す。
転ぶ。
落ちる。
汚す。
ケンカする。
血が出る。

これが人数で倍となる。

兄弟の歳が近ければ
この勢いは、もっと拡大する。



息子達が動き回ると共に
当時の
私は人格が変わっていた。

急ぐ。
イライラする。
叱る。
怒る。
ブチ切れる。
追いかける。
叫ぶ。
暴言を吐く。


そんな余裕がない日々の中、

時にはふと我に返り
こう思っていた。


「私って…ここまで
  感情的な人間だったんだ…」


人は
自分でも知らない感情を
経験することがある。


何かの拍子で
隠されていた人格が現れる。

その時、自分とは何者なのかと
恐怖を覚えるのだ。




子供を産む前の希望に満ち溢れていた私は
サッサといなくなり、

落ち着きのない子供達に対する
親の要求は

日々
どんどん下がっていく。


そして

最後に残った2人の息子への
望みは、これである。






生きてればいい。


世界中の親達が
子供達に
色んな期待を持つだろう。


もっと素直でいて欲しい、
もっと勉強して欲しい、
もっと努力して欲しい、
1番を目指して欲しい、
誰とでも仲良くして欲しい、
親の言うこと聞いて欲しい、
優秀な学校に入って欲しい、
エリートになって欲しい、
出世して欲しい、
良い相手を見つけて欲しい、
孫を早く欲しい、


欲しい、欲しいと
多くの親が言う。



だけど

私のハードルは
一番低いので


ただ
生きているのであれば
すべて順調だと言える。



そんな息子達も
もう20歳を越え、
自分の人生を生きている。


たまに他人から
「上手く育てたね」と
言われることがあるけれど、

私は
子育てなどしてはいなかったのだ。



ただ

彼らに、私の「器」を
広げてもらっていただけなのだ。


子供が
親の影響を受けるのは
15歳くらいまでで、

その後は
その子の内側に秘めているものが
だんだん表に現れていく。


結局
その子は、その子の人生で

学ぶ時がくれば、成長し
温かさを感じれば、感謝を覚える。


人にはちゃんと
成長していくエネルギーが
元から備わっている。


ヒマワリがヒマワリに
なるように

バラがバラであるように

他の花には、なれない。




その人には
その人の種があり、

最後は
「その人」になるだけだ。



親が子供にすることは

自分が根付いている
その場所を貸してあげるだけ。

同じ土壌の上だから
たまには
わずらわしく思ったり
摩擦したりするけれど、


子育ては


実は

自分の土壌を
肥やしてくれている。




時が過ぎてしまって
ようやく分かった。


子供達と過ごした
大変な時期がなかったとしたら、



私は、今…



あの空が


あんなに青く
感じられなかった…かもしれない。





明日もnote、
書けたらいいなぁ。

















温かなお気持ちに感謝します💗