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IMJものがたり43 大再編への仕掛け〜対等合併は実現するのか?〜

 2008年、世の中がリーマンショックで大打撃を受けている中、
IMJの2008年3月期の売上高は186億円と過去最高を記録した。

 CCCとの共同事業「Tモール」もカットオーバーし、
映画事業では、さだまさしさん原作、松嶋菜々子さん主演の「眉山」が
日本アカデミー賞で優秀作品賞、優秀監督賞、最優秀音楽賞、最優秀撮影賞、最優秀照明賞、優秀編集賞、優秀録音賞を獲得、宮本信子さんが助演女優賞に輝くなど、IMJにとっては悪くないスタートを切っている。

 そんな中、私は次のステージ、1000億円企業への成長のため、
大きな仕掛けを考えていた。

 IMJはウェブインテグレーションというカテゴリーで国内ナンバー1になったが、次はカテゴリーごとの異業種格闘技戦が始まる。

 カテゴリーナンバー1同士が相互に他カテゴリーに進出してきて、
陣地を取り合う戦いになるだろうと予測していた。


 そうなると、上位3社しか残らない。そのために打つべき手は・・・。

 モバイルインテグレーションは業界ナンバー1の座は近い。

 あとはCCCの1800万人データベースとTSUTAYA店舗網と屋外ビジョンを核にしたSP市場で一番を獲り、SP&ITの盟主になること。

 電通・博報堂が作ってきたマス中心のマーケティングから
あらゆるコンタクトポイントの複合プランニングとネットの融合による
「効果が出る&効果を測れる」 次世代マーケテイングモデルを確立すれば、それは可能なことと思えた。

 そうして、TV広告費2兆円の中からネットに移行するだろう20%=4,000億円と、SP市場2兆円のうちアウトドアメディアやデータベースマーケティングなどセールスプロモーション領域30%=6,000億円の合計1兆円のうち、10%のシェアを獲得する。

 IMJを1,000億円事業に成長させるシナリオは描けつつあった。

 しかし、どうしても自社事業だけではスピードが足りない分野がある。
それがSEO、SEM事業と、ネット広告営業だった。

 既存マーケティングのリモデルを実現し、広告市場7兆円の2%シェアを獲得し、1000億円企業の仲間入りをする。

 そのために、私は企業の統合合併を進めようと考えた。
買収ではなく、対等合併という戦略を選んだのだ。

 それが実現するなら、私は社長でなくても良い。
 統合企業が後世に残り、業界をひっくり返すことができるなら、
喜んで身を引こうと考えた。

 私は他カテゴリーの上位プレイヤーと合併交渉に乗り出した。

合併交渉のポイントは4つ。
事業シナジーをどう出すか?
組織風土の相性が合うか?
大株主の賛同が得られるか?
そして、大型合併ゆえの「のれん代」の発生をどうクリアするか?

 そうして私は、ある2社に絞って、企業統合交渉を進めて行った。


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リクルート、福岡ドーム、メディアファクトリーを経て、映画プロデューサー、ベンチャー経営者、政治家、作家に。