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NASDAQとダウ平均ってなんなの?

ヨーソロー!資本主義の船員です。

もう完全に春。新しい季節がやって来たんだなと花粉の症状と戦いながら日々を生きています。

たのむよ百合子!東京の杉を減らしてください!鼻水と涙が止まりません…

私の事情は置いておいて

今日は米国株式市場の基本的な話をしていきたいと思います。

先日、何気に歴史的な出来事が米国株式市場で発生したことをご存じでしょうか?

NASUDAQ暴落のこと?そんなに歴史的なことかな?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

大体あっているのですが、実はその裏でこのようなことが起きていたことはご存じでしょうか?

実は、米国株式市場における重要な指標である。NASDAQ(正確にはNASDAQ100)とダウ平均で28年ぶりの乖離が発生していたのです。

当日ダウ平均は、当日の高値を1%内で取引を終えたのに対して、NASDAQは高値から10%も下落してしまったのです。

一体なぜこのようなことが起きてしまったのでしょうか?

実はNASDAQ総合指数とダウ平均では採用される銘柄について大きな違いがあります。ダウ平均で採用されている銘柄が上昇し、NASDAQでしか採用されていない銘柄が大きく下落してしまうと今回のような事態に陥るのです。

それぞれの構成銘柄やその指数は何を意味する目的で運用されているのかを簡単に解説したいと思います。

ダウ平均

正式には、ダウ工業株30種平均と言います。30種と書いてある通りになんとダウ平均は米国株の30種のみで構成されています。

工業株と書かれていますが、その枠組みは現在では取り払われていてIT企業や金融株なども含まれています。

日経平均225は225銘柄から構成されているのに対して、小精鋭で構成されている経済指標になりますね。

しかも、この指数の計算の仕方はとても単純!なんと30種の株価を合計して30で割るだけのただの平均値です。株価の高い構成銘柄の株価が急変すると、急落したり急騰したりする意外と不安定な指数です。一応株式分割などによる影響を受けないように除数は設定されているようですが…

ダウ平均は1928年に公開され、今に至るまで1度も途切れることなく続く指標ですが、かなり偏った指数であることが読み取れると思います。

しかし!

30種と言う少ない銘柄ではありますが、それに名を連ねる企業はどれも一度は聞いたことがある名だたる企業達、マイクロソフト、ウォルトディズニー、マクドナルドetc…。

30種とは言えど、米国企業を牽引する大企業たちによって構成されているため米国経済、いや世界経済の縮図となっています。

銘柄の入れ替わりにより、連続性はないと批判を受けたりしてはいますが、公開以来一度も途切れることない長い歴史を持ち合わせ、現在の厳選された30銘柄であるからこそ、株式市場の動向を抽出し、より明確にとらえていると考えられているため今でも重要な指標として注目されています。

構成銘柄は以下の通り

ダウ平均30社

NASDAQ総合指数

NASDAQ市場で使われている指標になります。NASDAQ市場とは、全米証券業協会が運営している株式市場の名称であり、主に世界のベンチャー企業などハイテク株やIT関連の銘柄が多くなっています。

以外にも日本の有名企業もNASDAQ市場に上場していてます。任天堂、キューピーetc

日本にあるマザーズやJASDAQと似たような感じだと思っていいかもしれません。

このNASDAQ総合指数は、ダウ平均株価とは違いナスダック市場に上場する全ての銘柄を時価総額加重平均で算出した数値となっています。

簡単に言うと、時価総額により構成銘柄の割合を変えて計算を行うことで公平な数値を算出してくれているということです。

驚きなのはその数、ダウ平均が30銘柄に対して3000以上もの銘柄からNASDAQ総合指数は計算されています。今では、IT関連を中心としたハイテク株がアメリカの経済を先任しているため、重要な指標として投資家たちから注目されています。

正直言うと個人的には、ダウ平均よりもNASDAQ総合指数の方がアメリカの国際競争力などを確認するためには重要だと思っています。

歴史は意外と浅く1971年の2月5日に算出が開始され、この日の終値を基準値である100として計算されています。

その他米国株式市場の指数

NASDAQ100

NASDAQ100は、NASDAQ市場に上場する銘柄の内、金融を除いた上位100位の銘柄を扱った指数になります。毎年12月頃に銘柄の選定が行われて毎年組み換えが行われています。

S&P500

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数です。ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している企業の中から代表的な500社を選出し、その銘柄の株価を基に算出されています。毎年12月頃に銘柄の選定が行われています。

アメリカ経済の指標として大変注目されていて、あの有名な投資家ウォーレンバフェット氏は、私がインデックス投資を行うならばS&P500に連動した商品へ投資するだろうとまで言っています。

ラッセル2000

こちらは、NASDAQやニューヨーク証券所で取引されている銘柄の内、上位1001~3000位までの時価総額加重平均型の株価指数になります。

米国の代表的な小型株指数となっています。

最後に

今回のNASDAQとダウ平均の乖離は、主にテスラを中心としたダウ平均に組み込まれない銘柄が大きく下げたことで起きてしまいました。

長期金利の上昇により、資金流出を警戒した投資家たちが、業績を無視して高値になったハイテク株などを売り、業績がしっかりとしたオールドエコノミーなどの業種に投資する転換期を迎えたわけです。

長期金利は上昇していることからも、今までのようにハイテク株を買えば株価が上がると言ったことは無くなると思います。

ただ必ずしも、すべてが下がると言ったことではなく業績を安定して伸ばしている企業を選別して投資を行うことで十分なリターンを得ることは可能だと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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それでは、今後の記事もぜひよろしくお願いします。

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