見出し画像

キャーと言える人生への憧れ

私は自分を
 属性:関西人
だと思っている。

今でこそ関東に居を構えているが、生まれてから30歳までを関西で過ごしており、根っこの部分に染み込んでいる。

昨夕の保育園お迎え帰り、娘と手を繋いで歩いていると、突然の冷たい旋風で、土埃とスカートがぶゎゎっと舞い上がった。

娘「…うぉ……(低)」
私「ちょ…まって…ヒィーー」

すぐ近くの公園では、遊んでいる子どもやママ達の「キャー」が聞こえてきた。
娘は非常に低い声を出して、顔をくちゃっと歪めるのみだった。

さて表題、私は関西人女性はキャーと言えない人が多い、と思っている(偏見)。
全関西人を敵にまわしそうだが、聞いて欲しい。
何かびっくりした時の第一声って、もれなく「うゎっ、ちょっとまって?!」じゃない?

突然肩を叩かれたときも
「わっ、ちょっま…って何!?んもーびっくりした、なんなん急に笑」

私がそうなだけかもしれないが、たぶん、いやけっこう、「キャーって定番のリアクション言うのって恥ずかしい」と思ってしまっている。
キャラなんやと思う。
女性らしい「キャー」は被害者な、受け身な感じ。
しかし「ちょっと待って!?」は、会話の主導権を一気に引き寄せる。無意識に会話に繋がるリアクションをチョイスしているのでは。

関西人のキャラクターが、「キャー」を遠ざけてる。

長靴履きたがりがち
服、辺な組み合わせなりがち


同じ現象が、「その服可愛いね」でも起きる。

春になり、職場に明るい色の服を着ていくことが増えたある日、同僚から
「それ可愛いね」
と声をかけてもらった。
私「そうですか?これ朝鏡見て、パジャマ着とんかなーって思ったけど、良かったです」

「それ可愛いね」
私「嬉しい。でもね、これ990円なんですよ、しかもノーアイロンでいけるやつ」

おとなしく「ありがとう」って言っときゃいいのに、恥ずかしさもあり、何か自分を下げる一言を発してしまう。
結果的にはこのあと会話に発展していくことにはなるわけだが。


今ここまで書いて気付いたんだが、
こりゃモテんわ

今さらモテたいと言う意味じゃないが、これまでの自分の人生を振り返り、そっとねぎらいのハグを差し上げたい気分になった…。
たぶん、儚げで可愛い関西人は、しっかり「キャー」って言えるんだろうな…そしてモテる。

旋風が吹いた時の娘のリアクションは、なんだか私ににていた。
まだ2歳になったばっかりだし、こんな私の近くにいるのだから、「キャー」という選択肢がインプットされるのはもう少し先のことだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?