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【駅弁と私】花のお江戸は八百八町
今回は、銭形平次である。捕物帳である。
さては、鬼平シリーズがウケたと見るや、二番煎じが出てきたかと製造元を見たら、鬼平と同じ「明神下みやび」だった。
どうしたんだ、みやびは。しばらく時代物で攻めていこうということか。
確かに面白い。小説を読むかのように、時代劇を眺めるかのように弁当を食べて感情移入していく「ロールプレイング弁当」は、これから一時代を気づいていくのかもしれない。
そう考えたら、アーリーアダプターとして先人を切って「ロールプレイング食べ」をしている自分は、かなり最先端なのではないかとも思えてきた。
器はわっぱのような丸型だが、そこは平次。しっかり「寛永通寳」を模している。中はなんと、2段重になっていた。こういうところが老舗の技っぽくていい。
一段目は、甘さ控えめの煮物や、卵焼き、エビと肉団子など、おかず重となっている。こちらをつまみながらプシュッといっぱい飲むのも問題ない。
二段目は、あなご寿司だ。鬼平の時もそうだが、やはり江戸ではあなごが相場となっている。ただ、こちらはちらし寿司風なので、酢のアクセントが食を進ませるので、好みかもしれない。
ただ、こちらの平次弁当は、まっとうな弁当であり、兄兵のときのような想像を膨らませるための別添資料がないのが残念である。
食べて、平次を思い浮かべたとしても、そこには平次が銭を投げている姿くらいしか思い浮かばない。
自分の想像力が乏しいだけなんだが、仲の良い同心とのほんわかエピソードなどが入っていたら、もう、自分の財布にある五円玉あたりをピシピシ投げながら箸を進められたかもしれない。(非常に行儀悪い)
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