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新国立劇場バレエ団のゲネプロに行くには?


InstagramやWorld Ballet Dayなどの影響でダンサー達のレッスン姿を目にすることも多くなり、舞台を見るだけでなく、ダンサー達のレッスンをもっと見たいと思う方も増えていることだと思います。特に新国立劇場バレエ団は最近人気が凄く、舞台のチケットが買えないこともありますので、せめてゲネプロのチケットを手に入れられたらなと思っていました。

先日、あるツイートをきっかけに新国立劇場のゲネプロに行くための色々な情報が手に入ったので、まとめてみました。

そもそもゲネプロとは?

ゲネプロとは、要するに本番直前の舞台稽古のことです。「なんだよ、ただの稽古かよ」と侮ってはいけません。衣装もメイクも基本的に本番通りに行われる、本格的な舞台稽古です。例えばマスコミ向けに公開されるような本番映像は実はゲネプロを撮影したものということも多々あり、「稽古」という名が付くものの、お客様も入っているという臨場感あふれるものです。

考えてみればどの舞台にも見え方や音響等のチェックが必要ですし、バレエにもゲネプロがあって当たり前なのですが、ゲネプロは関係者やマスコミしか見れないと思っていましたが、我らが愛する新国立劇場は、条件を満たせばどうもそれ以外の人も見に行けているみたいで・・・。

どうすれば新国立劇場のゲネプロを見れるのか?

①新国立劇場友の会であるアトレ会員になり、1,000ポイント以上貯める

新国立劇場にはいわゆる「友の会」の「クラブ・ジ・アトレ」があります。会員になるには3,960円〜21,340円の年会費が必要ですが、チケットが10%オフで買えるなど、バレエやオペラに何度も行く方は十分元が取れる値段設定になっています。
ちなみに私は入会してから半年も経っていませんが、チケット10%オフの恩恵は大きく、計算したところ既に元を取っていましたw

アトレ会員はハウスカード、ハウスVISAカード、ゴールドカード(現在は募集停止)と3種類ありますが、年会費20,000円以上かかるゴールド会員になったからと言って、それだけでゲネプロに招待してもらえるわけではありません。

アトレ会員の3種類のカードによって2,000円で1ポイント〜1,000円で2ポイントと付与率が違います。そしてこのカードのポイントを1,000ポイント貯め、やっとゲネプロに2名で行く権利と交換できるみたいです。ゲネプロはいくつか選択肢があるみたいで、下記の♪が付いているものが選択可能とのこと。

ただし気をつけて頂きたいのが、カードのポイント1,000ポイントと言っても巷の高還元率カードとは訳が違います。しつこいですが、一番ポイント付与率が良いゴールドカードでも1,000円で2ポイントなので、1,000ポイントを貯めるためには、最低500,000円以上の決済が必要となります。ちなみに現在ゴールドカードは受付を停止しているので、VISAカードの場合は、1,000,000円以上の決済が必要・・・😨

いくらバレエ好きでもこの額の決済を新国立劇場のチケットのみで行うのは中々大変だぞと思ったのですが、普段の生活費の決済でもポイントは貯まるみたいです。ポイントをコツコツ貯めてゲネプロを見に行かれる方も沢山いらっしゃるので、アトレカードでポイントを貯めるのは、ゲネプロを見に行くための確実な方法でもあります。

②個人賛助会員になって10万円以上の寄付をする

上のツイートにもありましたが、ゲネプロに参加しているのはアトレゴールド会員だけでなく、新国立劇場に寄付をしている賛助会員も対象です。ちなみに賛助会員の条件と、特典はこちら。

3番の特典がゲネプロ

私のような貧乏OLの感覚からすると寄付100,000万円なんて富裕層しか出来ないじゃん、と思いますが、なんと寄付金控除も受けられるとのこと!

寄附金控除のためには確定申告が必要ですが、所得税から控除されることを考えると、サラリーマンでも頑張れば出せる金額かもしれません。(所得税、まじ高過ぎです😭)
昨今ふるさと納税の流行で様々な節税が流行ってますが、日本の芸術文化に貢献するのもありかもしれませんね。

賛助会員になると、ゲネプロのためにポイントを貯める必要はなくなりますが、こちらのツイートによると、ゲネプロは大抵平日とのこと。有給取りづらい会社の方はせっかく賛助会員になっても毎回は行けないかもしれませんが、黙っていれば国に吸い取られるだけの所得税、少しでも大好きな新国立劇場の運営に役立ってくれたら嬉しいなとも思います。

(賛助会員、30,000円とかからのスタートにしてくれないかな😂)

③抽選に当たることを必死に祈るw

さて、最後はもはや運勝負ですが、実はアトレカードは100ポイント貯まれば、ゲネプロやバックステージツアーに応募することができます。30名という非常に狭き門ですが、当たれば嬉しいですよね。もはや最後は神頼みですw

実際のゲネプロはどんな感じで進んでいるのか?

私はゲネプロに行ったことがないので、ドキュメンタリー等でよく見るような芸術監督がブチ切れているのを想像していましたが、実際はもっと穏やかみたいで、お客様も相当入っているみたいです。本番のような舞台を見れるなんて、ゲネプロ見れる人が羨ましいです。

!重要! ゲネプロでダンサーにギャラは発生するのか?

新国立劇場バレエ団所属の直塚美穂さんのツイートによると、日本では公開ゲネプロでギャラが出ないとのこと。ロシアではもちろん出るらしい(ただし本番の半額)。新国立でも出ないなら、他も絶対出ないだろうな。
うーん、今回様々な方からの情報で、ゲネプロはチケットを販売しているわけではなく、収益を目的にしていないと言うことは分かりました。でも、どんな形であれお客様を入れるなら、ダンサーにきちんと出演料を出してあげてほしいなと思いますし、その分の予算はちゃんと計上しておいて欲しいなと思います。
観劇文化が根付いていない日本では厳しいのかもしれませんが、いつか日本でもゲネプロの出演料もきちんと支払われるようになりますように。。。


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