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ライブ三昧・プロテストソングの4月〜とりわけ豊田勇造さん

4月もバタバタと通り過ぎて行きそう!
人のライブを何本か見た。聴いた。
自分の「アコースティックデュオ」ライブもあった。
今回は、1969年の反戦歌・プロテストフォーク「フランシーヌの場合」を歌った。
イスラエルによるパレスチナへのジェノサイドが続く以上、黙ってはいられない。
今回は「プロテストフォーク(ソング)の力は凄い!」ということに関連する話題を。。。

アコースティックライブwith 中畑丈治氏@四谷メビウス

私はジャズもリズムアンドブルースもロックもラテンも好きだけど、メッセージのない音楽は無意味と思っている。
音楽である限り、それ自体がメッセージであるってことも言えるけど、
「歌詞」がある場合、例えば、1番、2番、3番、サビなどの歌詞の中に、
たった1箇所でも「自己の欲求」以外のものがない音楽は、「人前でやるな!」としか思わない。
極端かしら?😅

ただ、演奏している(歌っている)演者のオーラの中に、
その人の経てきた人生の重みや、その人の存在が人々を苦しみから解放するなどといった力がある場合は、たとえ歌詞が稚拙であっても、演者の表現力によって別もものに生まれ変わることはあるだろう。
稀だけど。。。

G.高橋マコト(X.もんた&ブラザース)、Drs.高橋まこと(X.BOOWY)、B.湯川トーベン(X.子供バンド)によるセッション

また、個人のオーラ力が小さくても、何人かが集まると化学反応を起こし、何倍ものパワーになることもある。だからバンドは面白い。

トライアクシス+1 
G.新井克昌、drs .宮崎まさひろ、B.本田逹也、P.西本明、TP.谷殿明良

とりわけ、4/19(金)に東中野の「Cafeじみへん」で聴いた豊田勇造さんは素晴らしかった❣️
48年前に私が京都に住んでいた頃、「拾得」というライブハウスでよく名前をお見かけした。
その頃私はブルースにハマっていて、フォークソングの演奏家の人々とは接点がなかった。だから、勇造さんのライブを聴いたことがあったのかなかったのかは、よく覚えていない。

私より8歳上の74歳。特にフォーク系のミュージシャンは、ご高齢でも元気に活動しておられる方が多く、74歳なんて普通である。
しかし、肉体は衰えるもので、若い頃の張り艶のあった声は遠のき、「昔はもっと声が出てたんだろうなあ。。」と、想像の中で拝聴することもしばし。
ところが、勇造さんはというと、発声が素晴らしいのだ!!

フォークソングなどは、独自の歌唱法で披露されることが醍醐味とされる音楽であるから、あまり「発声」や「ボイトレ」的なものは必要がないという思っている人が多いのだけど、前述の通り、肉体は衰える。
何歳になっても、自分の歌いたい楽曲を、人に気持ちよく聴いてもらえる「声」で歌えた方がいい。
本人も、声帯を痛めつけることなく、2時間以上のステージをこなしても、最後まで声をキープしていられる方がいいに決まっている。
(そういえば、アート・ガーファンクルも、ある年齢から、歌うときの「姿勢」を変えましたね!!)

「発声」についての記述がついつい長くなってしまって申し訳ない。(職業病ww)
勇造さんはギターも上手い!!色んな奏法ができるし、色んな表現手段をお持ちである。
ボトルネックやブルースも素敵だ。
作品の世界も様々で、約2時間のステージで、地球上を旅しているようである❗️
そして、リズムがいい♪、ビートがいい♪。
ビートがいいから、歌が乗る♪。
言葉数が詰まっている歌も、隙間がいっぱいある歌も、同じテンションで聞いてられる。
ギター1本でここまでやれる人って、フォーク系の人には珍しいかもしれない。😵
「自転車でこけた」なんて、それだけの内容の歌も、リズムのいいギターをベースに、歌唱力で聴かせてしまう。(すごいな!)

私が一番グッときたのは、「拾得」のオープンマイクの様子を歌った歌の中で、若いシンガーに「こんな世の中にしてしまってごめん。」と心で呼びかけた、というくだり。
これは、泣けた💦
このまんまを歌にしてくれたことに感謝!!
奴らに聴かせたい!!奴らって?奴らだよ!!!!

勇造さんはステージングも上手い!
トークの展開、間の取り方、「歌」の流れのままのトーク。
私など、ついつい照れてお笑いにしてしまうことが多いのだけど、
かっこよく喋るってこういうことかな?っていうお手本。

オープニングマイクに登場したアマチュアのシンガーさんや、共演したミュージシャンや、お店のママへの気遣いも忘れない勇造さんのお人柄が、そのまま音楽になって空間を作り上げた、そんな時間でした。

p.s.それにしても、お客さんの男性比率が高い!
♂20:♀2。
コールアンドレスポンスで、大量なる男性の声が「オオ!!」「イエ〜!」と響きわたるのは、圧巻でした。
同棲のお客さんがおいと、そのアーティストの寿命は長いってこと、思いだした!



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