亡き恩師、多田さんへ。
去る7月2日、私の前職ビズリーチ時代の恩師である多田洋祐さんが急性心不全によりご逝去されました。
以下は、私個人のFacebookに投稿したものと同じ内容です。非常に個人的なものですが、Facebookのフィードに流されないようにこちらにも今の想いを残しておきます。
私がビズリーチを退職するときの4年前の送別会の動画を同期の今村 慎太郎が送ってくれました。
当時、ちょっと気まずくて送別会にお誘いできなかったはずの多田さんが、どこかで送別会のことを聞きつけて忙しい中で駆けつけてくれたことを思い出しました。
その時に多田さんがして下さったスピーチの一部を皆さんに共有させてください。最後に珍しくウケて嬉しそうな多田さんが可愛いので、その様子も是非見て欲しいです。笑
(動画はこちら)
私は多田さんに本当に弟のように可愛がってもらい、沢山のことを教わりました。
多田さんからの教えは直接部下だった時よりも会社経営をするようになって初めてその価値に気づけたものも多く、起業した後に「本当に僕のことを経営者として育ててくれていたんだなー」と何度も何度も感じる機会に出くわし、その度に感謝の気持ちが込み上げました。
なので起業した後は「いつか多田さんへ御礼をしに行きたい」とずっと思っていました。ですが動画にもあるように「もし食えなくなったら、帰ってこい」と言って下さっていたので、逆に私としては「必ず食えるようになってから報告へ行こう」と胸に誓っていました。
あまりにも未熟なまま飛び出した私にとって会社経営は本当に困難の連続で、退職後、初めて多田さんとお会いしてきちんと報告できたのは起業して2年が経った2020年の夏でした。ARの会社としていくつか大きな仕事を手掛けられるようになり、「よし、やっと多田さんへ報告へ行ける。」そう思って一度、2人で食事へ行かせていただきました。
その時の多田さんの嬉しそうな顔は忘れません。
しかし、その食事の後に弊社は厳しい市場環境の中で期待していたほどは業績を伸ばすことが出来ず、次に多田さんへ報告へ行く機会を失ったまま、また月日が経過していきました。
多田さんに最後に報告へ行ってからこの2年間は、「また多田さんへ良い報告をしに行けるように頑張ろう」そんな思いを胸に秘めて頑張っていました。
そして今期、ようやく事業の立ち上がりの兆しが見えてきました。
「そろそろ、多田さんに次の報告へ行けそうだな」と、そう嬉しく思っていたそんな矢先に、多田さんはこの世を去ってしまいました。
起業して丸4年が経ちますが、結果が全てのこの世界において私はまだ多田さんが「弟だ」と言ってくださるような会社経営者には到底なれていませんし、今はまだ恥ずかしくて本来そのようなことを言うことも許されない立場にあると思っています。
ですが、「こいつは俺が育てた弟だ」と胸を張って言ってもらえるようになるまで必ず諦めずにやり遂げようと思っていることを、この機会にきちんと多田さんにお伝えしたいと思います。
多田さんの教えはしっかり胸に刻まれています。そして今もまだ気が付けていない大切な教えにも、この後やってくる困難と出くわすたびにきっと沢山出会えると思っています。なので、私はこれからも多田さんと共に会社を経営していきます。
多田さん、未熟で生意気な私を経営者として愛を持って育ててくださり、本当にありがとうございました。
良い報告を届けに行くので、安心して気長に見守っていてください。
2022年7月8日
株式会社OnePlanet
代表取締役社長 村上 智彦
ありがとうございます!