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子供の時間

前方に、道路のわきで小競り合いをしている子供の一群が見えた

大勢で誰か一人をいじめているのかな、と思いながら緊張して通りかかった時、小競り合いを遠巻きに見ていた男の子と不意に目があった

そして、私に向かってニカッと笑った!

ちょっと面喰らったけれども
だからわたしもニマッと返した

それで通りすぎようとしたのに今度は近寄ってきた

あれ、どこのお子さん?
いや、わたしが知っているどこのお子さんでもない、、、と思うのだが。

数メートル横並びでついてきたけれども
お互いに結局なにも話さず、話しかけようかと思った途端、その子は勢い良くバイバイだけして
振り返りもせずにさっさと走り去っていってしまった

先ほど通りすぎた辺りからは
ギャハハとか、わーっとか、おー、という
叫び声が聞こえたが、じゃれている風であり
全く深刻ではない感じだ

しかも
振り返って確認すると二人ほどしか残っていない

もしかしたらさっきの子は、
『また始まったー…』という呆れた気持ちになって、渡りに船の感覚で私についてさっさと退散したのか?

そして他の子も…

昨今、子供の世界でも同調圧力ということが言われているが、これは退散型ともいうべきか

何時ものように単に遊んでいただけだったのだろうが、終わりは大変あっさりとしたものである

確かに、息子が小学生だった頃、
自分がケンカをしていても、塾に行く時間になればパッと気持ちを切り替えて去っていく子がいた

きっと、あの子達も習い事などで時間がないのかもな、と思い至る

遊ぶにも、ケンカをするにも
時間が足りなかった?


今度、息子に聞いてみることにしよう


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