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27 諏訪大社新年願掛けめぐり②

信州諏訪地方の諏訪大社初詣の旅。今回はその後編です。

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茅野駅から普通列車で2駅の下諏訪駅。基本特急が止まらない駅ですので日中は1時間に1本程度の発着です。

駅前通りを右に折れて下社秋宮に向かいます。秋宮までの道はとても広く整備されていて、ここが一番参詣者も多い印象があります。正月の今日はこの道が歩行者天国になっていました。

諏訪下社秋宮

10分強歩いて秋宮へ。西へ1.6キロほどのところに春宮があります。両者は同格の神社で祭神が秋と春に遷座を行います。こちらは8月から翌年1月まで祭神が祀られるので秋宮といいます。

主祭神は八坂刀売神。建御名方神の妻です。神話ではかつては上社に同居していたのですが、八坂刀売神だけがこちらに引っ越すことになった際に水を持ち出し、そのしずくが途中で零れ落ちたところが諏訪温泉の噴出地となった、とか、建御名方神が八坂刀売神に会いにいくときに諏訪湖を通るのですが、その跡が御神渡り(おみわたり)となるのだ、と言われています。ここのところ御神渡りもみられませんが夫婦仲が悪くなったのでしょうか。

諏訪下社秋宮②

重要文化財の神楽殿。出雲大社ばりの太いしめ縄が目をひきますね。

諏訪下社秋宮③

多くの参拝客で賑わう幣拝殿。幣殿の脇に片拝殿が並ぶこちらも上社同様の諏訪づくりの建物です。

諏訪春宮

大社通りを駅方面に戻った後さらに西に進むと、春宮に到着。こちらは2月から7月に遷宮されるので春宮と呼ばれます。

春宮の鳥居の前に道路の中央に鎮座するこの史跡は下馬橋といわれ、参詣者はこの前で必ず馬を降りなければならなかったそうです。ここからほどなくして春宮の鳥居に到着します。

諏訪春宮鳥居

こちらが春宮鳥居。秋宮にはあった温泉の手水がこちらにはありませんでした。凍える手で参拝へ。

諏訪春宮本殿

こちらは1780年に建てられた幣拝殿。拝殿と幣殿が合わせて置かれており、こちらも諏訪造り。両脇に片拝殿を擁しています。

諏訪春宮御柱

こちらにもありました御柱。今年の夏にはこの柱も6年ぶりに新しいものに建て替えられます。御柱祭も一度見てみたいですね。

諏訪村上家

下諏訪は中山道の宿場町でもある町。甲州街道の起点でもあったことから交通の要衝として繁栄しました。そのことから宿場の跡も多く残っています。参拝とともに宿場の風情残る町並みを楽しむのもいいと思います。

短い滞在でしたが建御名方神と八坂刀売神にしっかり願掛けをすることができました。違う系の神様ではないので喧嘩することはないと思うので願いをかなえてくれることでしょう。今年はきっと良い年になると期待しながら下諏訪をあとにしました。

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