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122 三河湾に浮かぶ小島でアートピクニック 愛知・佐久島

先日、愛知県にある3つの有人島のうち、日間賀島をご紹介しました。

ヒツジが駆ける様子ににている愛知県。その前脚にあたる知多半島に転がされる石ころのような3つの島(失礼)。こないだはそのうち真ん中にある日間賀島を訪ねましたが、その楽しさにまた島を訪ねたいと島熱に火がついてしまった私は、今回その北隣にある佐久島を訪ねました。

私はこの地方の出身で、旅行歴30年になるので当然何回か行っているのかと思われるでしょうが実は初めての訪問。

だって鉄道ないんだもん…

こどものころは夏休みもどこにも連れて行かなかった親のもとで育ち、その反動で旅に目覚めてからも鉄道中心の旅行をしていたので離島にはなかなか目が向いていなかったのです。

だがしかし近年、鉄道にこだわらない旅をするようになって島を巡るようになり、それぞれの島の魅力にたくさん触れるようになって

島、楽しいじゃん!

と思うようになり巡る機会が増えてきたわけです。

一色港

というわけで、佐久島初訪問。佐久島へは西尾市の南西部、一色港から船に乗っていきます。乗船場の建物に書いてある通り20分の船旅です。

船賃は往復1660円。復路のきっぷは10日間有効って結構長いです。

船は9:30に出発の予定なんですが、予定よりも早く9:20に出発。これはこの船が満席になってしまったため先に発車させ、もう1つ臨時便を9:30に出発させるための措置。そう、この船は80人乗りですが満員になったのです。佐久島は262人の人口しかいないのですが、土日にはこれを上回る観光客が島に訪れます。

食パンの袋を留めるアレのような形をしている佐久島には2つの港があります。弁天サロンの近くにある西港とイーストハウスの近くにある東港。今回は東港から西港に向けて歩いてみることにします。まっすぐ歩いても2、3キロ。お散歩範囲です。

民宿の並ぶ東港に到着。ここでも多くのお客さんが下船します。

さて、ここで降りたみなさんは佐久島に何をしに来たのか。

釣りや海水浴など島と言えばという楽しみももちろんあるのですが、この島は「アートの島」として名を馳せており、アート巡り「アートピクニック」を楽しむ方が結構いるのです。

港でもらったこのガイド片手にアート作品をまわります。

島でアートと言えば、直島だとか小豆島だとか、瀬戸内海を思い浮かべることが多いかもしれません。

こちらは小豆島。佐久島にはもちろんありません。

瀬戸内海ほど有名な作品があるわけではないですが、いろんな芸術家がこの島に作品を残しており、小さい島だけに多くの作品に短い時間でめぐることができるので人気があるのです。レンタサイクルで巡る方も多くいましたよ。

それではいくつか代表的なアートをご覧いただきましょう。

イーストハウス

東港に到着する際に船からも観ることができる代表的な作品。東にあるからっていうことと、東屋(あずまや)をイメージした作品だから「イーストハウス」。インスタ映えするスポットで穴の中に入って写真を撮る人も多いです。一人旅のおじさんにはそれはできませんが。

海神さま

正念寺という小さなお寺にひっそりと佇む神様。頭の上の魚がかわいらしくもありシュールさも感じます。あくまでアートですが、花やお賽銭が絶えないそうです。

島では猫にたくさん出会います。
「おう、お前見慣れねぇな。どっから来た」という感じで見つめられます。

佐久島の秘密基地/アポロ

蚊に刺されます。要注意
あと、カニがたくさんいますので踏まないように

島の一番東の端にある作品はこんな森のトンネルを抜けたところにあります。かなり秘密感あり。わくわくしますね!

森のトンネルを抜けてたどり着いたのが秘密基地。私も少年時代基地を作って遊んだりしていました。なんだか懐かしい気持ちになりますね。こちらの基地は本格的でトムソーヤーとか出てきそうです。

階段を登ったところにある居住スペースから望む三河湾の絶景。秘密基地に入ることができる仲間しか知らないとっておきの景色です。

次の作品までの海岸散歩で巡り合った光景。
少年がリヤカーに腰かけながらおじさんと遠い町に旅行に行った話をしてました。
こういう少年時代が送れるってなんかすごい羨ましい。

かもめの駐車場

ここから見ると本物?と思ってしまうかもめアート

防波堤に並ぶかもめの大群。風が吹くと一斉に同じ向きを向くよう。今日は風のない穏やかな天気だったので残念ながら動きませんでした。常に風を知らなければならない島ならではの作品です。

すわるとこプロジェクト

要するに、ベンチです。東西を結ぶ道路の中間点にあるので休みたくなっちゃいますね。名城大理工学部の方の作品です。

おひるねハウス

西港側にやってきました。狭い路地を抜けてやってきたのがこの作品。

さて問題です。このアートはある有名なアニメで登場しました。ご存じですか?

ここもインスタ映えするアートとして多くの人で賑わっています。一組のカップルがいい写真を撮るためにあーでもないこーでもないとずっとセンターポジションを占拠していたので正面の写真が撮れませんでした。混んでいるときはあとの人を気にしてもらいたいですね。ここで昼寝をするのも気持ちよさそうですが、それもほかの方の迷惑になると思うのでほどほどに…!

あ、さっきの問題の答えは「名探偵コナン 天空の難破船」でした。怪盗キッドとコナンがここで作戦会議してますよ!


西港側はこのような黒壁の建物が細い路地沿いに所狭しと並んでいます。地図を片手に歩かないとまず間違いなく迷ってしまいますね。こういう路地、わたし大好物です。

ぐるっと佐久島を歩いて3時間。西港に着きました。

実はさっきのアートピクニックのガイドはスタンプラリーの台紙になっていました。全部のアートを見ることはできませんでしたが、歩いて回ったにしてはいろんな作品に巡り合えたんじゃないかと思っています。

島のヌシっぽい猫に「おう、もう帰るのか。また来いよ」と言われてる気がしました。

島にはカフェなんかも充実しています。次来るときはシラス丼やタコなどこの島の名物も食べてみたいなと思いました。

余談ですが

島の名物を食べずに一色港に戻ったのは、西尾市内でこれを食べたかったから…!

見よこのボリューム!

今、西尾市はかき氷スタンプラリーをしています。西尾と言えば抹茶。暑い夏は抹茶かき氷が一番です。SaLaDeliさんの雪見大福抹茶ティラミスかき氷を戴きました。抹茶をティラミスにしてしまう斬新さ。でも相性ピッタリで、うまし。




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ミヤコカエデ(Miyako Kaede)
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