213 兎にも、そして猿にも願いを。京都八坂願掛け散歩
実はここもうさぎにまつわる神社!八坂神社参拝
京都随一の観光スポット、祇園の八坂神社に来ました。前回ご紹介した「岡崎神社」からバスでここまで来ましたがとにかく激混み&バス停ごとの乗降が多い… 今でこれだから今後外国人観光客が戻りきったらいったいどうなるのかと案じてしまいます。
八坂神社に来たのは、ここから少し南に下って「八坂庚申堂」まで向かうため。ただせっかく来たので八坂神社も参拝することにします。
前回ご紹介した岡崎神社もうさぎだらけの神社でしたが、八坂神社も負けてはいません。八坂神社の主祭神は岡崎神社と同じく素戔嗚尊(スサノオノミコト)よ櫛稲田姫命(クシナダヒメ)であるということ、そして末社に「因幡の白兎」で有名な大国主命を祀る大国主社があることからうさぎが八坂神社に深くかかわることは必然ということになります。
八坂神社には「願掛けうさぎ」というグッズがあります。願掛け紙に願い事を書いて「願掛けうさぎ」の中に入れて祀りましょう。特に縁結びの願い事はかなうといわれています。
「願掛けうさぎ」が家に持って帰ってもいいのですが、大国主社に飾ることもできます。大国主命は出雲大社の主祭神で縁結びの神。ここでいいご縁を願えばきっとその念は通じることでしょう。
うさぎの次は猿?混雑を潜りぬけて八坂庚申堂へ
さて、八坂神社の参拝を済ませると南に足を向けます。
目指すのは八坂庚申堂。その道中も京都らしさを感じられる風情溢れる通りで観光客で賑わいます。
京都らしさを感じられる通りを抜けてたどり着くのが「八坂庚申堂」。
このカラフルな「くくり猿」が人気のフォトスポットで中り多くの観光客がここを訪れています。
「庚申」=「かのえさる」の日の夜に三尸(さんし)の虫が寝ている間にその人間の悪事を告げに行きその人間の寿命を縮めると言われており、それを防ぐため徹夜をする風習があったのですが、ここに祀られた青面金剛が三尸を食べるといういわれがあることから庚申の夜に拝まれるようになったと言われています。このカラフルな「くくり猿」は不自由な猿を表象したものであり、欲を一つ我慢することを青面金剛につたえることで寿命が縮まないよう願い、また願いをかなえるといわれています。
参拝者の様々な願いが書かれた「くくり猿」が壁一面にくくりつけられています。上記のようないわれがあることを知っているかどうかわかりませんが、カラフルで映えることから多くの観光客がこれをバックに写真を撮っています。
本堂には「見ざる 言わざる 聞かざる」の「三猿」がいます。「目と耳と口をつつしむことで三尸虫が報告に行くような悪事を働くようなことがなくなる」として青面金剛の遣いとしての役割を果たしているのだそうです。
八坂庚申堂のすぐ傍には八坂のシンボル「八坂の塔」そしてその先には土産物屋で賑わう二年坂、産寧坂があります。うさぎに、猿に願をかけながら八坂の町をそぞろ歩き、京都の中でも最も京都らしい風景を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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