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314 大井川の橋をめぐったら、ゆるキャン△の聖地巡礼になっていた件

10月1日 日曜日。
大井川鉄道の部分復旧に立ち会うために静岡県の中部、島田市にやってきました。

早めに家を出たこともあって大井川鉄道の開通にはまだ時間があります。
と、いうことで大井川に架かる橋をめぐることにします。

ギネスに載った世界最長の木製の橋・蓬莱橋

まずやってきたのはこちらの橋。遠くから見るとよくわかりませんね。

下の方まで来て近づいてみました。この橋、なんと木でできていて上を人が渡っていきます。

「蓬莱橋」と呼ばれるこの橋は、全長897.4メートルあり、世界で一番長い木造歩道橋に認定されている橋。

ギネス認定証のレプリカもあります。

橋は広い広い大井川の対岸まで続いています。

今はダムが建設されて流れる水の量も少なくなりましたが、江戸時代は水嵩も高く「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と謳われた通り、雨で水嵩が特に増えたときには何日も足止めされた場所でした。両岸の島田宿と金谷宿は混雑時にはさながら江戸のような賑わいを見せたといいます。

そんな「越すに越されぬ大井川」に蓬莱橋が架かったのは明治12年のこと。もう少し早かったら東海道を旅する人たちに大きな恩恵があったと思うんですが残念でした。この橋は牧之原台地を開墾するために造られた農業用の橋です。それまで農民は船で川を渡っており、水嵩の多い大井川を渡るので危険を伴っていました。橋は農民を危険から守り、牧之原台地の茶の栽培に大きな貢献をもたらしたといいます。

木造の橋の向こうには島田大橋という立派な橋が架かり、多くの車が行き交います。時代は変わりこれだけの大河をものともせず人は対岸に渡っていきます。江戸時代の大名が見たらびっくりです。

さくさくと歩いていきますが、約900mもあるのでなかなか進んだ感がありません。写真も同じような写真になってしまいます。

ぶれた

15分ほど歩いてようやく対岸の金谷側に到着しました。

金谷側は林の中といった感じで明治時代に農家が茶園の開墾に行くのに使っていた当時を偲ばせる様相となっています。この小高い丘を登ると蓬莱橋の絶景スポットがあるそうです。

おおーーーーーーーーーぅ

ここからなら島田側まで蓬莱橋を一望できる。まさに絶景!絶好のビュースポットです。

地元の方がインスタ用の額を木で作っていました。

さて、15分かけてまた対岸まで戻ってきました。

江戸時代にも茶店があったんでしょうが、今も茶店があります。蓬莱橋8974茶屋。蓬莱橋の長さ897.4mにかけて「厄なし」とされる縁起のいいネーミングです。

今日(10月1日)は志摩リンの誕生日らしい。

、と茶店に「ゆるキャン△ in 大井川」ののぼりが。

ゆるくキャンプを楽しみながら旅をする女子たちの姿を描いた漫画「ゆるキャン△」。彼女たちの住む山梨、静岡が舞台となっていて、11巻では大井川流域のツーリングが描かれています。

彼女たちがツーリングの途中で座り、蓬莱橋を眺めた畳。同じ景色を見に訪ねてみてはいかがでしょうか。

かつては通学路だった!?塩郷の吊り橋

蓬莱橋から大井川の上流に向かって30km。今回渡ったもう一つの橋があります。

車道や線路をまたぎ向こうに続いていく橋。「塩郷の吊り橋」です。

下から覗くとこんな感じ。踏板狭め。。。スリルありそうです。

階段を登り吊り橋の渡口へ向かいます。何人かの観光客が渡り中。向こう岸のほう、なんだか勾配きつくない?

妙な石碑があります。この橋を渡ると恋が実るらしいですが、
それって吊り橋理論ってやつじゃない?

それでは渡ってゆきましょう。

大井川鉄道の上を過ぎていきます。この辺りは昨年の台風の影響で普通になっている区間。復旧すれば吊り橋の上からSLを眺めることができます。

通常は踏板の幅は2枚ですが、時々3枚のところがあります。これはすれ違い場所。あちらに立っている方が私を待っていてくれました。

いちおう、塩郷ダムを撮りました。

中央部に来ました。今日は天気も良く風は穏やか。でも川は風の通り道。風が吹けば揺れます。怖い。写真も斜めになってて何撮ってるかわからないです。

何とか対岸まで渡り切りました。対岸には久野脇集落があり、中学生たちはこの吊り橋を自転車で渡っていたそうです。雨の日は傘さし運転で。

アンビリーバブル。

対岸からまた冷や汗をかきながら吊り橋を渡って戻りました。かなり足に力が入っていてへっぴり腰状態でした。。。

ここでもゆるキャン△のキャラが出迎えてくれました。この吊り橋も先ほどの大井川編でリンたちが渡っています。彼女たちはもっともっと上流にある「畑薙吊り橋」の方がこわいと言っていましたが。。。

行く先々でゆるキャン△キャラがいたのは今、地域をあげてイベントをやっているから。ARでリンたちが観光スポットに出現するのでリアルに彼女たちと旅行している気持ちになれるそうです。

大井川流域には有名な寸又峡の夢の吊り橋や奥大井湖上駅の鉄道橋などまだ魅力的な橋があります。大井川の橋をゆるキャン△キャラとともに旅するのも楽しいかもしれません。


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