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自分の心が動くものを作る

先日ヒーローズリーグのM5Stackハッカソンに出場してきました。

2DaysでM5Stackというデバイスを使って何かを作るというもの。

こちらで感じたこと考えたことについて書き留めていこうと思います。

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こんなやつです

二択の方針で悩む

M5Stack自体今回初めて使うデバイスだったので、作りながら自分の技術レベル的に厳しいなあと感じる場面が山ほどありました。

もともとは音楽の自動生成するツールを作るつもりだったんですが、そこからアイデアが二転三転していき一日目の夕方時点でも何を作るか決まっていない状態でした。

特に難しかったのが、出てくるアイデアが基本的には「それM5Stackじゃなくて良くない?」みたいなアイデアだったり、「便利は便利だけど面白くない」みたいなアイデアばかり出てきたんです。


手を動かしながらふっと「顔文字とか出したらかわいいよなあ」と「M5Stackて正方形っていう特徴があるよなあ」とが頭の中で交差した瞬間がありまして、「あれ、なんかクソしょうもないけど自分が好きそうなものができそう」と心動く瞬間がありました。

ここで「便利で実用性のあるもの」vs「くそしょうもない使えないもの」のどちらを作るかで悩みます。

そうして最終的に制作したのは「くそしょうもなくて使えない」こちらの作品。


心が動くと個性がでる

今回作った作品には色んなフィードバックをいただけました。

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可愛いのは僕のことじゃないです


このようなコメントを頂け、少しばかり個性が出た作品にできたのかなという印象です。

こう書きながら思ったのは「うわあこんなの作ってみたい」という心が動いている状態で何かに取り組むと、その成果物に個性が出るようになるのではないでしょうか。

先述した「便利で実用性のあるもの」を作れば、多分便利は便利そうなものは確かに作れそうです。

ただ、きっとそれは「課題解決のために作ったモノ」という感じで、何というか個性が出にくくなってしまうのではないかな、と思います。


今回の場合で「便利で実用性のあるもの」の方を作ろうとしていたならば、あんまり手も動かず完成しきっていなかったかもしれません。

志賀直哉の「清兵衛と瓢箪」で清兵衛が言う言葉を借りるのであれば、自分が「こういうのがええんじゃ」と思うもの、ハートドリブンで作ろうと思えるものを作るほうが、結果的に良い物ができそうです。


便利なものがたくさんあふれている現代において、仮に無個性な便利なものを作ったとしても、すぐに「誰かの色のある個性的な便利なもの」に追い抜かれそうな気もします。

こう考えると、「便利で実用性のあるもの」を作るときは「どう作ると自分ぽいかな」「何を作るのが『ええんじゃ』と思うかな」と考えるのが良さそう。

そして、見栄でも建前でも何でもなく、自分が心の底から「こういうのがええんじゃ」と言っているのかをこまめに点検するのが良さそうです。


とにかく悔しい

今回のハッカソンでは、色々試行錯誤した結果なんとか自分の大好きな作品を作ることができて、正直自分の中ではよくこんなにキレイにオチをつけれたなあという印象でした。

なので、なまじキレイにことが運んだゆえにハッカソンで入賞しなかったときはものすごく悔しかった

いつ以来だろう、と思うような悔しい気持ちになりました。


この悔しいの正体が何なのか、悲しいと悔しいは何が違うのか、なぜ違うのか、といったことについては別に考えようと思いますが、一旦「悔しいと思えるほどには一生懸命ハッカソンに取り組んだ」ということは明らかなよう。

ただ「お前に悔しいという権利があるのか、もし全力を尽くしたなら事前にもっといろいろ調べてきていたはずだろう」という辛辣な立場にも立てる気がしています。

この辺りは、ハッカソン参加にあたってきっちり作戦を立てて、「こういう作戦でいけば自分の120%が出せる」という方程式を考えておく必要がありそうです。

言ってもまだ2回しかハッカソンに出場していないので、経験を積みつつ考えつつということを、少しずつやって行ければなあと思っています。

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