「水清ければ月宿る」諺
水が澄んでいれば、月がきれいにうつる。心に穢れがなければ、神仏の恵みがあるというたとえ。
「水清ければ魚棲まず」ー水が清冽すぎるとかえって魚は住まないものだ。人格が清廉にすぎると、かえて人に親しまれないというたとえー
はよく知られていますが、「水清ければ月宿る」はあまり知られてないのでしょうか。
学生時代、真面目で堅すぎて友人がいない私には「水清ければ魚棲まず」はずっと、辛い諺でした。
でも、「水清ければ月宿る」を知った時は嬉しかった。友人はいないけれど、月が宿ってくれる……。そう思えたので。
でも、今の年齢となっては、「月宿る」ような穢れのない心は消えてしまいました。
「月も宿らず」「魚も棲まず」で孤独です。
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