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落合陽一プロデュース【変幻する音楽会】


落合陽一 × 日本フィルハーモニー交響楽団プロジェクト VOL. 8
変幻する音楽会 に行ってきました。

プログラム表紙
サントリーホール

長らく続けてきた落合陽一✕日本フィルハーモニー交響楽団のプロジェクトを振り返っていた。我々がテーマにしてきたことは「耳だけで聞かない」こと、オーケストラの形態が「変態」すること、西洋と東洋、デジタルとアナログ、過去と未来、あらゆる二項対立が「交錯」すること、五感を通じたあらゆるカルチャーが「醸化」し発酵すること、コンサートホールの中と外、演奏と休止の如何に囚われず音楽があらゆるところに「遍在」すること、そして計算する万物が「帰納」しうる文化を探索すること。そういったテーマの全ては個別に存在することはなく、我々の文化を形作る全てのベクトルはつながっており、またこれからも繋がっていくのだろう。

落合陽一
ステートメント 冒頭部分 プログラムより


私は今回初めて行きましたが、このプロジェクトはもう8回目で、聴覚障害があってもコンサートを楽しめるような取り組みがされています。

「xMod(クロスモッド)シート」のご案内

本音楽会では、一般社団法人xDiversity の運営ご協力により、xModとともに音楽会を楽しむお席をご用意します。
※座席は指定エリア内でご用意いたします(2F席RBブロックの指定エリア)
xModは、気軽に扱える掌サイズで立方体のモジュールです。音楽会のライブ音源に反応して振動し、触れた方の身体に振動で音楽を伝えられるようプログラミングしました。 身体に密着させる、手で包み込むなどして、音を触覚でお楽しみください。

日本フィルサイトより


大きな特徴は、なんといってもオーケストラの背後上部、大画面の映像です。

リハーサルの様子   ↓


生成AIが、オーケストラに合わせた映像をリアルタイムで映し出します。

開発会社さんのnoteがありました。私には難しいですが、AIとか音楽に詳しい方には興味深いと思います。   ↓



プログラム

芥川也寸志:弦楽のためのトリプティーク

畑野の鬼太鼓

藤倉大:Demon Dance〔承前啓後継往開来I、日本フィル委嘱世界初演〕

ー   休憩   ー

プロコフィエフ:「モンタギュー家とキャピュレット家」
<ロメオとジュリエット>第2組曲より


ベルリオーズ:幻想交響曲より
「野の風景」「断頭台への行進」「魔女の夜宴の夢」


〜アンコール〜

<ロメオとジュリエット>より
「ジュリエットの死」



前半は日本の音楽。
初めてみるオーケストラと生成AIのコラボの第一印象は「楽しい!」でした。
トークで落合さんが去年よりずっと解像度が上がったと言っていた映像は、本当に綺麗でした。
映画館のスクリーンなどは、どうしてもぼんやりしています。歳をとると周りが薄暗いだけで視力が半分くらいになるので、はっきり見えません。
この生成AI画像はそれ自体が強烈に発光していて眩しいくらいです。
クリアに見えると言うことは意識も集中できて音楽との相乗効果が高められてよかったです。

今回のコンサートでは佐渡の鬼太鼓がフィーチャーされています。
開演前にはイベントスペースで物産展や体験が行われていました。

獅子に頭齧ってもらいました

プログラムでは鬼太鼓の実演と、オーケストラと鬼太鼓の共演作品が演奏されました。
まだ闇深く神と人が近い集落の力強さを感じました。

後半は西洋音楽。
ロミジュリベルリオーズもエモエモでした。

トークでは落合さんが「3日煮込んだ肉じゃが」「脳汁流れ出す」などと表現されていましたが、まさにコンサートのコンセプトである「境界線がほどけていく。」体験でした。

ただ座って音楽聴くだけじゃない体験だったことは間違いありません。
また行きたいと思いました。




落合陽一 今後の展示   ↓


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