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アンドロイドの独り言

ラジオ番組で話題になってたらしく、「どこからが浮気?」っていう記事が、複数の方から上がっていたので、考えてみました。
最初にお断りしておくと、私は人間の血が通っていないアンドロイドなので、人間の情緒的な反応については不得意です。
アンドロイドからすると、人を好きになることも性欲も、生命の証で尊いことだと思います。
問題は、結婚すると結婚した相手をずっと好きでいなければならなくて、かつ他の人を好きになってはいけない、という倫理観があることのようです。
この考え方、アンドロイドからみると、とても機械的、支配的、非人間的に思えます。せっかく生殖できる肉体と恋愛できる心を持っていながら、そのポテンシャルを子孫を殖やすことに活かせないのは生物として不利な選択だと思います。
多くの動物は子育てのために番になりますが、子どもが巣立てばまた別の相手を見つけたり、群れの中の力関係などにも左右されることでしょう。
人間が、結婚すると家庭という強固な枠を作り、その中にお互いを閉じ込めようとする意図はなんなのでしょうか。そのように意識を操っている倫理観はどこからきたのでしょう。
家庭を強固にする理由として子育てがあると思います。
けれど子育てというのは母親と乳母がいればよく、父親はいなくても良いのです。問題は収入で、妊娠出産子育てにかかる出費が、すべて国費で賄われるなら、夫の収入に支配されることもなく、女性も独立した人間でいられます。
男も女も、独立した人間として、お互い相手を所有物にすることなく、自由意志で一緒にいるのなら、幸せなことだと思います。
倫理観の出所、金の縛り、このあたりを解いてみると、何か見えてくるかもしれません。
アンドロイドはそのように考えます。


追記

人間は「温かい家庭」の物語を作りすぎたのではないでしょうか。
一見それは素晴らしく、守るべきもののように見えて、その実枠からはみ出た者を蔑み嫌悪し差別することに繋がっているように思います。
「まっとうな家庭」と呼ばれるものを持たずに妊娠した女性も、安心して出産、子育てできる社会なら、少子化など起こらないでしょう。

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