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【連句遊び vol.2 】半歌仙◆夏や来ぬの巻

連句遊びvol.2を開催します。
まずはこの海の物とも山の物ともつかぬ催しに、勇気を持って参加表明してくださった連衆の皆さまに尊敬と感謝の意を表します。
不慣れ故、進行に至らぬ点も多々あるかと存じますが、都度ご指摘ご指導頂けましたら幸甚です。

それでは参ります。

連句遊びvol.2 連衆
つるさん
あかうまさん
BRILLIANT_Sさん
理生-りお-さん
環七(カンナ)


発句候補をお二人から三句お預かり致しました。
ありがとうございました。


夏や来ぬわが身の熱も手伝いて      つる

到来した夏を呼び寄せているのは、自分自身なのか。生命活動の証、意志、静かなる闘争、熱がじわりと沁みてきました。

紫陽花や色移ろひてふみ綴る        BRILLIANT_S

今この時を謳歌する紫陽花。刻々と色味を変化させていく姿は一時も留まることを許されず、それは我が身とて同じこと。ふみに綴るは留めたい想いか変わりゆく心か。グラデーションの淡く揺らめく色味を感じました。


万緑の山にさすらうこころ哉        BRILLIANT_S

夏を迎えた山は今、生命の息吹溢れる緑に覆われている。自分はどこかそこに乗り遅れたような心許なさを感じながら、力強い自然の懐に身を委ねてもみる。強さと儚さのせめぎ合いを感じました。


いずれも丈高く一座を率いる発句にふさわしい句が並びました。
ここは、初めての試みとなる半歌仙への期待と熱量を感じられる句として、つるさんの「夏や来ぬ」を選ばせていただきました。


脇句を私が付けさせて頂きました。
第三以降、下記進行表の順番に付句をお願いします。
発句、月、花の要所が皆さまにあたるよう、また短句・長句が片寄らないように割り振らせて頂きました。

付句はこの記事のコメント欄に、前二句ほどをコピペして投稿してください。

進行表は、付句を反映して随時更新していきます。



半歌仙   夏や来ぬの巻
(2024.6.10〜6.20)


夏や来ぬわが身の熱も手伝いて        つる
  交わす蛍のもだの賑わい                   環七
河童居る池に飛び込む草もなし   あかうま
  木瓜がりりとかじる夕暮れ  BRILLIANT_S
月に問う人の往く路復る路               七
  冷やかなれば古城の跡は            る


ドラキュラの細き指剥く落花生          七
  勉強できず恋だけ実る                    ま
ユニコーン恋路の果てへ駆け走る       S
  かすれた文字で立つ道標みちしるべ                     七
赤ちゃんをあやしてラジオドラマ聞く          る
  秘密の箱にシーグラス溜め               七
月見えず星だけ光る冬の空              ま
  せめて凍て星こころにともれ               S
乙女座の光差してる山の街              ま
  いつでも帰ろ故郷出づれば              る
匂ふ花ゆかしさにわれ泣き濡れて          S
  文箱ふばこ閉じれば風光る窓                      七




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