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#吉田棒一

吉田棒一の文体について|議事録tweet分析

吉田棒一の文体について|議事録tweet分析

吉田棒一「第三のギャラガー」(2022年9月発行)読了。
前回読んだ「ブロッコライズド」(2019年8月発行)からさらにパワーアップしている。

◼️言葉遊び

偏執狂的に言葉の連想を繋ぐスタイルは一層度を越して止まらない。

ここだけ取り出されても不可解かもしれないが、とにかく言葉の泉が溢れ転じていく様は、読者の方も経験知識教養を試されることとなる。

◼️詩情

この詩とは詩情のことだと思う。

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吉田棒一「10 to 10 past 10」を読んで

吉田棒一「10 to 10 past 10」を読んで

先日の文学フリマで購入した「棕櫚10」というアンソロジーから、吉田棒一さんの小説「10 to 10 past 10」を読んだ。

何かの拍子に吉田棒一さんの「俺太郎」という小説を読んで虜になり、note内で読める作品はすべて読ませていただいてからの今回の作品は、トリッキーなギャグ作家と思っていたらガルシア=マルケスだった、という意外性と衝撃があった。

ひとりの不良少年の半生が淡々と、生い立ちもう

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