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ダンソンゾフィー

私が慣れないPCに向かうきっかけは、息子が生まれたことにある。

知り合いのいるSNSで公開なんかしちゃうと、気を遣ってくれる方が出てきてしまうし、フェージュー直前の想定外の出産な上に、3人目となるとこのご時世において子だくさんの部類に入るため、御祝儀の勝ち逃げとなってしまう。かといって、誰かには聞いて欲しくて活用してみた次第である。

この子の上には、二人の女の子がいるのだが、次女は6年くらい空いてやとこさ授かったものだから、私はそれはそれで満足していた。だが、私の暮らす田舎では、ご近所さんもお客さんも同職種の先輩方も、事あるごとに「次は男の子だね」などと無責任なコトを言ってくるのだ。勿論、悪意がないことなど承知の上だが、思いの外、堪えるものがあった。ましてや私の奥さんは、そんな事など気にしないであろう都会から嫁いできた長男の嫁だ。私より嫌な思いをいっぱいしてきたことだろう。(そもそも、Y染色体は男性の問題だからむしろ私の方に問題があるくらいだ。)

ところが、男の子が生まれたことが世間に知れると、これらの人々は1週間あまり続いた便秘が終わったか憑き物が落ちたかのような晴れやかな顔をして喜ぶのだった。他人の家族事情にここまで感情移入されると少々気味悪さえおぼえる。

もちろん、喜んでいただけることは、嬉しいには嬉しいのだけど、そんな男尊女卑的なイデオロギーがここまでこびりついているのは、女性たちが苦労を強いられてきた歴史なのだろうか…NHKの朝ドラは、女性が主役の方がおもしろいのに。

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