見出し画像

Move on to the dawn

1/28。INNOSENT in FORMAL ギター CANDY MANです。

大寒が過ぎ、今が寒さのピーク。朝起きたときの部屋の冷たさに驚く。まるで社会のようだ、なんて。

さて、先日我が敬愛するポルノグラフィティのツアーファイナルを観に行った。何度もライブを見たけど、今回のライブはあまりに感動した。今日はその話をしたい。

今日のテーマは「Move on to the dawn」です。

まず、INNOSENT in FORMALを知らない、ポルノグラフィティファンの方へ簡単な自己紹介を。

INNOSENT in FORMAL というバンドでギターを弾いています、CANDY MANと言います。音楽のルーツが彼らでして、ラバッパー歴は19年目となります。好きなカップリング・アルバム曲はライン、LIVE ON LIVE、ルーズ、Let's go to the answer、ロスト とラ行で完結します。
以後お見知り置きを、何卒よろしくお願いいたします。

まずは簡単に今回のライブについて。

5年ぶりとなるオリジナルアルバム「暁」のツアー。そのファイナルが東京は日本武道館。コロナ禍でもツアーをやったけど、アルバムを引っ提げては久々。SNSでもファンのボルテージが日を追うごとに上がっていく様子が伺える。

そんな状況で、盛り上がらないはずがない。

そして今回のライブを観て、彼らのライブが「エンタテインメント」として一級品であると思い知らされた。その理由は以下に挙げる。

①一緒になって楽しむということへの追求

彼らのライブの真髄とも言っていいほどの一体感。手拍子やジャンプ、手を振るなど、全てが圧倒的だ。これだけをみても面白いだろう。
以前なら大声を出し、次の日に声が掠れていた。それが精一杯楽しんだ証だった。しかしコロナ禍ともあり、声が出せないためボイスストラップなるグッズまで発売されている。

本人たちの生声だけでなく、本人の名前を呼ぶ声も録音されていて、曲と曲の合間に再生することで声を出す代わりに出来る。自分で入れたい言葉も入れられるのも良い。

これがシュールだけど面白い。それがネタになって笑える空気感が心地いい。

また声が出せなくて残念というマイナスより、声が出せないなら他のことで一体感を産もうというポジティブ思考が素敵。まぁ、珠玉の名曲「愛が呼ぶほうへ」を聞いてティーンの頃を思い出し、ウルっときて曲間で浸ろうとした瞬間に、機械的な声で「ハルイチ〜」と耳元でデカ目に流された時はどうかなりそうだったけどさ。

こういうことも含めて、いかにライブは皆で作り上げて精一杯楽しんでもらえるよう創意工夫がされているのだ、と改めて強く思った。

②非日常感を味わうために作り込んだコンセプトへの追求

会場は怪しい音楽が流れており、ステージ横には18thと書かれた扉が付いており、今にも何か怪しいものが出てきそうな雰囲気。
影アナはドラキュラ伯爵のような声で「録音・録画行為をしたら悪霊が取り憑くぞ」と言ってみたり、ちょっと笑えるけどその世界観に引きずり込まれる準備みたいなものがしっかりされていた。

曲順も、暁というアルバムタイトルの意味から暗めの曲から明るい曲へと徐々に向かっていくようなセットリスト。その一曲一曲にその曲順で演奏した意味が込められているように感じた。
またライブ後会場外で冊子が配られたが、そこにはその日のセットリストや本人たちのメッセージも書いてあるもの。帰宅してからもその日のライブを思い出し味わい尽くせる計らいだ。

エンタテインメントは非日常を味わう側面がある。一瞬でも日常を忘れて楽しみたい人が来ている。そんな人たちを楽しませたいという姿に感動。

③新しいことに取り組むことへの追求


新曲が披露された。昔のポルノにはなかったダウンチューニングでヘヴィなナンバー。また彼らの代表曲でもある「ミュージック・アワー」はファンクアレンジで披露された。

彼らのような、ヒット曲がたくさんあるミュージシャンはその曲だけをやってもいいし、アレンジもせずCD通りやっても全然問題ない、むしろそれを求めているファンもいるだろう。

それでも新しい曲を作ったり、アレンジを変えたり、常に新しい自分達を見せることを大切にしていることがヒシヒシと伝わった。


アルバムのタイトルになっている「暁」は夜明けのころ、太陽が登りはじめるときのこと。

コロナ禍という暗闇からコロナ前のあの日常という明け方へと明けていく様子。

そんな現代をうまく表現されたアルバム、そしてツアーだった。

MCで、新人マネージャーが彼らが売れた理由を「人柄」と答えたことが笑い話になっていたけど、私はその理由に大きく頷いた。

彼らみたいな人になりたいと思って18年。まだまだ全然手に届いてはいないけど、ずっと目指す人として前を走り続けてくれて本当に嬉しいし、追ってきて間違いがなかったと確信出来るライブだった。あんなライブがしたい。

それにしても2000字は長すぎ。ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。


以上。

今日の一曲 ポルノグラフィティ「暁」

全盛期は、今です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?