僕たちがやりました〜圧倒的凡人人間真理群像劇〜
どうも主に姫路にいるhideです。
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それでは本編へGO
「僕たちがやりました」とは?
2015年から2017年にヤンマガことヤングマガジンで連載された漫画。
あまりに面白すぎたので軽く調べたところ、、2017年にフジテレビにてテレビドラマでも制作されている。
火曜21時枠。月9なら火9だ。
それもそうそうたる俳優陣、、
プペルの声優の窪田正孝さんが主役だし
ガーシーで知った←マッケンもいる。
(やめなさい!)
永野芽郁さんとか今田美桜さんとか水川あさみさんとか多分めちゃくちゃ人気の女優さんのはず。
僕は実写ドラマはクオリティ云々ではなく、リアルな人間が重たい作品を演じてしまうとちょっとキツすぎてしんどいので見ないけど
、好きな人はDVDや動画サブスクなども合わせてチェックしてみてください。
僕はこの素晴らしい作品に広島の銭湯で出会うことができた。
漫画喫茶的なところだと量がありすぎて目的がないと何を読めば良いのかわからなくなるけど銭湯とかだとそこまで膨大な種類がなくその中でのチョイスということで選びやすい。
選択肢は多すぎても少なすぎてもダメって話やねこれは。
僕たちがやりました あらすじ
サクッと全9巻をエンディングまで読んだだけだから解像度は浅い。
けど浅いなりに感じることは結構真理に近い気もする。
あらすじなんてものはググればでてくるけど、ここは何も見ずに自分の言葉で思い出しながら書いてみる。
主人公トビは、人生なんてそこそこでいい。というポリシーで高校生活を送っていた。
同級生の友達二人(イサミとマル)と、超絶金持ちだが見た目とノリが寒くて痛い友達がいない先輩OB(パイセン)の4人でいつもつるんでくだらなくも楽しい日々を送っていた。
序盤の図式としては同級生三人が基本的に友達でパイセンはお金の力で友達をやってる感じ。
でも、それでもどこかお金以上に憎めないところや、つるんでると楽しい感覚は持っていて、お金が最大の絆ではあれどイヤイヤ付き合ってる、、という感じではない。
オープニングからしばらくはどこか「稲中卓球部」を思わせる雰囲気で、僕はどちらかというと名作とされる稲中はあまり好みではないのでノリは微妙やなぁ、、と思って読んでた。
でも、この稲中的なお笑いノリが作品にとてつもない哀しくも美しいスパイスとなってる。
そんな主人公達の通う高校、都立凡下高校(ボケ高校w)の近くにはヤンキーの巣窟の矢波高校(ヤバ高校w)がある。このネーミングもギャグ漫画的だよね。
ヤンキー達は非人道的なDQN行為を繰り返して忌み嫌われており、トビも「死んでくんねーかな」「どうか自分の人生に関わりませんように」と心底見下していた。
とある下校中に、遠くて聞こえてないと軽率に友達のマルがヤンキーのいる方向に「死ね、ばーか!!」のような悪口をふざけて言うのだが、世界で一番運が悪い事に、後ろにヤンキー達がいた。
その流れで、マルは拉致られ、なかなかの凄惨なリンチを受け、返ってくる。
(ダンボールに詰められて送り返されてきた)
そこでトビは「あいつら殺そう!」と仲間3人に言う。
いきなりカオスな展開なのね、、とおもいきゃ、簡易イタズラ爆弾を作り、校内に忍び込んで設置、それを遠隔で爆破させ、慌てふためくヤンキー校を見て楽しむというものだった。
ところが、そのうちのイタズラ爆弾の一つがプロパンガスに引火し大爆発。
ガチンコで10名もの死者をだしてしまう。
防犯カメラにはパイセンの姿が映し出されており、パイセンは逮捕されてしまう。
そこから芋づる式に3人も逮捕されてしまうのか?
という逃走物語で、仲間内のリアルな友情、歪んだ友情、色恋模様、倫理、正義、欲望が入り混じって実に見事な小さい群像劇を描ききってる。
その内容はどれをとっても、根底にあるのは誰しもが持ち得る感情達。
まさに7つの大罪をまざまざと見せつけられる。物語を読み終える頃にはその対となる7つの美徳を大切にしようと思えるはずだ。
今、それを否定しきることができる人は最高に幸せの絶頂にいると思ってもらって間違いない。そして同時に絶望を知らずにそこにいる。
悪く言えばお気楽な幸せだ。
それが悪いとは言わない。
絶望などわざわざ知りに行く必要はない。
でもこんな世界が日常にあるんだ。
という事は頭の片隅に置いておいてほしい。
圧倒的人間味が凝縮された主人公グループ
増渕トビオ(主人公)
「人生なんてそこそこでいい」
上り詰める必要はないし、底辺の連中のようにさえならなければ良い。
と、上を見て努力することもなく、下を見下す、平々凡々な少年。
家庭環境も悪くないし、顔面も平均値、というか若干イケメン寄り。
人間性もにおいてもそこそこの良識がある。
が、あくまでそこそこなので誘惑に流される事もある。
大体の人ってこんなもんだよな。ってのを凄く的確に描いているような気がする。
それがまた凄い。
小坂秀郎(もう一人の主人公)
パイセンと呼ばれる、名前の通りトビ達の先輩。外見は一般社会のルッキズムにあわせるとイケてなく、ノリも痛い。
だから友達もいない。
だが超絶金持ちであり、お金の力で全てを解決している。
だいたいそこまでの金持ちなら嘘でも周りに人は集まるもんだが、それでも友達がいないぐらいには寒い。
しかし作品中屈指のごくごく当たり前の真っ当な人の心を持つのもこのパイセンではないかと僕は思う。
超絶金持ちで、ブサイクでノリが痛いという歪んだプラスとマイナスがパイセンを異色な存在としてしまった。
伊佐美 翔 (リア充的友達)
主人公を1番平凡な存在として、パイセンを異色の存在、後述するマルをクズだとすると、このイサミが一番王道な人間だと思う。
平凡ではなく王道。
高校生にて、金髪巨乳の後輩JK"今宵"と付き合っていてSEX三昧。
彼にこれ以上の印象はない(笑)
1番巻き込まれてしまったのもイサミではないだろうか。
丸山 友貴 (良いとこナシのクズw)
通称マルと呼ばれている。
人生において何もなければ、このマルのクズっぷりはそこまで露呈しない。
ヤンキー達のように常日頃から誰かに迷惑をかけて生きてるわけではない。
だが、この物語が狂うきっかけとなったのがこのマルの軽率な一言からであり、以降も自己中で利己的な言動を延々と繰り広げる。
全くもって最低の倫理観ではあるがマルを見ていると"イジめられるやつはイジめられるべくしてイジめられている"とすら思えてしまう。
物語を彩るエグ味調味料な脇役達
蓮子と今宵(イケてる女性陣)
異性は人を間違わせる。
多くの問題は人間関係で
人間関係の中でも多いのが異性問題
もうちょいシンプルに言えば性欲と承認欲求だ。
この作品のヒロイン2名はめちゃくちゃイケてる。見た目も、性格も。
そしてその存在が歪みを作り出していく。
市橋 哲人 (ヤンキーから友達へ)
最初はクソヤンキーとして描かれ、爆発事故で身体が不自由になってからは友達として描かれる。
彼の存在は非常に読者に色々と投げかけてくれる。最終的におそらくはほとんどの読者の共感を得るというか、、言うなれば人気キャラ的な位置になるのだけど、しかし過去の悪行はなかったことにはならないよなーと思ったり、、
だからこそのあの結末なのだろうか、、
でも過ちは許されない世界も辛いよねぇ、、
ヤング(ホームレス)
生きたいように生きるホームレス
やりたいようにやれば良い
というどこか今風なメッセージを内包したキャラクター。
実はゲイでありトビを無理やりアッーーーしようとするが、その時にトビが蓮子に強引な性交渉をした時の事を思い出し、いけない事をしたと気づく流れなどが良い。
どことなくこのキャラはカッコいい(笑)
飯室 成男 (刑事)
事件の真相を知る人物。
一介の刑事なのでそれを世間に暴く力はない。
だが、内に秘める信念で主人公達の精神を追い詰めていく描写が秀逸。
非常識が横行するこの作品において、確固たる正義や良心を力強くあらわしている。お気に入りのキャラ
機会があれば全9巻と読みやすいので是非読んで欲しい作品。
が、総合的には陰鬱が支配するというよりは、どこか希望や叱咤のある作品だと受け取っています。エンディングまで見て初めて意味のある作品!
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